とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第26節 鹿島アントラーズ対FC東京

 Jリーグもいよいよ終盤、残り9節。首位を独走するFC東京が2位アントラーズのホームに乗り込んだ。勝ち点差はわずか4。前節グランパスを2-1で下したFC東京に対してアントラーズエスパルスに4-0と快勝。お互い、夏の移籍で主戦級の選手が抜けたが、特にアントラーズはこのところ4戦負けなしと残った選手でしっかりとカバーをしている。首位決戦。今後の優勝争いに大きく影響する一戦だ。

 両チームとも布陣はオーソドックスな4-4-2。アントラーズ伊藤翔と土居の2トップに、セルジーニョが右SH、白崎が左SHに入る。ボランチはレオシルバと三竿健斗。DFは右SBに夏の移籍で加わった小泉慶が座り、左SBは小池。CBには犬飼とブエノが入り、ゴールはGKクォンスンテが守る。一方、FC東京は前節と同じベストメンバーだ。

 序盤、FC東京が攻め込んでいく。だがこれを押し返すと、前半2分、CHレオシルバのCKからCBブエノがヘディングシュート。これが決まり、アントラーズが先制点を挙げた。引き続き攻め続けるFC東京は8分、左SH東のCKにCH橋本がニアに走り込み、ヒールシュート。だが枠には飛ばない。

 その後もお互い攻め合うが、守りもお互いしっかりしている。なかなかシュートまで行かない。21分、CH三竿のミドルシュートはGK林がキャッチ。23分には左SB小池のCKに再びCBブエノがヘディングシュート。これは枠に飛ばなかったが、ブエノをマークするCB渡辺剛が振り切られてしまう。FC東京も33分、左SBオジェソクのクロスからFWディエゴ・オリベイラがヘディングシュート。ポスト右に外れた。前半はこのままアントラーズの1点リードで終了した。

 後半最初からアントラーズは左SH白崎を名古に交代する。しかし攻めるのはFC東京。4分、左SBオジェソクのクロスを右SB室屋がヘディングで折り返し、FWディエゴ・オリベイラがヘディングシュート。6分にはCH橋本が中盤でボールを奪い、FW永井がドリブル。DFブロックのこぼれを左SH東が拾って、ドリブルからミドルシュート。GKクォンスンテのファインセーブに防がれた。

 11分にはCH高萩がドリブルで左SH名古の裏を取って駆け上がり、ゴール前に斜めのパス。FW永井がミドルシュートを放つも、枠を捉えられない。15分、CH橋本の縦パスからFW永井がドリブル。CB犬飼をかわして、クロスに右SB室屋がシュート。だがふかしてしまう。19分にはFW永井がドリブルで再びCB犬飼をかわして進むと、クロスをFWディエゴ・オリベイラが落として、CH高萩がシュート。GKクォンスンテがナイスセーブ。さらに20分、右SB室屋がCH高萩とのワンツーで抜け出すが、DFに止められる。

 惜しいチャンスを再三逃すFC東京。20分には右SH大森に代えて左SHナサンホを投入。東が右SHに回る。23分、FW土居のスルーパスに走り込んだFW伊藤がシュート。アントラーズはこれが後半最初のシュート。押し込まれる展開に25分にはFW伊藤翔を上田綺世に交代する。27分、左SHナサンホがパスカットからドリブルで運び、クロスにFWディエゴ・オリベイラがシュート。GKクォンスンテがパンチングでクリアする。そして33分、ここまで押し込まれる展開が続いたが、PA手前から右SHセルジーニョミドルシュート。これが決まり、アントラーズが追加点を挙げた。FC東京の中盤が遠目で少しプレスがかからなかった。

 FC東京は失点直後の34分、FW二人を入れ替えて、FWジャエルとFW田川を投入する。アントラーズは36分、CH三竿に代えてCBチョンスンヒョン。ブエノを右SBへ、小泉をCHに移動させ、守備をさらに固めた。41分、左SHナサンホのCKにFWジャエルがヘディングシュート。だがポストの右。45+2分には右SB室屋のクロスにFWジャエルがヘディングシュートを放つが、GKクォンスンテがキャッチした。そしてタイムアップ。2-0。アントラーズが首位決戦に勝利した。

 お互い守備が充実している。その中でアントラーズがセットプレーと遠目のミドルシュートFC東京の一瞬の隙を突いて2ゴールを挙げた。これで首位との勝ち点差は1。マリノスも勝利して首位から勝ち点差4。まだまだFC東京のアウェイ連戦は続くだけに、優勝争いは混沌としてきた。それでもFC東京の次節の相手は17位山雅、続いて16位サガンと下位チームとの対戦が続く。一方、アントラーズACL天皇杯ルヴァン杯と過密日程。まだまだどうなるか、全く予断は許さない。