とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第15節 マンチェスター・ユナイテッド対トッテナム

 トッテナムポチェッティーノアーセナルのエメリと立て続けに監督が解任された。モウリーニョが新監督に就任したトッテナムは公式戦3連勝。リーグでも順位を5位まで引き上げた。一方、10位に低迷するマンUについてもスールシャール監督の交代の噂が出始めている。相手はスールシャールの前に監督を務めていたモウリーニョ。絶対に負けるわけにはいかない。

 マンUは4-4-2の布陣。ポグバとマルシャルが出場できず、FWはグリーンウッドとリンガード。ラッシュフォードは左SH。右SHにはダニエル・ジェームズが入る。ボランチはマクトミネイとフレッジ。DFは右SBワンビサカ、CBはリンデレフとマグワイア、左SBアシュリー・ヤングと並ぶ。GKはデヘアだ。対するトッテナムは4-2-3-1。ケインをトップにデリ・アリがトップ下に入り、右SHにルーカス・モウラ、左SHソンフンミン。ルーカス・モウラモウリーニョ監督になって以降、先発で起用されるようになった。ボランチはウィンクスとシソコ。DFは右から右SBオーリエ、CBダビンソン・サンチェス、CBアルデルウェイレルト、左SBフェルトンゲン。GKはガッサニーガが守る。

 序盤、激しいプレスの応酬。そして6分、CHフレッジの縦パスに走り込んだFWリンガードとCBダビンソン・サンチェスが競って、こぼれ球を拾った左SHラッシュフォードが仕掛けからGKのニアを抜く強烈なシュート。幸先よくマンUが先制点を挙げた。しかしすぐにトッテナムも反撃する。12分にはPA手前のFKをCFケインが直接狙うが、わずかにバーの上。

 しかしこの日のマンUは全体的に出足が早い。18分にはCHフレッジの仕掛けをCHシソコが止めて得たFKを左SHラッシュフォードが直接狙ったが、わずかにゴール左上に外れた。23分には右SHジェームズのクロスをFWリンガードが落として、FWグリーンウッドがシュート。GKガッサニーガがファインセーブ。25分、左SHラッシュフォードのミドルシュートはGKの上を越えてから落ちて、バーを叩く。ラッシュフォードは27分にもミドルシュート。これはGKガッサニーガにキャッチされたが、ラッシュフォードが絶好調だ。

 28分には左SBヤングの縦パスに走り込んだFWリンガードが切り返しからミドルシュート。しかし何度か訪れるシュートチャンスもなかなか決めきれないと、少しイヤな気持ちになる。すると39分、トッテナムは左SBフェルトンゲンのクロスをDFがフリックして、ファーサイドから右SBオーリエがシュート。GKデヘアが弾き返すが、高く弾んだボールをOHデリ・アリが足を伸ばしてうまく収めると、反転してシュート。トッテナムがデリ・アリの個人技一発。同点に追い付いた。前半は1-1で折り返す。

 これでゲームの流れが変わるかと思ったが、後半に入ってもマンUは前から積極的にプレスをかける。そして4分、左サイドからSHラッシュフォードが仕掛けると、CHシソコがラッシュフォードの足を踏んで倒してしまう。PK。これをラッシュフォードが決めて、マンUが再びリードした。トッテナムも7分、右SHルーカス・モウラのサイドチェンジから左SHソンフンミンが中へ仕掛けてシュートを放つが、CHフレッジがブロック。10分には右SBオーリエのパスをCHウィンクスが縦に入れると、OHデリ・アリが落として、CFケインがシュート。しかしDFの足に当たって枠を外した。

 しかしその後はマンUの運動量がすごくて、トッテナムにペースを渡さない。中でもフレッジがよく効いている。トッテナムは19分、右SHルーカス・モウラに代えてエリクセン。25分にはCHウィンクスに代えてエンドンベレを投入するが、ゲームの流れを変えるまでには至らない。23分にはCHフリッジがボールを奪い、縦パスをFWグリーンウッドが落としたボールをFWリンガードが右に流して、右SHジェームズがシュート。DFに当たり枠は外したが、マンUの攻勢は変わらない。

 30分を過ぎた頃からマンUはラッシュフォードをトップに上げ、ダニエル・ジェームズを左SH、グリーンウッドを右SHに移し、4-2-3-1の布陣とした。さらに35分には右SHグリーンウッドを下げてアンドレアス・ペレイラを投入。両サイドで運動量を確保し、トッテナムの攻撃に対応する。反撃するトッテナムは38分、右SHエリクセンから右に流して、右SBオーリエがミドルシュート。だがGKデヘアがキャッチ。40分にはシソコを下げて、右SHにロチェルソを投入。エリクセンをCHに下げる。一方、マンUも42分、リンガードを下げて、左WBルーク・ショーを投入。布陣を3-4-3に変更し、守りを固める。

 43分、CHエンドンベレのミドルシュートもGKデヘアがキャッチ。45+3分にはCBアルデルウェイレルトからの縦パスからOHデリ・アリがミドルシュート。だがこれもGKデヘアがナイスキャッチする。そしてタイムアップ。2-1。マンUがリーグ戦、3試合ぶりに勝利した。

 この日のマンUの選手たちの運動量はすばらしかった。モウリーニョ監督がオールドトラッフォードへ戻ってきたことで、逆に選手たちの心に火をつけたのではないかと思うほど。中でもラッシュフォードはすごかった。一方で、ラッシュフォード頼みではないかという危惧の声も聞こえる。トッテナムを解任されたポチェティーノ監督に交代という噂を絶えない。次はマンチェスター・ダービー。引き続きいい内容のゲームを観たい。