とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ第6節 チェルシー対リバプール

 開幕以来5連勝。早くも首位を独走するリバプールチェルシーが迎え撃つゲーム。チェルシーの順位はここまで2勝2分1敗の7位。なかなか勝ち切れないゲームが続く。ミッドウィークのCLではバレンシアにホームで0-1の敗戦。今季ホームでまだ勝利がない。リバプールもCLではナポリに敗戦し、今季初めての黒星を喫した。チェルシーの布陣は4-3-3。FWにはCFエイブラハムに左WGマウントと絶好調の若手が並ぶ。右WGにはウィリアン。中盤はジョルジーニョをアンカーに左IHコバチッチ。そして右IHにはケガの癒えたカンテが今季初出場。DFは右から右SBアスピリクエタ、CBクリステンセン、CBトモリ、左SBエメルソン。GKにはいつものとおりケパが入る。対するリバプールはいつものメンバー。FWにサラー、フィルミーノ、マネが並び、中盤はファビーニョをアンカーに右IHヘンダーソン、左IHワイナルドゥム。DFは右から右SBアレクサンダー・アーノルド、CBマティプ、CBファンダイク、左SBロバートソン。GKはケガのアリソンに代わって、アドリアンが守る。

 序盤、リバプールが攻勢をかける。4分、右IHヘンダーソンの大きなクロスに左WGマネが走り込むが、右SBアスピリクエタがかろうじて足を伸ばし、クリアした。チェルシーも8分、CFエイブラハムのポストから右に流すと、右IHカンテのスルーパスに右WGウィリアンが抜け出す。だがCBファンダイクがしっかりと抑え込んだ。11分には左IHコバチッチがダブルタッチで抜け出すと、スルーパスに左WGマウントが走り込み、クロス。CFエイブラハム、右WGウィリアンが滑り込むが、わずかに届かない。序盤から激しい攻防。

 そして14分、CHファビーニョがドリブルからスルーパス。左WGマネが走り込んだところをCBクリステンセンが倒して、FKを献上。右WGサラーが少し触って動かしたボールを右SBアレクサンダー・アーノルドがミドルシュート。これが直接ゴールに突き刺さり、リバプールが先制点を挙げた。しかもその直後、左SBエメルソンがどこか身体の不調を訴え、マルコス・アロンソに交代した。

 それでもチェルシーはすぐに反撃する。24分にはCBクリステンセンの縦パスにCFエイブラハムが抜け出し、GKと一対一。だがシュートはGKアドリアンがはね返した。ファインセーブ。27分には左SHに回ったウィリアンが右SHマウントとのワンツーで抜け出して、クロスにCFエイブラハムがヒールシュート。DFとGKに当たってはね返ったボールを右SBアスピリクエタがシュート。ネットを揺らした。しかし一連のプレーの前にパスを受けたSHマウントがオフサイドだった。ゴールは取り消されてしまった。

 すると直後の30分、PA左からのFKのチャンスに、今度はアレクサンダー・アーノルドが少し動かして、左SBロバートソンがクロス。CFフィルミーノがヘディングシュートを決めた。リバプールが追加点を挙げる。39分には右SBアレクサンダー・アーノルドのフィードに右WGサラーが抜け出して、切り返しからミドルシュート。CBクリステンセンがブロックするが、その直後、味方と交錯。足を痛めてズマと交代する。前半のうちにケガでDF二人の後退を余儀なくされたチェルシーだが、前半終盤にかけてもさらに反撃。45分、右SBアスピリクエタのクロスにCFエイブラハムがヘディングシュート。わずかにバーを越える。前半は0-2で折り返した。

 後半2分、右SBアレクサンダー・アーノルドのクロスをCFフィルミーノがボレーシュート。GKケパのビッグセーブで弾き返したが、後半もリバプールが序盤は攻勢をかけていく。6分にはCHファビーニョのスルーパスに走り込んだ右SBアレクサンダー・アーノルドがクロス。これが右SBアスピリクエタに当たってあわやオウンゴールになるところ。またもGKケパがファインセーブする。その後はお互い激しい攻防が続く。14分には右SBアスピリクエタのクロスをCFエイブラハムがヒールシュート。これで得たCKのクリアから右IHカンテがミドルシュートを放つ。

 この時間あたりからカンテの動きが他の選手を圧倒する。完全復活。そして26分、PA右サイドでボールを持った右IHカンテが中へドリブルをして、DFの間をミドルシュートチェルシーが1点を開けした。リバプールはその直後、左WGマネを下げて、左IHミルナーを投入。ワイナルドゥムを左WGに上げた。チェルシーも32分、CFエイブラハムに代えてバチュアイを投入。そして36分、左サイドからWGマウントのFKを左SBアロンソがヘディングシュート。だがGKアドリアンが足元に飛んだボールをファインセーブ。リバプールは39分、ヘンダーソンを下げて左WGララーナ。ワイナルドゥムを右IHに下げる。

 攻めるチェルシー。43分には左SBマルコス・アロンソのクロスにCFバチュアイがヘディングシュート。45分、右WGウィリアンのサイドチェンジを左SBアロンソが折り返し、左WGマウントがシュート。だが枠を捉えられない。45+1分にはCHジョルジーニョミドルシュートを放つ。45+2分にはリバプールもCBゴメスを投入。3バックにして守りを固めた。そのままタイムアップ。1-2。リバプールが勝利。開幕6連勝を飾った。

 やはりリバプールは強かった。絶好調のCFエイブラハムをファンダイクが完全に抑えきった。また右SBアレクサンダー・アーノルドと左SBロバートソンの両サイドは速さもあり、キックも正確で、この二人の活躍で2ゴールを挙げた。一方、チェルシーも気持ちの籠った戦いを見せた。前半のノーゴールになったプレーは完璧。直前のオフサイドが悔やまれる。またカンテが復調したきたのも大きい。若いFW陣はまだ経験不足な面もあるが、ベテラン勢がしっかりと支えて、チームとしてはまとまっている。このゲームでは特にコバチッチがよく動いていた。これで11位に転落したが、まだ先は長い。かならず上位に上がってくるはず。これからの戦いを期待したい。