とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

東京五輪グループE(女子) 日本vs.イギリス

 19時20分からNHKの録画が始まる予定だった。妻の入浴を手伝い、テレビの前に戻ってきたら、ちょうど高藤の金メダルが決まったところだった。日本選手が出場する柔道の決勝が優先されるのは仕方がない。サブチャンネルに切り替わったのなら、自動で録画をしているかと思ったが、動いていない。あれ? チャンネルを回すと、何と、Eテレで放送をしていた。しかももう前半20分。慌てて録画を開始する。しかし、しばらくすると「サッカー中継はサブチャンネルに移る」という表示。またバタバタしてしまう。ちなみに後半終了間際にも、今度は総合テレビにチャンネルが切り替わった。いい加減にしてほしい。NHKは自ら発表した放送予定をどう考えているのか。自宅観戦すらままならない。今日の男子サッカーも気をつけよう。

 で、このブログを書きながら、ネットで検索をしてみたら、NHKのオリンピックサイトに動画が掲載されていた。ただし、なぜか実況は英語のみ。世界向けなのかな? 実況なしで視聴すれば、NHK+よりもスポーツ自体を楽しむことができる。前半30分まではこちらのサイトで観戦した。

 日本の布陣は4-2-3-1。田中美南をトップに、トップ下に長谷川。杉田が左SHで先発し、右SHは塩越。ボランチには中島と林が並ぶ。左SBは宮川。右SB清水、CBに南と熊谷は変わらない。GKは山下。日程を考慮してか、初戦から5人メンバーを代えてきた。岩渕は休ませるのか? 対するイギリスも同じ4-2-3-1。ホワイトをトップに、リトルがトップ下。右SHパリス、左SHヘンプボランチはウォルシュとイングル。DFは右SBブロンズ、左SBストークス。CBはウィリアムソンとホートン。GKはローバック。

 序盤、イギリスが攻めてくる。10分、CHウォルシュのクロスに左SHヘンプがヘディングシュートするも、枠は捉えられない。日本も12分、CH中島のFKのクリアをCH林がミドルシュート。15分には、ショートCKからCH林がミドルシュートを放つ。組織的な守りから日本が次第にペースを掴んでくる。イギリスも18分、CBホートンの縦パスに右SBブロンズが駆け上がり、クロスをCFホワイトが落として、CHイングルがシュート。DFがブロックする。イギリスも守備ブロックを作ってしっかり守り、カウンター的に攻めてくる。

 それでも、日本は22分、右SH塩越がカットインからクロスを入れると、DFブロックのこぼれ球を左SH杉田がシュート。27分にも右SH塩越のパスからCH林がミドルシュートを放つが、ブロックされる。攻める日本。32分には左SH杉田のパスカットからCF田中が持ち上がり、いったん右SH塩越に預けてさらに上がると、塩越のパスを受けてミドルシュート。だがわずかにポスト左に外れた。35分にもOH長谷川がミドルシュートを放つ。イギリスは39分、右SHパリスのクロスに左SHヘンプがヘディングシュート。43分にはCB熊谷の縦パスをCHウォルシュがカット。右SHパリスがミドルシュートを放つも、枠を外す。前半は序盤こそイギリスに攻められたが、大きなチャンスは与えず攻め返すが、ゴールはならず。前半はスコアレスで折り返した。

 しかし後半は序盤からイギリスが圧力を強める。守る日本。7分にはCB南がロングシュート。枠は外すが、気持ちは見せる。しかしイギリスが連続してCKのチャンスを得ると、必死に守るが次第に押し込まれる展開。10分には右SH塩越を下げて、籾木を投入。イギリスも14分、CHイングルに代えてウェアを投入する。攻めるイギリスは19分、CKからゴール前でヘディングの応酬。なかなかPAの外まで蹴り出せず、最後はCBホートンがヘディングシュートを放つ。

 22分、CB熊谷が大きく左へパスを送るが、右SHパリスがカット。持ち上がりミドルシュートを放つが、枠は左に外した。日本は直後、CF田中に代えて遠藤、CH林に代えて三浦を投入する。しかしペースを取り戻せない日本。26分、CHウォルシュがミドルシュートを放つが、DFがブロック。そして29分、右サイドでOHリトルが起点を作ると、下げたボールを右SBブロンズがクロス。GK山下、CH中島が待ち構える前にCFホワイトが飛び込んで、先にボールに触る。ヘディングシュート。これがCH中島に当たり、ゴール左に飛び込んだ。イギリスが先制点を挙げた。

 30分、イギリスは右SHパリスを下げて、デーリー。日本も35分、CH中島を下げて、FW岩渕を投入する。杉田をボランチに下げて、遠藤が左SH。FWに岩渕と長谷川が並ぶ。リードしたイギリスはパスを回して時間を使う。日本は41分、FW長谷川の縦パスから右SH籾木がミドルシュートを放つも、DFに当たり、枠に入らない。イギリスは43分、ヘンプとリトルを下げて、スタンウェイとスコットを投入。守りを固める。45分、CHウェアのFKはバーの上。結局最後まで日本は攻めきれず。1-0。イギリスが勝利した。

