とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第2節 ガンバ大阪vs.セレッソ大阪

 久しぶりのJリーグは地域別の組み合わせということもあってか、観たいゲームが目白押し。その中で、次節にグランパスと対戦するガンバのゲーム。大阪ダービーを観戦した。いずれも開幕戦は勝利して、再開後の連勝を狙う。ガンバの布陣は3-5-2。アデミウソンと宇佐美の2トップに、倉田と矢島がトップ下。このゲームで楢崎を抜いて632試合のJ1最多出場記録を更新した遠藤がアンカーに入る。WBは右に小野瀬、左は藤春。CBは右から菅沼、三浦、キムヨングォン。GKは東口。一方、セレッソの布陣は4-4-2。奥埜と並んで、久しぶりの都倉がFWで先発する。SHは左に清武。右にはモンテディオから移籍した坂元が入る。ボランチは藤田とデサバト。DFは右SB松田、左SBに丸橋。CBはヨニッチと木本。GKはキムジンヒョンが守る。

 開始2分、FWアデミウソンのポストから左に展開。左WB藤春のクロスにFWアデミウソンが走り込んでヘディングシュートを放つ。GKキムジンヒョンがキャッチ。ゲームはパスをつないで攻めていくセレッソに対して、ガンバはCH遠藤からFWアデミウソンに長いパスを通して攻めていく。19分、CHデサバトがFW奥埜とのワンツーからシュートを放つと、23分、左SH清武がミドルシュート。25分にはFW都倉がミドルシュートを放つ。一方、ガンバも28分、FW宇佐美のミドルシュートがDFに当たって、ポストを叩いた。

 32分、左SH清武が自陣からドリブルで持ち上がり、最後はPA内に走り込んだFW奥埜へパス。DFが倒したかと思ったが、佐藤主審はPKを取らない。その後は膠着状態が続く。39分、FW都倉がミドルシュート。44分にはFW都倉のポストからFW奥埜がシュート。しかしDFに当たって、GK東口がキャッチする。このまま前半が終わるかと思ったが、アディショナルタイム2分、左SH清武から左に流すと、左SB丸橋がクロス。FW奥埜がPA内で立ち止まってシュート。これが決まり、セレッソが先制点を挙げた。

 後半は3分、ガンバの右IH倉田が仕掛ければ、4分にはFW都倉がドリブルでゴールに迫る。お互い積極的に攻め合う。6分、左SH清武のFKをFW都倉がヘディングで折り返すが、DFがクリア。するとガンバがカウンター。右WB小野瀬がドリブルで運び、最後は左WB藤春がシュート。DFがブロックしたが、続くCKから倉田がボレーシュート。これは枠を外した。

 9分、ガンバはCH遠藤と左IH矢島を下げて、CH井手口とFWパトリックを投入。宇佐美を右IHに下げる。セレッソは12分、右SH坂元に代えて片山を投入する。16分、右IH宇佐美のCKからFWパトリックがヘディングシュート。やはりパトリックは迫力がある。やや受け身になるかと思ったセレッソだったが、17分、右SB松田の縦パスに右SH片山が走り込み、クロスに左SH清武はシュートこそ打てなかったが、キープして落とすと、左SB丸橋が強烈なミドルシュート。ネットに突き刺さり、セレッソが追加点を挙げた。

 反撃するガンバは18分、右IH宇佐美のクロスにFWパトリックがヘディングシュート。23分にはFWアデミウソンのクロスをDFがクリアするが、これを右WB小野瀬がミドルシュート。倒れていたCB木本が身体の下を通るシュートに思わず手を出してしまった。PK。これをアデミウソンが決めて、ガンバが1点を返した。さらにガンバは左IH倉田に代えて小野を投入する。一方、セレッソは30分、FW都倉に代えてブルーノ・メンデス。さらに左SH清武に代えて柿谷を投入。前線の運動を増やしていく。ガンバも33分、FWアデミウソンのクロスにFWパトリックがヘディングシュートするが、GKキムジンヒョンがセーブする。

 ガンバは36分、FWアデミウソンに代えて渡邉千真。CB菅沼に代えて右SHにルーキーの山本悠樹を投入。布陣も4-1-3-2に変更する。しかし昨季Jリーグ最少失点のセレッソの守備は固い。しっかりと守り、ゴールを許さない。アディショナルタイムには宇佐美のCKにGK東口が上がって、ヘディングシュートするが、枠は捉えられず。その後も前線に残るが、結局ゴールならず。そしてタイムアップ。2-1。大阪ダービーセレッソ大阪が勝利した。

