日本はここまで2連勝。韓国は中国と引き分けて1勝1分。勝てば優勝、引き分けなら日本が優勝するという第3戦。日本はここまで5得点の岩渕と長谷川がケガで使えず、FWは田中美南と池尻で組む。SHは右に籾木、左に中島が入る。ボランチは前節と同じ、杉田と三浦。右SBには宮川を起用し、左SBは遠藤。CBは南と三宅で組み、GKは山下が先発した。対する韓国の布陣は中盤をダイヤモンドにした4-4-2。FWに長身のソンファヨンとチェユリを並べ、トップ下にはテクニシャンのヨミンジ。中盤はイヨンジュをアンカーに、右IHパクイェウン、左IHチャンチャン。DFは右から右SBキムヘリ、CBホンヘジ、CBシムソヨン、左SBチャンスルギ。GKはユンヨングルが守る。
ゲームは序盤から日本が積極的に攻めていく。4分にはCH三浦の縦パスを左SH中島が落とし、FW池尻がミドルシュート。その後も左SB遠藤が続けてCKを蹴るなど、日本が攻めていく。15分にはFW田中美南がミドルシュート。20分、CH三浦のクロスにFW田中が抜け出すが、トラップが大きい。GKユンヨングルにセーブされた。攻めるもゴールが遠い日本。すると28分、韓国も左IHチャンチャンの縦パスがCH三浦に当たってOHヨミンジに渡る。ヨミンジはそのままドリブルをしてシュートを放つが、CB三宅がブロックした。韓国はこれが前半唯一のシュート。その後も日本が攻めていく。
30分過ぎ、日本は池尻と籾木のポジションをチェンジ。池尻を右SHにして、サイドからの突破を図る。40分、右SB宮川のクロスのクリアをFW田中美南がシュート。だがポスト右に外れる。42分には右SH池尻の縦パスからFW籾木が中へ送ると、FW田中が左に流して、左SH中島がミドルシュート。きれいにパスは回ったが、シュートは大きくふかしてしまう。前半はこのままスコアレスで折り返した。
後半最初、日本は右SH池尻に代えて小林里歌子を投入。韓国も左IHチャンチャンに代えてイソダムを投入。後半はチェユリが右サイドに降りて、4-3-3の布陣にする。序盤は日本が攻勢。だがなかなかシュートまでいけない。すると8分、韓国は右SBキムヘリのクロスをCB三宅がヘディングでクリアすると、左IHイソダムのパスから右FWチェユリがミドルシュート。これはGK山下がキャッチする。12分には右SBキムヘリからのフィードをクリアしようとしたCB南だったが、トラップして前を向いたところでCFソンファヨンに奪われてスルーパス。左FWヨミンジが抜け出すが、シュートはCB三宅がブロックした。
その後も日本がパスを回して攻めようとするが、守備を固める韓国に対して攻めあぐねる状況が続く。24分、日本はFW田中美南に代えて上野を投入。すると直後にはCH三浦がミドルシュート。28分にはFW上野がミドルシュートを放つ。このゲーム、やや精彩を欠いたCH杉田に代わり、CH三浦がよくボールに絡んでいた。観光も29分、ヨミンジを下げて右SHカンチェリムを投入。パクイェウンをボランチに下げて、イソダムをトップ下。チェユリを左SHに回す4-2-3-1の布陣にする。36分には左SHチェユリに代えてチョンソルビンを投入する。
その後も攻めるがなかなかシュートまでいけない日本。だが43分、韓国のDFのクリアをPA手前で左SH中島がカットすると、PA内にいたFW籾木にパス。籾木の強いシュートに手を広げて対応したCBシムソヨンの左手に当たって、PK。これを籾木が自身で決めて、日本がようやく先制点を挙げた。直後にはFW籾木に代えて清家を投入し、その後も攻め続けた日本。そしてタイムアップ。1-0で勝利し、E-1選手権4大会ぶりの優勝を飾った。
翌日、新聞を見たら、その扱いが大きいことに驚いた。このメンバーなら優勝して当たり前だろ。もちろんだからこそのプレッシャーもあっただろうが、高倉監督はやはりこの大会でも五輪に向けてのテスト的な選手起用を続けている。東京五輪で金メダルを目指すなら、そしてその可能性は十分あると思うが、そうであればやはり優勝して当たり前。次はやはり欧米の強豪国を相手に勝利して自信を強めていきたい。次はそんなマッチメイクを期待したい。
