とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J2リーグ第37節 FC岐阜 対 愛媛FC

 第30節でFC琉球相手に勝利した後、3敗3分、6戦勝ちのないFC岐阜。依然、最下位から抜け出せない。前節もモンテディオ戦を途中から観ていたが、後半ダメ押し点を入れられて万事休す。やはり上位チームとはかなり実力差がある。しかし今節の相手は16位愛媛FC。そろそろ勝利が欲しい。ひょっとして勝てるかもと今度は最初から観戦を始めた。FC岐阜の布陣は4-4-2。前田と並んで馬場をFWで起用。中盤は右SHに塚川、左SHに柳澤。ボランチは川西と阿部。DFは右から右SB藤谷、CB當間、CB竹田、左SB甲斐。サイドの守備を意識した布陣か。GKはジーバースが守る。対する愛媛FCも立ち上がりは同じ4-4-2。藤本と神谷の2トップに、右SH近藤、左SH川村。山瀬と田中がボランチで並び、DFは右から右SB茂木、CB山崎、CB西岡、左SB野澤。GKは岡本。FW神谷が左に流れて、ゲームを作る。

 開始6分、CB西岡のミドルシュートからこぼれ球をCH山瀬がミドルシュート。DFがブロックしたが、序盤から愛媛FCが優勢に攻めてくる。7分にはFW神谷がCKをサインプレーで下げて、左SB野澤がミドルシュート。GKジーバースがナイスセーブで弾き出す。愛媛FCは中盤ではCH山瀬が右サイドに動いてパスを供給、左サイドからはFW神谷がゲームを作る。17分にはFW神谷の縦パスにFW藤田が抜け出してシュート。GKジーバースがナイスセーブする。

 FC岐阜もようやく20分、CH川西のFKにFW前田がヘディングシュート。ネットを揺らしたが、他の所でファール。ゴールは認められない。31分にはCH川西のサイドチェンジから右SH塚川がクロス。FW馬場のシュートはDFがブロック。さらに拾ってシュートを放つが、右に外した。しかしゲームは愛媛FCがコントロール。32分、FW神谷のスルーパスにCH山瀬が走り込んでシュート。34分にはCH山瀬の縦パスに走り込んだ右SH近藤のクロスにFW神谷がミドルシュート。そして45+1分、FW神谷がSCKで右SH近藤とパス交換の上、ミドルシュートを放つが、GKジーバースがファインセーブ。前半は何とかスコアレスで折り返した。

 後半も愛媛FCが攻勢。2分、右SH近藤のシュートはサイドネットに外れる。8分にはFW神谷が左サイドからうまいドリブルでDFをかわし、右に流して右SH近藤が切り返しでDFを二人滑らせてのミドルシュート。だがわずかにポスト左に外れた。それでもこの時間あたりからFC岐阜も積極的に攻め始める。12分には中盤からGK岡本の位置が高い所を狙って、FW馬場がロングシュート。これはポストにはね返される。すると愛媛FCは19分、左SH川村に代えて長沼を投入。そして20分、右サイドからCH川西のCKを左SB甲斐がヘディングで前に送ると、CB當間がフリック。DFに当たってこぼれたところを當間が蹴り込んだ。ゴール。ここまで押されてきたFC岐阜が先制点を挙げた。

 FC岐阜はその直後、FW前田に代えてバホスを投入。25分にはCH阿部の縦パスに走り込んだ左SH柳澤からの戻しをFWバホスがシュート。しかしDFにブロックされた。しかしFWバホスは独りよがりなプレーが目立ち、周囲との連携はイマイチ。愛媛FCは27分、野澤を下げて右WB丹羽を投入すると、布陣も3-4-3に変更。CF藤本の下に神谷と近藤がシャドーに入り、左WBには長沼。CBは茂木が左CBに回り、西岡が右に回る。33分には左FW神谷を有田に交代。ゴール前を厚くする。

 しかし34分、FC岐阜はGKジーバースのフィードをFWバホスが落とすと、CH川西が縦パス。これに左SH柳澤が反応、駆け上がると、DFを振り切ってPA内に入ってきたところをGK岡本が倒してしまう。PK。これを川西が落ち着いて決めて、FC岐阜が待望の追加点を挙げた。直後には足を攣った左SH柳澤に代えてCH北谷を投入。川西を左SHに回す。その後は攻める愛媛FCを何とかFC岐阜が守る展開。45分にはCH山瀬のクロスにCF藤本がゴール前に飛びこんでシュートを放つが、枠を捉えられない。そしてタイムアップ。2-0。FC岐阜が何と7試合ぶりに勝利を飾った。

 これで21位栃木SCとの勝ち点差はわずか1。しかもFC岐阜の方がゲーム消化が1試合少ない。次節は19位町田ゼルビア。そして次々節は20位鹿児島ユナイテッドと延期となったゲームがある。鹿児島ユナイテッドとの勝ち点差は3。勝てば順位もひっくり返る。さらにゼルビアも最後の2節はレイソルモンテディオと上位チームが続くだけに、次節で勝利すれば、順位を逆転できる可能性もある。今節の勝利でJ2残留の可能性が見えてきた。まさに正念場。さらに2試合、絶対勝利が欲しい。