 左SH清武がゲームを作り、CH藤田とデサバトの捌きやFW奥埜の運動量が効果的なセレッソに対して、ガンバは遠藤や宇佐美、アデミウソンらの個人能力に頼った感じのゲーム。もちろん彼らの技術は怖いが、フィッカデンティ監督に代わったグランパスが組織的に守れば何とかなるのではないか。それよりも心配なのは体力面。中3日でどこまで回復するか。それはガンバも同じ。水曜日のガンバ戦はどんなゲームになるだろうか。

J1リーグ第2節 名古屋グランパスvs.清水エスパルス

 ついにJ1リーグが再開した。グランパスは再開が決まった後に金崎とランゲラックの新型コロナ感染が判明し、全体練習が他チームに比べて短くなってしまったが、それでも二人とも復帰して、ベストメンバーを揃えることができた。対するエスパルスは開幕戦、FC東京に逆転負けをしており、ホームで初勝利を狙う。

 エスパルスの布陣は4-2-3-1。トリニータから移籍の後藤優介がトップに入り、高卒ルーキーの鈴木唯人がトップ下に入る。右SHは金子、左SHには新加入のカルリーニョス・ジュニオ。ボランチFC東京から移籍の岡崎とベテラン竹内で組み、DFは右SBに昨季途中までグランパスにいた金井。左SBはアルディージャから移籍の奥井。CBはヴァウドと立田。GKは若い19歳の梅田が守る。対するグランパスも4-2-3-1。前田をトップに、阿部がトップ下。右SHマテウス、左SHに相馬。ボランチはシミッチと稲垣で組み、DFは右SBに成瀬、左SBは吉田。CBは中谷と丸山。GKにはランゲラックが先発出場した。

 開始5分、左SH相馬がカットインからミドルシュートを放てば、エスパルスも8分、OH鈴木唯人がミドルシュートを放つ。序盤は互角の展開だが、グランパスの動きがやや悪いか。すると18分、中盤でCHシミッチが右SH金子にボールを奪われると、CF後藤がドリブル。CB二人を引き付けて右に流すと、右SH金子がシュート。エスパルスが先制点を挙げた。戻ってきたCHシミッチも後藤を追いかけて、金子をフリーにしてしまった。

 その後、グランパスもパスをつないで攻めようとするが、連係ミスが続く。29分にはCH岡崎のフィードに左SB奥井が走り込み、クロスに左SHカルリーニョスがシュート。いったんはCF後藤に当たるが、はね返りをもう一度シュート。GKランゲラックがファインセーブで弾いて、バーに当たる。なかなか決定機を作れなかったグランパスだったが、32分、右SHマテウスのクロスにCHシミッチがヘディングシュート。GK梅田がファインセーブするが、バーに当たってこぼれたボールをもう一度、CHシミッチがヘディングシュート。これもGK梅田が弾くが、最後は左SH相馬が押し込んだ。グランパスが同点に追い付いた。

 するとようやくグランパスの動きが良くなってくる。38分、CH稲垣がミドルシュート。そして40分、CHシミッチから大きく右に展開すると、右SB成瀬が縦パス。CF前田が走り込み、クロスを入れると、GK梅田とCBヴァウドが交錯し、ゴール内にこぼれた。オウンゴールグランパスが前半のうちに逆転した。

 後半は1分、右SHマテウスミドルシュートエスパルスも中に絞った右SB金井のクロスにCF後藤がヘディングシュートを放つ。7分、右SHマテウスのFKは右上コーナーに当たった。一方、エスパルスも11分、左SB奥井のクロスがファーに流れ、右SH金子がシュート。GKランゲラックがファインセーブする。新型コロナの影響は全く見せない。16分、エスパルスは左SHカルリーニョスに代えて西澤、右SH金子に代えてドゥトラ。そしてOH鈴木を下げてCFティーラシンを投入。後藤がトップ下に下がる。グランパスもCHシミッチに代えて米本。マテウスに代えてCF金崎を投入。前田を左SHに下げ、相馬を右SHに回す。こちらは守備を意識した交代か。

 21分、右SB金井のクロスにCFティーラシンがヘディングシュート。だがGKランゲラックの正面。25分にはCH稲垣から右に展開し、右SH相馬がカットインからミドルシュートを放つが、DFがブロックした。28分、エスパルスはCH竹内に代えて中村慶太を投入。グランパスも29分、右SB成瀬を下げて左SB秋山。吉田が右SBに回る。35分を過ぎた頃からグランパスは中央を固め、パスをつないでボールを相手に渡さない。中盤まで下がってパス回しに参加するOH阿部も効いている。そのOH阿部は40分、ミドルシュートでCKをもらうと、相馬のCKからCB丸山がヘディングシュート。だがポスト左に外した。

