とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

東アジアE-1選手権(女子) 日本対中国

 初戦は台湾に対して9-0と圧勝した日本。第2戦の相手は今回の相手の中では最強と思われる中国。日本は台湾戦から先発メンバーを8人代えてゲームに臨んだ。布陣は4-2-3-1。岩渕をワントップに、長谷川がトップ下。右SHに籾木を置き、左SHには池尻。ボランチは杉田と三浦。CBは南と松原で組み、右SB清水、左SBには宮川。GKには山下が先発した。対する中国は4-4-2の布陣。名前は難しいので省略。

 開始3分、中国のCBがボール処理をミスして、右SH籾木がミドルシュート。GK彭詩夢がナイスセーブ。しかし日本も4分、DFのミスから左SH古雅莎がミドルシュート。中国は高い位置からプレスをかけてくる。しかし4分、中国のパスをカットした左SB宮川がそのままドリブルで上がり、パスを受けたCF岩渕がDFに囲まれながらよくキープすると、落としを左SB宮川、OH長谷川、さらに宮川とつなぎ、落としを受けたCF岩渕が抜け出してシュート。日本が先制点を挙げた。

 しかしその後も中国のプレスが早い。日本はなかなかうまくパスを回せず、決定機を作れない。すると30分過ぎには池尻をFWに上げて、長谷川を左SHに回す。するとようやく日本が攻められるようになってくる。38分、FW岩渕がミドルシュート。42分には右SH籾木のCKのクリアをFW池尻がシュート。しかし中国も44分、右SB李夢雯のフィードにFW李影が走り込み、シュート。GK山下がナイスセーブで弾き出す。そしてその直後、左SH長谷川がドリブルで持ち上がると、いったんはDFに奪われるが、そこにFW池尻がプレスをかけて、こぼれ球を左SH長谷川が拾ってスルーパス。FW岩渕が抜け出した。GKを冷静に見てシュートを浮かせる。ゴール。日本が追加点。前半は日本の2点リードで折り返した。

 後半も序盤、日本が攻めていく。2分、FW岩渕のポストプレーから右に流すと、右SB清水が駆け上がり、クロスをFW池尻が落としてFW岩渕がシュート。GK彭詩夢がナイスセーブする。日本は9分、左SH長谷川に代えて小林里歌子を投入。すると10分、CH杉田のフィードに左SH小林が走り込み、切り返しからミドルシュート。GK彭詩夢が弾いたところを、FW岩渕が詰めてシュート。岩渕はハットトリック。日本が3-0とリードした。

 直後の12分、FW岩渕を下げて、日本は田中美南を投入。池尻を右SHに出して、籾木をFWに上げる。16分、CH三浦がパスカットから縦パス。そのまま上がると、FW籾木の落としをCH三浦がミドルシュート。惜しくも左ポストにはね返された。18分にはセットプレーで上がっていたCB南のクロスにCH杉田がボレーシュート。枠は捉えられなかったが、いかにも杉田らしい技術を見せた。

 中国は24分、左SH唐佳麗のクロスをCH姚偉がスルー。右SH宋端がミドルシュートを放つが、枠を外した。さらに26分、FW楊麗の落としを左SBがクロス。GK山下が飛び出して、左SH唐佳麗がフリーとなるも、シュートは枠を外した。これは日本が助かった。27分には左SH唐佳麗がミドルシュート。GK山下がファインセーブで弾き出した。日本も33分、右SB清水のクロスをFW田中が落として、右SH池尻がミドルシュート。だが枠を捉えられない。

 終盤は再び中国の前からのプレスに日本がパスをうまく回せず、危ない場面が再三訪れるが、何とか守る。38分には池尻に代えてFW上野を投入。籾木を右SHに戻す。代わった上のは41分、積極的にミドルシュート。45+3分には右SH籾木の縦パスから左SH小林里歌子が前を向いてシュートを放つが、DFにブロックされる。そしてタイムアップ。3-0で日本が勝利した。

 終わってみれば日本の快勝。このメンバーで戦えば、アジアでは最強。それでも中国の高いプレスにうまくパスを回せなくて、あわや危ない場面も何度かあった。もう少しシンプルに前方へ蹴り出すなど、今後工夫が要りそうだ。今大会はこれまであまり出場のなかった選手も積極的に起用し、成果を出している。次の韓国戦はどんなメンバーが先発するのか。女子の方は着実に東京五輪に向けたチーム作りが進んでいるように見える。しかし欧米のサッカーはもっと速く、もっと激しい。この勝利で慢心することはないだろうが、さらに先を見据え、連携をさらに深めていってほしい。