とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ第10節 リバプール対トッテナム

 前節のマンU戦、そしてミッドウィークのCLヘンク戦に続いてリバプールのゲームを観る。しかし驚くのは3戦ともほぼメンバーが変わっていないことだ。足首をケガしていたサラーが先発に戻って、FWはフィルミーノ、マネ、サラーのいつものメンバーになった。中盤は、ファビーニョは変わらず、IHは右にヘンダーソン、左にワイナルドゥム。そして右SBにはCLを風邪で欠場したアレクサンダー・アーノルドが戻ってきて、他はヘンク戦と同じ。左SBロバートソン、CBはロブレンとファンダイク。GKにはアリソンが先発した。前節、開幕8連勝は止まってしまったが、無敗記録の継続、そして勝利を目指す。

 一方トッテナムは前節ワトフォードにドロー、前々節はブライトンに敗戦とこのところ調子を落とし、順位も10位まで後退した。CLレッドスター戦での5-0で大勝の勢いを続けていきたいところ。トッテナムの先発はケインをCFにトップ下にデリ・アリ。右SHエリクセン、左SHソンフンミン。ボランチはシソコとウィンクスを並べ、DFは右から右SBオーリエ、CBアルデルウェイレルト、CBダビンソン。サンチェス、左SBローズ。GKにはケガのロリスに代わってガッサニーガが入った。

 キックオフ直後から激しい攻防が始まる。そして開始1分、CHシソコがカウンターで持ち上がると、左に展開。左SHソンフンミンが切り返してミドルシュートを放つと、CBロブレンに当たったボールはポストを叩き、はね返りをCFケインがヘディングシュート。開始早々にトッテナムが先制点を挙げた。

 リバプールにとってはハンデみたいなものか。すぐに反撃をするが、トッテナムもしっかり守ってカウンターで応戦する。20分、アレクサンダー・アーノルドのCKに左FWマネがヘディングシュート。21分、CBロブレンのフィードを左FWマネが落とし、右FWサラーがミドルシュート。27分、右FWサラーの縦パスをCFフィルミーノが落とし、サラーがミドルシュート。しかしGKガッサニーガがファインセーブ。はね返りをCFフィルミーノがシュートするが、これもGKガッサニーガがはね返した。さらに29分、右SBアレクサンダー・アーノルドのFKからCBファンダイクがヘディングシュート。これもGKガッサニーガがビッグセーブ。30分には左SBロバートソンのクロスから右SBアレクサンダー・アーノルドが強烈なミドルシュートを放つが、GKガッサニーガがナイスセーブ。GKガッサニーガの神懸かり的なセーブが続く。

 しかしトッテナムの守備も次第に低くなって、リバプールが一方的に攻める展開になっていく。中でも右SBアレクサンダー・アーノルドの正確な右足のキックはすごい。31分には右SBアレクサンダー・アーノルドの縦パスに左FWマネが抜け出してヘディングシュート。38分には右中盤からのFKを右FWサラーが横に流して、右SBアレクサンダー・アーノルドがクロス。CFフィルミーノの折り返しをCBサンチェスがゴール方向に戻すと、GKガッサニーガがキャッチする。42分、左FWマネの仕掛けで得たPA手前からのFKのチャンスもアレクサンダー・アーノルドが狙うが、壁にはね返された。先制された後は圧倒的に攻め込んだリバプールだったが、ゴール前を固めるトッテナムのゴールをこじ開けることができず。中でもGKガッサニーガのセーブがすごかった。前半はトッテナムの1点リードで折り返した。

 後半になってもリバプールの攻勢が続く。2分、右SBアレクサンダー・アーノルドのサイドチェンジから左SBロバートソンがクロス。CFフィルミーノのヘディングシュートはGKガッサニーガがナイスセーブ。続くCKにCBロブレンがヘディングシュートするが、GKガッサニーガがキャッチする。するとその直後、GKガッサニーガのフィードに左SHソンフンミンが抜け出して、GKアリソンもかわしてシュート。だがバーにはね返された。すると7分、CHファビーニョの縦パスを左SBローズがクリア。こぼれ球を右IHヘンダーソンがゴールに叩き込み、ついにリバプールが同点に追い付いた。

 するとさらに勝ち越しを狙ってリバプールが攻める。9分、CHファビーニョのフィードから右FWサラーがシュート。15分にはCHファビーニョのクロスに左IHワイナルドゥムがヘディングシュート。しかしGKガッサニーガがキャッチする。押されるトッテナムは18分、CHウィンクスに代えてエンドンベレを投入。中盤からのパス出しによる打開を試みるが、リバプールの守備もしっかりしている。そして30分、右SBアレクサンダー・アーノルドのフィードに左FWマネが抜け出すと、右SBオーリエがよく追い付いて、いったんはボールを奪い返す。だがクリアしようと振り上げた足とボールの間にマネがすばやく足を入れて、その足をオーリエが蹴る形となってマネが倒れた。主審はPKを宣告。これをサラーが落ち着いて決めて、ついにリバプールが逆転をしてしまう。

 32分には、リバプールは左IHワイナルドゥムに代えてミルナーを投入。トッテナムも38分、右SBオーリエを下げてFWルーカス・モウラを投入。シソコを右SB、デリ・アリをCH。さらに43分にはエリクセンに代えてCHロチェルソを投入。ソンフンミンを右SH、デリ・アリを左SHに回す。一方、リバプールも40分にはサラーに代えて右SBジョー・ゴメスを投入。アレクサンダー・アーノルドを右FWに上げて守備を固める。攻めるトッテナムに対して、リバプールはラインを上げるのが速く、何度もオフサイドにかかってしまう。

 44分、CHエンドンベレの縦パスを受けた左SBローズが切り返してミドルシュートを放つが、枠を外す。45+2分、左SHデリ・アリのクロスのクリアをCHエンドンベレが右に流して、右SHソンフンミンがミドルシュート。だがGKアリソンがナイスキャッチ。45+4分、左SBローズのCKにCBアルデルウェイレルトがヘディングシュートするも、GKアリソンの正面。最後はリバプールが時間を使ってタイムアップ。2-1。リバプールが見事に逆転勝利を飾った。

 トッテナムもけっして弱くはないが、リバプールの強さは群を抜いている。前半、GKガッサニーガの再三のビッグセーブにリバプールの攻撃のペースも落ちるかと思ったが、後半に入るほどますますバラエティに富んでいく。必死に守るトッテナムを次第に押し込んでの逆転勝ち。これでCLから中3日というから恐れ入る。しかも今週はミッドウィークにリーグ杯でアーセナルとベスト16をかけたゲームがあり、さらに次節はアストンビラ戦、CLのヘンク戦、そしていよいよ11月11日には2位マンCとの首位決戦がある。その間ずっと中2日~中4日。この厳しい日程の中、リバプールはどう戦っていくのか。どういう結果を残すのか。しばらくリバプールから目を離せない。