とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

W杯アジア2次予選 日本対モンゴル

 前回と違って、W杯予選をミャンマー相手に2-0と順調なスタートを切った日本。第2戦の相手はFIFAランク183位のモンゴル。当然、楽勝しなくてはいけない相手だ。このゲームにあたり、森保監督は再びほぼベストなメンバーを先発させた。ただし、今まで堂安が先発してきた右SHには伊東純也。ボランチシュツットガルトに移籍して以降、出場できていない遠藤航。そして大迫がケガで欠場のCFには永井を先発させた。他はミャンマー戦と同じ。一方、モンゴルは4-1-4-1の布陣。オユンバータルをワントップに、右SHバットゥル、左SHバドボルド。中盤はフレルバータルをアンカーに右IHブレブドルジ、左IHアルタグ。DFは右からアラマー、CBダギナー、CBガンボルド、左SBノルジモー。GKはバトサイハン。ちなみにNHKと民放や新聞で氏名表記がかなり異なる。調べてみると、NHKの表記もある選手は家族名、ある選手は固有名とバラバラ。一応、TV中継を観たNHKの表記に倣っておく。

 ゲームは序盤から日本が圧倒する。開始1分、まずOH南野がミドルシュートを放てば、3分には右SH伊東からのクロスにCF永井が飛び込む。これはわずかに届かない。7分には左SB長友のクロスに右SH伊東純也がヘディングシュート。DFがブロックした。12分には左SH中島のCKからCH遠藤がヘディングシュートを放つが、これもDFがブロック。自陣ゴール前を固めるモンゴルのゴールをなかなか破れない。再三サイドからクロスを入れるが、もう一つ合わない場面も多い。

 17分、OH南野がうまくDFを背負いながら前を向き、クロスにCF永井がシュート。しかしGKバトサイハンがファインセーブ。18分、左SH中島のクロスにOH南野がヘディングで合わすも、GKバトサイハンがキャッチする。このままゴールが生まれないまま時間が過ぎると、難しいゲームになっていく。そんな心配を始めた22分。右サイドで右SB酒井の縦パスに抜け出した右SH伊東純也がクロス。今度はOH南野がドンピシャ、ヘディングを合わせる。日本がようやく先制点を挙げた。

 その後は日本のゴールラッシュ。29分、左SH中島のCKにCH遠藤がヘディングシュート。いったんはGKバトサイハンが弾き出すも、右SB酒井がこれに反応し、最後はCB吉田がヘディングシュート。日本が追加点を挙げる。さらに33分、右SH伊東純也が預けたボールをOH南野がスルーパス。伊東が抜け出して、クロスに左SB長友が詰めてシュート。日本3点目。長友は何と代表では10年ぶりのゴールを挙げた。さらに40分、右SB酒井の落としから右SH伊東がクロス。CF永井がヘディングシュートを決めて、4点目。前半は日本の4点リードで折り返した。右SH伊東が充実している。日本にいた時は縦に抜け出すだけの選手だったが、右SB酒井との連携もよく、うまくモンゴル選手のタイミングを外してのクロス。そしてゴール前にも詰めていく。守備を固めるモンゴルに対して速さで突破できる伊東の起用は大当たりだった。

 後半、モンゴルは選手の配置を細かくいじる。左SHにいたバトボルドを右SHに回し、そこへ右SBにいたアラマーを左SHに上げ、右SHにいたバットゥルを右SBに下げる。しかし後半も日本の公正は変わらない。2分、右SH伊東のスルーパスにCF永井が走り込み、クロスにOH南野がシュート。そして11分、左SH中島のCKにCH遠藤がニアでヘディングシュート。右SB酒井の顔に当たってゴールに突き刺さった。日本、5点目。直後の12分、右SB酒井を下げて安在を投入。さらに15分にはOH南野に代えて鎌田が登場した。永井と鎌田の2トップ。20分、右SH伊東が強烈なミドルシュート。21分、左SH中島のCKをCB冨安がヘディングシュート。GKバトサイハンがはね返したところを、OH鎌田がシュートするが、枠を捉えられない。

 出場してしばらくは鎌田もミスもあり、周りとの連携に苦しんでいた感じ。23分には右SB安在のクロスをOH鎌田がヘディングで折り返すが、CF永井の前でDFにクリアされた。そこで25分、CF永井に代えて左SH原口を投入。中島をトップ下に入れて、鎌田をCFにする。すると30分、左SH原口のスルーパスに右SH伊東が抜け出して、クロスのこぼれをCF鎌田がシュート。しかし慎重になり過ぎたか、シュートは弱く、DFにブロックされる。左SH原口の方がイキイキとプレーしている。32分には左サイドからカットインして、ミドルシュートを放つ。

 5点目以降、なかなか追加点が挙げられず、イライラしたが、37分、OH中島の落としをCH遠藤が強烈なミドルシュート。GKバトサイハンがファインセーブで弾いたが、これをCF鎌田がヘディングで押し込んだ。鎌田、代表初ゴール。ややオフサイド気味だった感もあるが、これがブンデスリーガでも初ゴールにつながってくれれば。40分にはOH中島のCKにCB吉田がヘディングシュート。44分、右SH伊東のクロスにCB吉田がヘディング。45分、左SB長友のクロスにCF鎌田がヒールでシュートするが。これは枠に入らない。45+4分、OH中島がミドルシュート。GKバトサイハンのナイスセーブを右SH伊東が詰めてシュートしたが、サイドネットに外れた。そしてタイムアップ。6-0。日本が予定どおり、圧勝してグループリーグ連勝スタートとなった。

 先制するまではどうなるかと心配したが、前半のうちに点差を広げ、後半は鎌田や安西を使うこともできてよかった。遠藤と伊東純也がしっかり使えることがわかったのも収穫。次はこのグループ最大のライバルであるタジキスタンとのアウェイゲーム。次こそ絶対勝利がほしい。絶対負けられない試合だ。唯一の心配が冨安のケガ。終了間際に左太もも裏を抑えてプレーをやめた。ハムストリングの肉離れだと少し時間がかかりそうだ。イタリア・メディアからは悲痛な声も伝わってきている。次のタジキスタン戦に向けては代わりに室屋が招集されたが、植田や畠中などCBの選手もしっかりと控えている。このメンバーならきっとやってくれるだろう。次も期待したい。