とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

東アジアE-1選手権 日本対中国

 Jリーグが終わるとすぐに東アジアE-1選手権が始まった。海外組を招集できない中、主にJリーグで活躍する選手を中心に選考した。メンバーはU-22の選手が多い。森保監督はこの大会をどう位置付けているのか。布陣は3-4-3。上田綺世をトップに、森島と鈴木武蔵がシャドーに入る。WBは橋岡と遠藤渓太。いずれもU-22。ボランチは井手口と橋本。こちらは2人ともオーバーエイジだ。そして3バックは右から畠中、三浦、佐々木。GKは中村航輔。五輪世代を中心に、オーバーエイジの選考を考えているのだろうか。対する中国は4-2-3-1。CFの菫学升は長身で屈強。張稀哲がトップ下に入り、SHは右に譚龍、左に馮勁。ボランチは王上源と金敬道。DFは右SB明天、CB梅方、CB李昴、左SB姜至鵬。GKは劉殿座。

 ゲームは前半、日本は3-4-3のシステムになかなか慣れず、安全運転という感じ。逆に中国が積極的に攻めて、日本がファールで何とか止める。14分にはCKからCF菫学升がヘディングシュートを放つ。日本もようやく17分、CH井手口のFKにDFが触ってファーに流れたところをCB畠中が詰めてシュートを放つが、ポストに嫌われる。これが初シュート。その後もなかなか攻めきれない展開が続く。

 それでも29分、左CB佐々木の縦パスをCF上田綺世が落とし、左FW森島が抜け出すと、クロスに右FW鈴木武蔵がシュート。日本が先制点を挙げた。36分にもCH橋本の縦パスから左FW森島が縦パス。左WB遠藤渓太が走り込んで、クロスに右FW鈴木武蔵ミドルシュート。しかしこれはDFにブロックされた。しかし前半のチャンスはこれ位。45分には中国も左SH馮勁の落としから左SB姜至鵬がクロス。CF菫学升のヘディングはポスト右に外れたが、ゴール前でしっかり捕まえ切れていない。前半は1-0で折り返した。

 後半になっても中国が攻めて、日本はしっかりとポジションを守る。8分、OH張稀哲の縦パスを右SH譚龍が落とし、CF菫学升とDFが競ったこぼれ球を右SB明天がシュート。バーを叩く。日本は中盤のプレスが甘く、中国が自由に攻めていく。日本は20分過ぎ位にシャドーの鈴木武蔵と森島の左右を入れ替えた。中国は14分、左SH馮勁に代えて曹贇定。22分にはCH王上源に代えて李行。さらに25分にはケガのCB李昴に代えて于大宝を投入する。

 しかしその直後、CH井手口のCKにCB三浦がヘディングシュート。これが決まり、日本が追加点を挙げた。日本は27分、左FW鈴木武蔵を下げて田川を投入。34分には左WB遠藤渓太がカットインからミドルシュート。中国も37分、日本ゴール前の混戦から右SH譚龍がシュート。これはポストの左。日本は39分、右WB橋岡に代えて相馬を投入する。しかし45分、左SH曹贇定の落としをCH金敬道がクロス。CF菫学升のヘディングはGK中村航輔が弾いたが、右ポストに当たってゴールに転がり込んだ。中国が1点を返す。45+4分には左SH曹贇定のクロスのクリアをOH張稀哲がミドルシュート。しかしこれはGK中村航輔が抑えた。そしてタイムアップ。2-1。何とか日本がリードを守って、E-1選手権初戦を飾った。

 結局、これは五輪代表のためのゲームなんだろう。先日のコロンビア戦も3-4-3で戦っていた。森保監督は将来的には日本代表も3バックで戦いたいと思っているのだろうか。そのための佐々木翔や森島の起用なのかもしれない。だが、海外組のほとんどは4バックで戦っており、先日のコロンビア戦に招集した久保や堂安も、3バックのシステムに慣れず、四苦八苦していた。Jリーグの選手でも3バックの経験がない選手も多い。例えば仲川などはどこで起用したらいいのか。世界の強豪相手には3バックということかもしれないが、それでは日本の良さを消してしまわないか不安だ。次は香港戦。まずはどんなゲームを見せるのか、じっくり確認してみよう。