とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

グランパス 優勝へのカウントダウン マジック残り勝点5

 アントラーズに力負けして勝点差8。アルディージャも14位ながらこのところ2連勝と好調を維持して、ここは何としても勝っておきたいまさに正念場の試合。ケネディが累積で出場停止。闘莉王、金崎未だ復帰ならずと苦しい布陣ながら、チーム一丸となった戦いを見せてくれた。
 とは言っても、厳しい降格争いを戦うアルディージャも必死。序盤からイ・チョンスが再三ドリブル突破を見せ、グランパス守備陣を慌てさせる。しかし前半5分、マギヌンの蹴ったCKはDFがヘッドで逸らしたところにブルザノビッチが走り込み、角度のないところからシュート。願ってもない先制点を手に入れた。
 それでもアルディージャの攻撃は止まらない。10分、藤本のFKも危うくゴールに吸い込まれるところだった。ようやくグランパスが落ち着きだしたのは15分過ぎ。18分、ダニルソンが中盤でDF二人を引き摺りながらのドリブル。強さを見せて小川に渡すと、千代反田から阿部、小川とつないで玉田がシュート。
 19分、鈴木のクロスに石原が飛び込む危ないシーンがあったが、その後はグランパス・ペース。22分、阿部から小川の絶妙のスルーパスに玉田が抜け出す。が、深谷がカバー。そこからのCKを千代反田が返して再び玉田がシュート。しかし今度はマトが防ぐ。アルディージャも必死の防戦。
 そして27分頃、ブルゾが中盤で嫌な感じで倒れ込んだ。左ヒザ十字靱帯断裂、全治3カ月、今季絶望。巻がピッチサイドで交代を待つが、ボールがなかなか外に出ない。と32分、イ・チョンスが入れた縦パスをラファエルが戻し、石原が強烈なシュート。3人で奏でるアルディージャの攻撃は見事だが、一人少ない間の出来事だったのが悔いが残る。
 しかしグランパスも42分、小川のFKが増川にドンピシャと合って勝ち越しヘッドをアルディージャ・ゴールに叩き込む。マトの後ろで高い高い。増川、今季初得点。
 44分には、ボランチのイ・ホが2枚目のイエローをもらい退場。ロスタイムにはCKに巻がヘッドを空振り。巻は最後までいつもの巻だった。
 後半、10人になったアルディージャボランチを青木に代え、DFと合わせて5人でがっちり守る。石原と藤本も下がって中盤を3人で構成。攻撃はラファエルとイ・チョンスが中心で、機を見て石原と藤本が前に出ていく。残りの5人はけっして攻撃に参加しない。しかし4人でもアルディージャの攻撃は脅威だ。
 12分、中村のクロスに玉田のヘディングシュート。18分、ダニルソンの強烈FKと攻めるが、グランパスの攻撃も単発で停滞気味。お互いチャンスが作れない膠着状態。
 23分、中村を三都主に代えて、ようやくグランパスの攻撃に変化が出てきた。29分、三都主のクロスに巻、マギヌン、千代反田が飛び込むが、届かない。31分、三都主のスルーパスに田中が走り込みクロス。マギヌンがヘディングシュート。33分には三都主からのアーリークロスを玉田がスルー。巻がシュートを放つがDFがブロック。
 38分には小川のFKにマギヌンがヘッドで触るが、GKがキャッチ。42分、玉田が巻をポストにワンツーで走り込むが、DFがクリア。ロスタイムはダニルソンならではの強い守備があって、カウンターから玉田がドリブル。しかし最後は杉本がシュートを大きく外す。
 ここで何とかタイムアップ。2-1で勝利を挙げた。後半は何とも煮え切らない内容ではあったが、ケネディ闘莉王がいない中ではよくやった。
 これで残りマジック勝点5。次節ベルマーレに勝利して、アントラーズが引き分け以下なら優勝が決まるという状況になった。さあ、あと一息だ。息を抜かず一気に突っ走れ!