前節、FC東京を相手に3試合ぶりに勝利したグランパス。熾烈な2位3位争いが続く中、今節はベルマーレをホームに迎えた。ベルマーレは16位ながら、このところ6試合で4勝2分、かつ無失点で3連勝中とリーグ終盤になってようやく調子が上がってきた。金崎と山崎が不在のグランパスは前節に続いて阿部とシャビエルをFWで起用。他のメンバーも前節と変わらない。一方、ベルマーレの布陣は3-5-2。指宿と中川の2トップの下に、松田天馬と茨田が並ぶ。齊藤未月がアンカーに入り、右WBには岡本、左WBは18歳の畑が入る。CBは右から舘、坂、石原広教。GKには19歳の谷。齊藤未月も若干21歳。若い選手が多い。
序盤、ベルマーレが高い位置からプレスをかけてくる。押し込まれてなかなかパスを回せないグランパスだったが、11分、中盤に下がったFW中川にプレスをかけて左SHマテウスがボールを奪うと、ベルマーレの寄せが甘い。そのままミドルシュートを放つと、これが直接ネットを揺すった。グランパスが先制点を挙げた。しかしベルマーレも17分、松田天馬がCKを蹴ると、ファーからCB坂がヘディングシュート。一旦はFW中川に当たるが、はね返りをもう一度CB坂がヘディング。GKランゲラックの手を弾いて、そのままゴールに飛び込んだ。ベルマーレがすぐに同点に追い付く。
その後しばらくはベルマーレがパスを回して攻めるが、そこで飲水タイム。その後、グランパスはマテウスと前田の位置を入れ替える。すると29分、ショートCKからFWシャビエルのクロスにSH前田が胸トラップからミドルシュート。だがわずかにバーの上に外した。その後もグランパスは、両FW・両SHが流動的に位置を入れ替えて攻めていく。43分には右SHマテウスがカットインからミドルシュートを放つが、大きく枠を外した。前半は1-1で折り返す。
後半1分、ベルマーレがチャンスを掴む。CH米本からFW中川がボールを奪うと、右に展開。右IH茨田のクロスにFW指宿がヘディングシュート。だがわずかにポスト右に外す。後半はマテウスが右SHでスタートしたグランパスだったが、すぐに前田と左右を入れ替えた。すると5分、FWシャビエルの落としからCH米本がスルーパス。右SH前田が仕掛けてシュートを放つ。そして6分、左SHマテウスとの連携から左SB吉田がアーリークロス。右SH前田が落として、FW阿部がミドルシュートを放つ。これがゴール右隅に決まり、グランパスが勝越し点を挙げた。
するとこの後はすっかりグランパス・ペース。10分には左WB畑のバックパスを受けた左CB石原にFWシャビエルがプレス。慌ててCH齊藤へパスを入れるが、これをCH稲垣がカットして、ドリブルから左に流すと、左SHマテウスのクロスにFWシャビエルがジャンピング・ボレーシュートを決めた。グランパス3点目。前日生まれた長男の誕生を自ら祝うゴールだった。
その後はグランパスがパスを回すも、無理はしない。ベルマーレは17分、FWの指宿と中川を下げて、古林と岩崎。右IH茨田に代えて左CB大野を投入する。舘をアンカーに上げて、齊藤未月が左IH。松田を右IHに回す。石原広教は右CB。グランパスも23分、阿部を下げて左SHに相馬を投入。前田をFWに上げる。26分、CH米本のスルーパスからFWシャビエルがシュートを放つ。34分にはシャビエルを下げて右SHに成瀬を投入。マテウスをFWに上げる。
ベルマーレは35分、FW岩崎の落としからFW古林がミドルシュート。だがGKランゲラックが正面でキャッチする。36分には左IH齊藤を下げて柴田。さらに41分にはCH舘に代えてオリベイラを投入する。45分、そのCHオリベイラがミドルシュート。アディショナルタイム2分には左SB畑のクロスにFW古林がヘディングシュートを放つ。だがわずかにポストの左へ外した。そしてタイムアップ。3-1。グランパスが後半ペースを握って、快勝した。
これでこの日ゲームのなかったガンバに代わって暫定2位に浮上。もっともガンバが今日の浦和戦に勝利すればすぐに入れ替わる。それよりもセレッソの敗戦の方が大きいかもしれない。次節は今節フロンターレを破ったトリニータが相手だ。引き続き油断することなく勝利を積み重ねていきたい。残りは4試合だ。