とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第27節 セレッソ大阪 対 ガンバ大阪

 大阪ダービー。意外にも2012年以来、セレッソが勝てていないと言う。だがJリーグではここまでセレッソが6位。ガンバは12位。しかもセレッソは4連勝中。ACL圏内の3位まで勝ち点差5に迫っている。一方、ガンバは降格プレーオフの16位との勝ち点差はわずか4。お互い負けられないゲームだ。セレッソの布陣は4-4-2。ブルーノ・メンデスと奥埜の2トップに、右SH水沼、左SH柿谷。中盤はソウザが久しぶりに先発して藤田と組む。DFは右から右SB松田、CBマテイ・ヨニッチ、CB木本、左SB丸橋。GKにもいつもの通りキムジンヒョン。一方のガンバも久し振りに左SB藤春が先発して、4-4-2の布陣。FWは渡邉千真と宇佐美。右SHにスサエタが入り、左SHは倉田。ボランチは遠藤と井手口で組んで、DFは右SBに高尾。CBは三浦とキムヨングォン。GKは東口が守る。

 序盤、ガンバがパスを回して攻めていく。だがセレッソもしっかり守ると、8分、CBヨニッチのフィードに走り込んだFW奥埜が落とし、右SH水沼がパス。FWブルーノ・メンデスがポストに入り、左に捌くと、左SH柿谷が左に展開。左SB丸橋は少し詰まったかと思ったが、狙い澄ましたクロスに、FWブルーノ・メンデスがフリーでヘディングシュート。セレッソが先制点を挙げた。CB三浦がブルーノ・メンデスを掴み切れていない。

 さらに11分にはPA右サイドからのFKをソウザがクロス。これにCBヨニッチが走り込んで、ヘディングシュート。あっという間に追加点を挙げた。これもまたガンバのDF陣が走り込むセレッソの選手を掴み切れず、フリーでシュートを打たせている。ガンバの守備に大いに難あり。ガンバも19分、CH井手口がFW宇佐美とのワンツーからミドルシュートを放つが、枠は捉えられない。

 その後もガンバがボールをキープしてパスを回すが、セレッソの守備がしっかりとしており、PA内に入っていけない。34分、右SB高尾のクロスにFW宇佐美がミドルシュートを放つが、GKキムジンヒョンがキャッチ。35分、右SHスサエタのクロスをFW渡邉千真が落とし、CH井手口がミドルシュートを放つが、これも大きく枠を外した。37分にも右SB高尾のクロスのクリアを左SB藤春がミドルシュート。DFがブロックする。41分、左SH倉田の落としから右SHスサエタがミドルシュート。GKキムジンヒョンがキャッチする。前半は2-0、セレッソのリードで折り返した。

 後半は再びセレッソが押し込む。1分、右SH水沼の縦パスをFW奥埜が落として、水沼がシュート。しかしこれはGK東口がキャッチする。しかし11分、左SB丸橋のフィードにFWブルーノ・メンデスが走り込む。いったんはCB三浦が抑えたかと思ったが、ブルーノ・メンデスが執拗に絡むと、こぼれ球を左SH柿谷がクロス。左SB藤春の手前に右SH水沼が走り込んで、ジャンピング・ボレー。セレッソが3点目を挙げた。

 なかなか攻撃の形を作れないガンバは13分、FW渡邉に代えてパトリック、左SH倉田に代えてアデミウソンを投入する。15分には左SHアデミウソンミドルシュート。だがPA内へは入っていけない。19分、PA手前で得たFW宇佐美のFKもバーの上。一方、セレッソは20分、CHソウザが大きくサイドチェンジ。これを受けた右SB松田が今度は左サイドへサイドチェンジ。左SH柿谷が受けて、クロスにFW奥埜がヘディングシュート。セレッソは大きなパスを使ってガンバを揺さぶる。

 25分には左SH柿谷に代えて田中亜土夢を投入した。ガンバは27分、左SHアデミウソンのクロスにFWパトリックが走り込むが、手前でCB木本がクリアする。続くスサエタのCKからFW宇佐美がボレーシュートを放つが、GKキムジンヒョンがセーブした。31分には左SB藤春に代えてダビド・コンチャを投入。ガンバはさらに攻撃的な選手交代。37分にはFWパトリックのスルーパスに左SHアデミウソンが走り込むが、CH藤田がしっかりと付いていってシュートをブロック。セレッソの守備意識が高い。

 39分にはFW奥埜に代えて高木を投入。ガンバは45+2分、SHアデミウソンのクロスをGKキムジンヒョンが弾いたところがゴールに転がり込んで1点を返すが、ゲームはそこでタイムアップ。セレッソが3-1と快勝。7年ぶりの大阪ダービー勝利を飾った。

 ロティーナ体制となってリーグ序盤はなかなか勝ち切れないゲームもあったが、リーグ中盤以降は奥埜のFW起用やCH藤田の定着もあって、しっかりとチームができてきた。これで順位も4位に上がり、3位マリノスとの勝ち点差は3とACL圏内がいよいよ射程に入ってきた。一方、ガンバは宇佐美や井手口の復帰など、リーグ中盤以降、選手補強をしてきたが、まだ形になっていない。16位サガンがドローで勝ち点差はついにわずか3。順位も15位まで落としてしまった。この後、コンサドーレフロンターレと上位チームとの対戦が続く。いよいよ正念場になってきたようだ。