とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第26節 清水エスパルス対名古屋グランパス

 マリノス戦、FC東京戦と連敗中のグランパス。順位は9位ながら降格プレーオフとなる16位サガンとの勝ち点差はわずかに4。そして代表ウィークの間に行われたルヴァン杯準々決勝もフロンターレに1分1敗で敗退した。対するエスパルスも前節はアントラーズに0-4と完敗だったが、グランパスとの勝ち点差はわずか2。勝てば順位が入れ替わる。ホームのIAIスタジアムには「オレ、オレ、オレオレ!」のチャントが響き渡る。

 エスパルスの布陣は4-2-3-1。ドウグラスをワントップに、トップ下に河井。SHは右に金子、左に西澤。ボランチにヘナト・アウグストと竹内を並べ、DFは右から右SBエウシーニョ、CBファンソッコ、CB二見、左SB松原。GKは大久保が先発した。対するグランパスは4-4-2。赤崎が久しぶりに先発してジョーと2トップ。右SHシャビエル、左SH和泉。ボランチはシミッチとエドゥアルド・ネット。右SBには出場停止から宮原が復帰。左SBは吉田。CBは丸山と中谷。GKランゲラックもケガから復帰した。

 序盤グランパスが攻めていく。3分、左SH和泉の縦パスに走り込んだFW赤崎が切り返してミドルシュート。GK大久保がナイスセーブ。5分には右SHシャビエルのFKにCB中谷がヘディングシュート。しかしその後はエスパルスが攻めてくる。しかし先制したのはグランパス。14分、右SHシャビエルからのサイドチェンジを受けた左SB吉田がクロス。CB二見のクリアはうまく当たらず、ファーにこぼれたボールを右SB宮原がヘディングで押し込んだ。

 しかしエスパルスはすぐに反撃。そして25分、GKランゲラックのフィードをCBファンソッコがはね返すと。OH河井が左につなぎ、CH竹内からのパスを受けた左SH西澤がカットインからミドルシュート。これがきれいに決まり、エスパルスが同点に追い付いた。右SB宮原の寄せが甘かった。グランパスもすぐに反撃。29分には左SH和泉の落としから左SB吉田がクロスを入れるが、FWジョーが届かない。35分にも左SH和泉のクロスをGK大久保がナイスクリア。この流れからCHエドゥアルド・ネットがミドルシュートを放つが、これもGK大久保がナイスセーブ。続くCKの流れから左SH和泉がボレーシュートを放つが、枠を外した。前半は1-1の同点で折り返した。

 しかし後半は序盤からエスパルスが積極的に攻める。2分、左SH西澤のCKにCB二見がヘディングシュート。そして9分、右SBエウシーニョがボールを運び、縦パスをOH河井が落とすと、もう一度エウシーニョミドルシュート。これが河井に当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれた。エスパルスが勝ち越し点を挙げる。グランパスは12分、左SB吉田の縦パスに走り込んだ左SH和泉がクロス。FWジョーの落としからCHシミッチがミドルシュートを放つが、DFがブロック。

 そして14分、グランパスが攻め込んでなおエスパルス陣地でボールを回すところでボールロスト。CH竹内の縦パスに右SH金子がドリブルで持ち上がる。PA手前で詰まったかと思ったが、左に流したパスを左SH西澤がミドルシュート。これがゴール左隅に転がり込む。エスパルスが3点目。西澤はグランパスに対して相性がいい。今季これで3点目だ。

 グランパスは15分、CHエドゥアルド・ネットに代えてほぼ2ヶ月ぶりに米本を投入。16分には吉田を下げて右SH前田を投入。シャビエルを左SH、和泉を左SBに回す。すると25分、右SH前田のクロスをFWジョーがヘディングシュート。だがこれはGK大久保がキャッチする。28分にはFW赤崎を下げて長谷川を投入する。すると30分、CH米本の縦パスをFW長谷川がヒールで止めようとしたところが、そのままゴールに飛び込んだ。グランパスが1点を返す。その後はグランパスが必死に攻め込んでいく。

 エスパルスは33分、OH河井に代えて六平を投入。さらに41分には左SH西澤に代えてジュニオールドゥトラを投入する。グランパスは41分、左SHシャビエルの縦パスをFWジョーが落として、FW長谷川がシュート。だがGK大久保の正面。エスパルスも42分、CFドウグラスがカウンターで前に運び、右SH金子のクロスに左SHドゥトラが走り込むが、手前でGKランゲラックがナイスセーブ。44分には金子を下げてCB立田を投入。守備を固める。

 45+1分、右SH前田のクロスをCB丸山が落として、左SHシャビエルがボレーシュート。しかしGK大久保がファインセーブ。45+1分、右SB宮原のフィードのクリアをCB丸山がボレーシュート。しかしDFがブロック。エスパルスも45+3分、CHヘナト・アウグストがGKのフィードを受けて、そのままドリブル。決定機を迎えるが、シュートはGKランゲラックがナイスセーブした。そしてタイムアップ。3-2。エスパルスが逆転し、グランパスの反撃を2点に留めて、4試合ぶりの勝利を挙げた。

 これでエスパルスは勝ち点でグランパスを逆転。暫定で9位に順位を上げた。一方、グランパスは3連敗。ついに10位以下に転落。降格圏も視野に入ってきた。次節はサンフレッチェ。さらにトリニータベガルタコンサドーレと今後も簡単ではない相手が続く。再び始まった連敗街道。今度はいつまで続くのか。第32節サガン戦、第33節ジュビロ戦まで残留争いがもつれ込みそうな予感がする。いい加減にしてくれ!