とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

トットナムは元気 リバプール相手に逆転勝利で3連勝

 トットナムが元気だ。前節、アーセナルを相手に0-2から後半逆転しての勝利を上げると、今節はリバプール相手に0-1からの逆転勝利。それもファンデルファールト、カブルを前半の早いうちにケガで失ってからの逆転だけに価値がある。交代で入ったデフォー、バッソンも大活躍。この勢いは止まりそうにない。
 前半3分、ホンジュラス代表パラシオスのパスにレノンが快速ドリブルを見せゴール前に迫ると、5分には右SBハットンのパスにレノンが走り込み、DFを抜いてクロスをモドリッチがシュート。開始早々、前から攻撃的に迫り、勢いを見せる。
 リバプールも9分、F.トーレスのドリブルからクロスがDFに当たり、こぼれたところをマキシ・ロドリゲスがシュート。トットナムは10分、ハットンのクロスをクラウチがポストに入り、走り込んだファンデルファールトがヒールでゴール前に流す。が、このプレーでファンデルファールトが太股の後ろを痛めてしまう。12分、早くもデフォーに交代。
 リバプールもそこそこボールをキープして攻め込むが、最後のパスが出ない。14分、モドリッチのクロスにデフォーがシュート。18分にはF.トーレスのポストプレーにM.ロドリゲスがシュートを放つが、GKゴメスがナイスセーブ。
 お互い攻め合う面白い展開。29分、ベイルが得意の速いドリブル。コンチェスキがたまらずファールでイエローカード。カードはリバプールに次々と積み上がっていく。31分にはスローインモドリッチが走り込みクロス、GKが弾くとデフォーがシュートするが、CBキャラガーがブロック。
 33分、ルーカスからカイトのクロスにヌゴグがヘディングシュート。36分、カブルが足を痛め、バッソンに交代。40分、メイレレスミドルシュートはGKがナイスセーブ。そして42分、メイレレスが蹴ったFKにスクルテルがヘッドで合わすと、ヌゴグに当たってこぼれたところを再びスクルテルがシュート。押され気味だったリバプールが先制点を上げた。
 その直後、トットナム・ホームのホワイトハートレーンに響き渡るチャント。選手を鼓舞するサポーターの声に思わず胸が熱くなる。
 しかしロスタイムはリバプールのチャンス。ルーカスからM.ロドリゲスのパスにF.トーレスが芸術的なポストプレー。M.ロドリゲスが抜け出すが、シュートが打てず。その直後にはベイルが70m近い独走ドリブル。さらにM.ロドリゲスのスルーパスにF.トーレスが抜け出すが、バッソンがうまくボールをつついてナイス守備。前半は興奮のうちにタイムアップを迎えた。
 後半早々、ルーカスのスルーパスにトーレスが抜け出すが、再びバッソンがブロック。4分にはベイルのクロスをクラウチが落としデフォーがシュート。さらに5分、CKからファーでクラウチが戻しデフォーのシュート。7分にはレノンのクロスにベイルが叩きつけるボレーシュート。ライン上でDFがクリア。
 トットナムが押しまくる展開の中、15分。ベイルが蹴ったFKを壁の中でヌゴグが手を伸ばしハンドの反則。しかしデフォーがPKを外してしまう。トットナムの勢いも神には見放されているのかと思ったが、20分、中盤でルーズボールを拾ったモドリッチがスルスルとドリブルをしてクロス。これがスライディングしてクリアしようとしたスクルテルの足に当たってオウンゴール。ついに同点に追いついた。
 トットナムの勢いは止まらない。22分、ベイルがドリブルからクロスを入れると、DFのクリアをハットンがミドルシュート。35分には、レノンからクラウチのクロスにベイルがシュート。39分、ベイルのCKにクラウチとスクルテルが競ると、こぼれ球をモドリッチミドルシュート。さらに44分には、アスエコトのクロスをクラウチがポスト、レノンが戻してパラシオスが長駆走り込んでシュート。ゴールが決まったかと思ったが、デフォーがオフサイド
 さすがにトットナムもこれまでと思ったロスタイム2分。アスエコトのクロスにクラウチとDFが競ってスルー。と、そこにレノンが走り込み、ワントラップでボールを前に蹴り出すと、コンチェスキを置き去りにしてGKと一対一。クールにゴールに蹴り込みついに逆転。タイムアップ直前にもレノンが長駆ドリブルでゴール前まで走り込む場面があったが、シュートが枠を外れたところでゲーム終了。トットナムが見事なゲームで逆転勝利を挙げた。
 柔よく剛を制す。速さ、若さ、勢いの勝利。トットナムの旋風が気持ちよいほどに強豪たちをなぎ倒していく。ファンデルファールト、カブールのケガが心配だが、デフォー、バッソンは彼らを上回るパフォーマンスを見せて、不安を吹き飛ばす。いよいよトットナムに目が離せない。