Jリーグが第1節を終えただけで中断してしまった。仙台や茨城が被災したのでしょうがない。しかし寂しいのも確かだ。一刻も早くJリーグを見たい。今号の特集は「Jクラブ再建計画」。
浦和レッズ、横浜F.マリノス、京都サンガ、ジュビロ磐田、サンフレッチェ広島、ヴィッセル神戸、アビスパ福岡、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ、カマタマーレ讃岐、そしてなでしこリーグのINAC神戸レオネッサ。それぞれのチームの、特に経営面と強化面から見る課題や取組などが紹介されている。
そのどれもが興味深く面白い。中でも昨年から唐突に変更された移籍ルールに対する検証記事は注目される。岡崎問題に代表されるエスパルスの状況。しかしその一方で、ベテラン選手の放出と大型移籍を行ったマリノスが意外にもチーム復権への取り組みだったとは知らなかった。また、なでしこリーグのINAC神戸レオネッサも面白い。澤や近賀、大野らの活躍する姿を早く見てみたい。
それにしても、早く心おきなくサッカーが観たいものだ。本書を読むとますますその思いが強くなる。
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2011/03/10
- メディア: ムック
- 購入: 1人 クリック: 29回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
●プロサッカークラブは他のメーカーなどの企業と違って、扱っているのはプロサッカー選手、コーチングスタッフなどといった人間であり、直接の商品は事前にその出来を確認することのできない“試合”である。勝敗はやってみなければわからない。品質保証ができないのだ。(P030)
●事業サイドのミッションは1人でも多くのファンを増やして1円でも多く稼いで、強化に回すということです。そして、強化、アカデミーのミッションは与えられている予算を使って安定したチームを作ることです(P070)
●最終的には、選手1人ひとりをそれぞれ異なった企業で雇用していただくのが目標です。・・・そして選手は、各企業のいわば広報ウーマンとしてI神戸でプレーするわけです。(P094)