 アディショナルタイム1分には左SH前田に代えてFW山崎を投入。阿部を右SHに出して4-4-2にして守る。アディショナルタイム5分に、左SH相馬が2枚目のイエローをもらって退場となったのは残念だったが、2-1。そのままグランパスが勝利。今季初勝利を挙げた。

 追加点がなかったのは残念だったし、まだみんな身体が重そうで、連携もイマイチな感じではあったが、それでもこの勝利は大きい。後半終盤は落ち着いたパス回しでしっかり守れたのは、フィッカデンティ監督らしく、よかった。次はホームに戻ってガンバを迎え撃つ。次も勝って、昨季とは違うところを見せてほしい。

リハビリ病院について決める

 「久しぶりに主治医から説明を受ける」からの続き

  • 6月10日に記す

 リハビリ病院への転院について話を聞いたのは土曜日で、担当の相談員が不在だった。翌週の週明けにも連絡をするという話だったが、結局、月曜日には連絡がない。面会に行くと、何と妻が車イスに乗って、広間でみんなと一緒に食事をしていた。もっともお粥などは残し、豆腐などの食べやすいものだけを食べていた様子。食事後、病室へ戻るが、体を起こしていた。話ができないのが辛いが、格段の進歩だとびっくりした。

 帰りがけに看護師に相談員から連絡がない旨を伝えたところ、翌日の昼前に電話があった。さっそくその日の午後、お会いする約束をした。思った以上に若い方だったが、いくつか転院するリハビリ病院の候補を挙げられた。今、入院している病院の脳神経外科の医師が非常勤で勤務している病院がお勧めのようだが、そこはリハビリ専門の病院。一方、無料送迎バスの停留所が自宅近くにある総合病院には、循環器内科等の診療科もある。糖尿病の管理を考えると、こちらの病院の方がいいのではないか。それとも、リハビリ病院を退院後も現在入院している病院へは定期的に通院する必要があるそうなので、糖尿病管理も現在の病院でお願いすると思えば、勧められたリハビリ専門病院の方がいいのか。迷った末、それぞれのパンフレットをもらい、妻の希望を聞くことにした。

 いったん家に帰り、夕食の準備をした後、改めて面会に行く。前日の様子から、コップで水を飲むこともできるようなので、ペットボトルを数本持っていた。またタオルの替えも持っていく。トイレに行きたいというので、娘が車イスに乗せて連れていった。車イスの乗り換えもけっこうスムーズだ。その後は車イスのまま、ベッド横で話をした。看護師が「金曜日に美容師が来るけど、髪を切りますか」と聞いてくれたので、さっそく申し込んだ。妻もうれしそうだ。リハビリ病院について伝えると、妻は、リハビリ専門病院の方を指差す。翌日、電話で相談員にその旨、希望を伝えた。

 翌日は娘が仕事の関係で面会に間に合わないというので、私が一人で面会に行った。するとこれまでとは違うパジャマを着ている。さかんに脱ごうとするが、うまくできず、私に脱がせろと身振りで指示をする。「暑いのか」と聞くと「そうだ」という身振り。そこでベッド脇にあった扇風機を回してあげた。しばらくすると、次はトイレに行くと言う。看護師を呼ぼうかと思ったが、一人で立ち上がり車イスに移ろうとするので、介助して、トイレまで連れていった。用を足し終えた後、うまくおむつを穿かせられない。それでもベッドまで戻って、何とか穿かせた。

 手で文字を書く素振りをするが、意味が分からない。すると再び車イスに乗ろうとする。そして「廊下へ出ろ」と指示をする。どこへ行きたいのかわからない。さかんに下を指差す。「エレベータで下へ行きたいのか」と聞くと「そうだ」という返事。それはダメだ。車イスで部屋まで戻すと、15分の面会時間もとうに過ぎている。「もう帰る」と言って、捨て置くように帰ってきた。言葉がわからない、意思が伝わらないことがこれほどまでに歯痒いものか。1階の売店で何か買いたいのか、それとも病院の誰かに話したいことでもあるのか。いずれにせよ、そんなことはできない。「看護師さんを呼んだら」と言うと、「それは嫌だ」と首を振る。困った。かなり痴呆が進んでいるのだろうか。

 娘に伝えたら「大変だったね」と慰めてくれた。娘と夫では妻の反応も違うようだ。明日、娘と一緒に行けば、いつもの妻が戻っているだろうか。何かすごく情けないような気がしてきた。大丈夫だろうか。不安が募ってきた。

 「筆談ならできた!」に続く。