とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

園原の里の花桃まつり

 震災や原発事故の影響もあり、今年の観光は「安・近・短」が主流だという。わが家も3月の連休時に遠出の計画をしていたが、震災直後でガソリンの不安もありキャンセルした。例年GWには実家へ行く位だが、今年も娘はカレンダーどおり。加えてGW明けにレポート提出もあって一緒に遊んでくれないので、GW中日の5日に妻と二人で日帰りの小旅行に出かけた。
 花桃まつりは妻の主婦仲間からの情報。「花桃と普通の桃の花とどこが違うんだ」と憎まれ口を叩きつつ、まずは見てからと朝10時前に自宅を出発。中央高速を多治見ICで入り小1時間。11時前には園原ICを出て、左折するとすぐに一方通行規制がされ、道案内の人が出ている。
 指示に従いしばらく行くと、すぐにそこは紅白ピンクの花桃の花盛り。駐車場誘導の人も多く立っているが、どこへ入れたらいいかわからないまま、一番奥の村民グラウンドに駐車した。中心は「野熊の庄 月川」だが、ここの駐車場は1台700円。その他は500円で、こいのぼりの架かった大きな交差点付近に駐車するのがベストだったかもしれない。
 村民グラウンドから下っていく道路沿いにも咲き誇る花桃。妻曰く「花桃は葉が出ない」。紅、白、ピンクの異なる花が一つの木の中で咲いているものもあり、まさに桃源郷。若干早いのかまだ蕾のものもあるが、今年は例年よりもやや遅いのだろう。
 川に架かるこいのぼりを花越しに見るのも風情がある。周辺の山を仰ぎ見れば、山桜の薄ピンクに芽吹きの黄緑色が混ざって、パステルカラーでこれまた見事な春の景色。小さなこいのぼりが立てられた田んぼの畦道を廻り、木製ベンチで休憩してしばし花を楽しむ。歩き疲れて戻った先は「野熊の庄 月川」の前に広げられたテントでおやきや焼き鳥を買って小腹を満たす。

 本格的な昼食は道路の先の(この道は恵那山登山道につながる行き止まり道路)「青木屋」へ。ちなみにここは駐車無料。川沿いにもたっぷり駐車場がある。あまご・いわな料理と五平餅を囲炉裏端で自ら焼く。あまごといわなが1匹ずつに五平餅が2本、あまごの南蛮漬け、漬物にあまご汁が付いて2,100円。五平餅は胡麻ダレと山椒ダレの2種類があってお好みでたっぷりかけることができる。畳に切られた囲炉裏に腰を伸ばして焼くのは身体的に辛いものがあったが、雅趣は満点。なにより美味しい。特にあまごの塩焼きは絶品。ちなみに店前の釣堀で自ら釣って、セルフいろりのコーナーもある。
 すっかり満腹・満足して帰りの車はもう一度花桃の並木を観賞しつつ指示に従って下っていく。園原ICを通り過ぎ、昼神温泉を過ぎて国道153号を名古屋方面に車を走らせる。浪合村が阿智村に合併されて治部坂峠までは阿智村。峠を越えて平谷村に入り、道の駅「信州平谷」で休憩。農産物直売所のおばさんの口上が見事で妻は行者にんにくを購入。私は花粉症状が再発してぐったり。
 平谷からは国道418号で恵那市に出る。旧上矢作町。狭い道に閉口。途中、福寿の清水でペットボトルに清水を補充。道の駅「ラフォーレ福寿の里」でばったりと会社の同僚に会う。あれ、奇遇。この後、岩村・富田の日本一の農村風景を展望台から眺め、岩村の古い町並みを歩き、道の駅「おばあちゃん市・山岡」に寄って日本一の木造水車を見て家路に着いた。最後はかなり疲れた。