リーグ前半は6連勝と好調だったチェルシーだが、第13節でマンCに敗戦した後は1勝4敗。4位ながら後ろが気になってきた。5位につけるのはトッテナム。チェルシーとは対称的にここ5試合で4勝1敗。勝ち点差は3。ホームで勝利して一気に追い付き、追い抜きたいところ。トッテナムの布陣は4-2-3-1。ケインをトップに、トップ下にデリ・アリ。右SHにルーカス・モウラ、ソンフンミンが左SHに入り、ボランチはシソコとダイアー。DFは右から右SBオーリエ、CBにダビンソン・サンチェスとアルデルウェイレルト。左SBにはフェルトンゲン。GKはガッサニーガが守る。対するチェルシーは3-4-3の布陣。アブラハムをトップに、右FWマウント、左FWにウィリアン。ボランチにはコバチッチとカンテが並び、右WBにアスピリクエタ。左WBには久しぶりにマルコス・アロンソが先発した。CBは右からリュディガー、ズマ、トマリ。GKにはケパが入る。
序盤からチェルシーが積極的に攻めていく。10分には左FWウィリアンのパスを右CBリュディガーがミドルシュート。そして12分、ショートCKから左FWウィリアンが中にカット心して右SBオーリエをかわすと、ミドルシュートを放つ。これが決まり、チェルシーが先制点を挙げた。その後もチェルシーの寄せが早く、トッテナムは攻撃を組み立てられない。チェルシーはサイドで起点を作って攻めていくが、これに対してトッテナムの寄せがルーズ。特に左WBマルコス・アロンソと左FWウィリアンの連携がいい。
トッテナムもようやく28分、CHシソコのクロスからCFケインがダイレクトでシュートを放つが、これがトッテナムの初シュート。29分にはCFケインのクロスにファーに左SHソンフンミンが走り込むが、シュートは枠を外した。そして45＋4分、左FWウィリアンのフィードに左WBアロンソが走り込むと、GKガッサニーガが飛び出す。ところがクリアは空振り。アロンソを蹴って、PKを献上してしまう。これをウィリアンが決めて、チェルシーが前半のうちに2点をリードした。
トッテナムは後半最初からCHダイアーを下げてエリクセンを投入。さらにSHの左右を入れ替える。右にソンフンミン、左にルーカス・モウラ。するとエリクセンが中盤でよくボールに触り、左右に配球していく。パスをつなぐトッテナムに対して、チェルシーはカウンター。そして10分、ショートカウンターで攻め込むと、左FWウィリアンがPA手前でボールを収めて、左に展開。右FWマウントがミドルシュート。GKガッサニーガが弾いたボールにCFアブラハムが詰めてシュート。ネットを揺らすが、これはオフサイド。
そして15分、中盤からのフィードに走り込んだ左SHソンフンミンにCBリュディガーが寄せてクリア。倒れたソンフンミンがもつれたリュディガーに対して下から蹴り上げてしまう。ソンフンミンに対して一発レッドカードが提示された。劣勢のトッテナムが一人少なくなってしまう。すると追い付きたいトッテナムはオーリエを高い位置に上げて、3-4-2の布陣とする。守るチェルシーは23分、コバチッチに代えてジョルジーニョを投入。パスを回してゲームをコントロールする。
29分、トッテナムは左CBフェルトンゲンに代えてローズ。ルーカス・モウラに代えてエンドンベレを投入。エンドンベレをアンカーに、シソコとエリクセンが高めのポジションを取る4-3-2。一方、チェルシーも35分、右WBアスピリクエタに代えてジェイムズ。CFアブラハムに代えてバチュアイを投入。パスを回して守る。8分の長いアディショナルタイムだったが、最後までトッテナムに主導権を渡さない。そのままチェルシーが守り切って2-0。チェルシーが勝利し、3位を守った。
トッテナムは負けて、シェフィールドとウォルバーハンプトンに抜かれ、7位に後退。4位チェルシーとの勝ち点差も6に開いてしまった。一方、チェルシーも5位シェフィールドとの勝ち点差は4。まだ安閑としてはいられない。今季初めて採用した3-4-3の布陣が意外に効いていた。今後はこの布陣で行くのだろうか。この後、プレミアリーグは中2日・3日の日程が年明けまで続く。この連戦が終わった後、4位以下はどんな順位になっているだろうか。厳しい戦いが続く。