 どうして日本は岩渕を先発させなかったんだろう。後半途中から田中を下げて遠藤をFWに入れたが、機能しなかった。どうして菅澤ではないのだろう。塩越や林はよくがんばっていたと思うが、攻撃的な連携が取れていたとは思えない。守備はよく守っていたと思う。しかし攻撃が・・・。点を取らねば勝利はない。イギリスは2連勝でグループリーグ突破を決定。カナダはチリに2-1で勝利した。最終節のカナダ対イギリスの結果次第だが、最悪このゲームがドローで終われば、日本は3位抜けを狙うしかない。そのために必要なのはゴールだ。得失点差だ。次のチリ戦。大量得点での勝利を目指せ。

「ワクチンを打った。体調が悪い。」のその後

 先週、ワクチン接種後の体調不良について投稿した。その後の状況も自身の記録としてアップしておきたい。依然、体調不良が続いている。先週末、ワクチン接種から2週間経って、今度は舌の先が痛くなった。間違えて舌を嚙んだかと思ったが、あまり記憶もない。一晩寝れば良くなるかと思ったが、翌日の日曜日も朝から1日中、舌が痛かった。

 舌癌で手術をした先輩がいたので、「まさか自分も?」と心配に思い、色々と検索してしまう。そう言えば昨年の春先、新型コロナの観戦した野球選手やタレントが、「味覚障害から始まった」と訴えていた。「味がわからない」ということはなかったが、もしかしてこれも新型コロナの症状の一つかも。

 だが、今、病院に行ったとしても、そしてPCR検査を受けたとしても、何もいいことはない。万一、陽性反応が出て、入院なんて言われても、要介護状態の妻を残して入院などできない。そもそも新型コロナで入院したところで、治療薬があるわけでもない。いや、そうでもないか。先日は中外製薬の抗体カクテル療法が承認された。国内4例目だそうだが、入院したとて、舌の違和感程度でこれらの薬を処方してもらえるかどうかわからないし、そもそも効くかどうかもわからない。妻の状況を訴えて自宅療法になるとすれば、PCR検査を受けようが、このまま検査を受けずに様子を見ようが、変わらない。しばらく様子を見ることにした。そして幸い、翌日には痛みも治まった。ちなみにしばらく36℃後半が続いた熱も、ようやくいつもの36.0℃前後まで下がってきた。

 それで元に戻るかと思ったら、火曜日位からまた左ひざがまた痛み出した。すわ、偽痛風ピロリン酸カルシウム関節症)。「めぐる、めぐる~よ、痛みはめぐる」というほど痛くはなかったが、念のためロキソニンを呑んで寝た。翌日は大学まで片道1時間運転し、90分間講義に立ち、また運転して帰る。そして夜にはなでしこのオリンピック初戦。翌日は朝から観戦記を書く。そうした作業も良くなかったかもしれない。朝から背中が痛み出し、1日中、痛い。ソファが悪い可能性もあると、木曜日の南アフリカ戦は食卓に座って観戦した。

 そして金曜日。ロキソニンを呑んでぐっすり眠ったら、朝にはだいぶ痛みが治まっている。幸い左ひざの痛みもない。よかった。それでも少し車に乗ったら、やはり背中がしんどい。東京五輪が始まったが、あまりソファでテレビは見ないことにしよう。とりあえず、昨日の開会式は観ずに寝た。来週末には2回目のワクチン接種が予定されている。大丈夫かな。今度はどんな酷い事態が待っているのか。今から不安でしょうがない。

PS.

 この記事に対するアクセスが多い。なので、その後の状況も補足しておく。

 ひとことで言えば、2回目を接種した後は、発熱することもなく、無事、日常生活に戻ることができた。

 副反応のあり方は、人によって違うのだろう。それよりも私の場合、1回目接種後の体調不良は、ワクチンの副反応ではなく、ストレスのせいだったような気がする。オリンピック三昧の生活はストレス軽減に役立っただろうか。いや単に、8月に入って以降、夏休みということもあり、仕事などのストレスからしばし解放された。そのせいで体調も戻ったのだと思う。何はともあれ、よかった。

東京五輪グループA 日本vs.南アフリカ

 新型コロナ陽性者が出て、開催も危ぶまれたゲームだったが、開始6時間前に実施したPCR検査の結果が2時間前に出て、無事開催されることになった。とりあえず良かったけど、今後、日本選手に感染者が出ないことを願いたい。先に実施されたゲームでメキシコがフランスを4-1と圧倒。メキシコの強さを目の当たりにした。次にメキシコと当たる日本にとっては、何としても勝利しておきたいゲームとなった。

 日本の布陣は4-2-3-1。林をトップに、トップ下に久保。右SH堂安、左SHに三好。ボランチは田中と遠藤。DDFは右SB酒井、左SB中山。CBに吉田と板倉。GKは谷。相馬や上田はベンチに控えるが、三苫と冨安はベンチにも入っていない。中2日で続く日程を勘案し、温存したという意識があったかどうか。対する南アフリカは3-4-3。マゴパをトップに、右WGチェレ、左WGシング。ボランチモコエナとモセレが並び、右WBにフロスラー、左WBはマビリソ。3バックは右からフルール、ムクメラ、マレペ。GKはウィリアムズ。

