とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

10月22日は「災害ボランティアの日」にしよう!

 9月は月曜日が祝日となっての3連休が2週続いた。うちの会社では毎週月曜日に朝礼があり、その週の予定確認や周知などをするのだが、共有スケジュールに掲示して終わった。特にそれで支障はないが、見過ごすこともあり、顔を見て伝えることにはそれなりに意味があるようにも思う。

 10月になって今週もまた月曜日が祝日。何でも来年からは「スポーツの日」に名称変更されるそうで、「体育の日」としては最後の祝日だった。「五輪の日」といった名称であれば、名称変更も理解できるが、「体育」を「スポーツ」に改めてどういう意味があるのかわからない。ちなみに来年の「スポーツの日」はオリンピック開催式のある7月24日(金)だそうで、でも2021年にはまた10月に戻るって、何でそんなめんどくさいことを? と思ったら、海の日も7月23日(木)に移して、開会式前後を4連休にするのだそうだ。「渋滞を緩和し開会式をスムーズに運営するため」というが、却って渋滞がひどくなるだけではないのかな。開会式の抽選に当選した人はごく僅かだし、4連休を持て余す人の方が多そうだ。海の日を7月24日(金)にすれば足りるように思う。

 それはさておき、来週はまた休日がある。今度は火曜日で「即位礼正殿の儀」。「○○の日」と「日」が付かないのは、「元旦」とこの日だけ。「即位礼」はわかるが「正殿の儀」は何だろうと思って調べると、「即位の礼の儀式を正殿で行う」という意味だった。ちなみに、昭和天皇大正天皇は「即位礼紫宸殿の儀」だったそうだ。「即位礼の日」じゃいけないのかな。ちなみに「天皇の即位の日及び即位礼正殿の儀の行われる日を休日とする法律」の本文はたった1行。「天皇の即位の日及び即位礼正殿の儀の行われる日は、休日とする。」と書かれているだけ。つまり10月22日の休日としての正式な名称は「即位礼正殿の儀の行われる日」ではないのか。

 先日の記者会見で菅官房長官は、台風19号の甚大な被害の影響について問われ、「『即位礼正殿の儀』と即位を祝うパレードである『祝賀御列の儀』について、「延期せず、予定通り実施する。準備は淡々と進める」と述べた。ただし、「祝賀御列の儀」については、荒天の場合などは26日(土)に延期するとのこと。

 「即位礼正殿の儀」については、各国の皇室や首脳などの来日も決まりつつあり、今さら中止とか延期するとかは困難なのかもしれない。一連の儀式を皇居内で粛々と執り行うことについて反対はしないが、「祝賀御列の儀」についてはどうだろう。台風19号による水害で多くの人々が被災し、避難所等で困難な暮らしをしている中、オープンカー・パレードに熱狂する人々の姿など見たくない。宮内庁からも「天皇・皇后両陛下が台風19号による甚大な被害に心を痛め、犠牲者や遺族、被災者に哀悼とお見舞いの気持ちを持たれている」という発表があったが、パレードに臨む両陛下のお気持ちはいかがだろうか。

 「祝賀御列の儀」について荒天の場合は延期することができるのであれば、26日と言わず、1ヶ月ほども先に延期した方がいいのではないか。そして「即位礼正殿の儀」についても、ほとんどの国民にとってはどうせテレビで見るだけだから、いっそのことテレビの前を離れ、被災地でボランティア活動をした方がいい。いや、きっと心ある多くの国民が休日を利用して被災地へボランティアに訪れるだろう。マスコミにはそのこともきちんと報道してほしい。(と書きつつ、わが家では、妻の体調のこともあり、ボランティアに出かけることもなく、買い物や家事などいつもの休日を過ごす予定ではあるが・・・)

 

 と、今日の午前中に書いて、昼のニュースを見たら、「祝賀パレードの延期を検討」と出ていた。それはよかった。既に上皇后陛下のお誕生日の祝賀行事も取りやめるという報道は出ていたので、上皇上皇后陛下から天皇皇后陛下に対してご助言があったのではないか。

 このように国民に対するご配慮を忘れない皇室であればこそ、「即位礼正殿の儀」も心からお祝いできるという気がする。そしてボランティア活動にもいっそうの精が出るというものだ。