とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

浮かれやすい国民

 ラグビー一色である。サモア戦の後のワイドショーでは「試合を見た人は国民の半数近くに上る」と言っていた。本当だろうか。ちなみにわが家では誰も見ていない。結果はニュースで知った。でも前日の呑み会ではラグビーW杯におけるグループリーグの勝ち点やボーナスポイントについて熱く説明する人がいた。「アイルランド戦で負けているアイルランドがゲームを終わらせた訳は・・・」と説明するのだが、同じ人が「サッカーは神の手や故意のファールをするからけしからん」などと言う。アイルランド・チームの行為も似たようなものだと思うけど。

 ラグビーでなければ世界陸上である。50㎞と20㎞の競歩での金メダル。4×100mリレーの銅メダル。世界陸上が終わる間もなく体操の世界選手権が始まった。そして大坂なおみ、渋野日向子。プロ野球ではクライマックスシリーズも始まった。もっともおまえもサッカーばかり観ているじゃないかと言われそうだが、それは甘受しよう。ラグビーのルールも知らない、そんな「にわかファン」が重要だと、先週の「FOOT × BRAIN」でやっていた。興業者側としてはそうだろうけど、「にわかファン」は離れるのも早いのではないかと危惧する。先日のなでしこジャパンのカナダ戦の視聴率はどれ位だっただろうか。

 消費増税の前後には駆け込み購入やポイント還元に関する放送が多く流された。そのせいか、増税前の週末には近くのショッピングセンターのレジが凄いことになっていた。でも10%になった後の方が実は安売りをしていたりして・・・。少なくとも9月末時点のトイレットペーパーは必ずしも安くはなかった。

 これも、にわかラグビー熱と同様、マスコミが煽ったせいか。そういえば千葉県の暴風被害はどうなったんだっけ。国会も4日に開会したが、首相のトンデモ演説(パリ講和会議における牧野全権大使による「人種平等」演説)もマスコミではほとんど取り上げられていない。それでもきっと千葉県民は今回の政府対応のことは忘れないだろうし、消費者も消費増税に左右されることなく、必要なものは買い、不要なものは買わないという冷静な消費行動を続けるだろう。国民もバカではない。そう信じたいが、N国党首の動静などを見ていると、やっぱりおバカな国民は着実に増えているという気もする。日本はどうなってしまうのか。