 守備を固める南アフリカに対して、日本が序盤から攻めていく。6分、CF林が右WGチェレに倒され、PA手前でFKのチャンス。OH久保が狙うが、壁にはね返された。7分、CH田中の縦パスをCF林が落とし、左SH三好が左に流すと、OH久保が左サイドを上がって、クロスかシュートか。GKウィリアムズがセーブする。13分にはOH久保から左に展開。左SB中山のクロスのこぼれをCH田中がシュート。さらに15分、CH遠藤から左に展開して、左SB久保のクロスにCF林が飛び込むが届かない。ファーからOH久保がシュートを狙うも、サイドネット。

 攻めるに攻める日本だが、人数をかけてゴール前を固める南アフリカも次第に慣れてきたか、パスを回すも、シュートまでは打てなくなってくる。30分位には久保と堂安の位置を入れ替え、打開を図ろうとする日本。すると32分にはOH堂安の縦パスからCF林がシュート。しかしGKウィリアムズがセーブ。その後、南アフリカに攻め込まれたが、逆にカウンター。CH遠藤の縦パスからOH堂安が仕掛け、こぼれ球を左SH三好がシュート。しかしGKウィリアムズがナイスセーブ。わずかに触ってポスト右に外れた。ガッツポーズするGKウィリアムズ。GKを乗せると怖い。

 34分、CKの流れからOH堂安のクロスにCF林が抜け出してシュート。ネットを揺らすが、これはオフサイド。CF林もゴールを焦るのか、オフサイドにかかることが多い。簡単に倒れファールを訴える南アフリカに対して、主審が簡単にファールを取ることも怖い。競り合った手が顔に当たったとして、CH遠藤がイエローカードをもらってしまう。45分、CH田中がCHモコエナに倒されて再びPA手前でFKのチャンス。久保が蹴るが、わずかにポスト右に外れた。しかし45+1分、南アフリカがカウンター。左WBマビリソの縦パスから左WGシングがスルーパス。マビリソがそのまま内側を抜け出し、あわやと思わせたが、何とか右SB酒井が対応し、ゴールラインに蹴り出した。続くチェレのCKもGK谷がパンチングではじき返すが、左WGシングがミドルシュート。これが南アフリカの初シュートだったが、右に外れた。前半はこのままスコアレスで折り返す。

 後半も日本が攻め、南アフリカが守る形は変わらない。4分、右SB酒井のフィードにCF林が走り込むが、CBフルールが対応し、クリアする。5分には右SH久保がOH堂安とのワンツーで抜け出し、シュート。だがわずかにポストの右。11分、CH田中から左に展開、左SB中山のクロスにCF林が抜け出し、シュートするも、GKウィリアムズがファインセーブ。ゴールが堅い。

 すると15分、日本は左SH三好に代えて相馬を投入する。だがなかなか崩しきれずに、時間ばかりが過ぎていく。そして26分、中盤深い位置からCH田中が大きく右へサイドチェンジ。これを受けた右SH久保がカットインからミドルシュート。これが左ポストに当たってゴールに転がり込んだ。ゴール。ようやく日本が先制点を挙げた。久保の個人技だが、ここぞという場面で頼りになる。さすが。そして27分、日本はCF林と左SB中山を下げて、上田と旗手を投入する。

 しかし代わったばかりの日本の左サイドから南アフリカが攻めていく。32分、右WGチェレがCHモコエナとのワンツーで抜け出し、クロスに左WGシングがシュート。GK谷がキャッチするが、このゲーム最大のピンチ。34分、南アフリカは最初の選手交代。右SBフロスラーを下げて、左SHコディサンを投入すると、布陣も4-4-2に変更。ムクメラを右SBに上げて、シングがマゴペと並び、トップに上がる。そして35分、右サイドを右SBムクメラが怒涛の如く上がっていく。クロスは何とかCB吉田がダイビングヘッドでクリアするが、攻撃に出た時の南アフリカは迫力がある。

 40分、日本は堂安に代えて左SB町田を投入。旗手をトップ下に上げる。南アフリカも45+1分、CHモセレに代えてエンコボ。45+3分にはFWシングをCH田中が倒して、PA手前でFKを与えるが、CHモコエナの蹴ったシュートは大きく右上に外れた。さらに45+5分には右SBムクメラのスローインからCHモコエナがシュート。しかしこれもゴール左。そしてタイムアップ。1-0。何とか久保のゴールで勝利し、日本が初戦勝ち点3を手にした。

 しかし、南アフリカにコロナ感染者が出ず、万全な態勢でゲームに臨んでいたらどうなっていたことか。基本、守備を固めてきたため助かったが、最初から攻撃的なサッカーを展開してきたら、結果はどうなったかわからない。それでも勝ててよかった。主審の微妙な判定に、イエローカードを3枚もらったのは気になるが、それでも冷静さを失わず、最後まで戦うことができたのもよかった。次のメキシコがグループリーグ最大の敵となりそうだ。引き続き、勇気ある戦いを期待したい。