とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

一服の清涼 ヘブンスそのはら

 先週の3連休。連日の暑さを逃れて山へ行こうと思った。どこへ行こうかと迷ったが、GWの時にもらった割引券があることを思い出し、ヘブンスそのはらへ向かうことにした。その日は早朝に、女子サッカーW杯の決勝戦があり、3時半には当然起きられない我が家では、目が覚めた6時から、結果がわからないように気を付けながら、ビデオの再生を始め、世間とは2時間半遅れでなでしこジャパンの優勝を喜んだ。途中で朝食を食べたりしていたから、見終わったのは9時半過ぎで、10時頃にようやく出発となった。
 我が家から園原ICまでは近い。途中で休憩を入れて1時間半でICに到着。まずは昼食を取りに、国道153号を名古屋方面に向かう。坂の途中に「おにひら」というそば屋がある。メニューを見ると通常のざるそばのほかに、夏向きの冷やしそばがある。ついついそれと鮎の塩焼きを頼んだが、常連客は悠に3人分以上ある「おにひら」という店の名前の付いた大盛りざるそばにてんぷらの盛り合わせを頼んでいる。もちろん普通のざるそばもおいしかったけど、次回はあれを頼もうと心に誓った次第。
 満腹になったら、ヘブンスそのはらへ。ロープウェイ乗り場は最初閑散としていたが、あっという間に団体客が大挙押し寄せる。タイミングをずらせば二人きりでのんびり乗れるが、あいにく中年のおばさん3人と相乗り。丸イスを占拠され、立って静かに南アルプスの山容を眺める。
 ヘブンスそのはらは、冬はスキー場である。ロープウェイを降りたところにあるマウンテンロッジからペアリフトに乗り継ぎセンターハウスまで。標高1400m。屋外のベンチ・テーブルでソフトクリームを食べ、持参のお茶を飲む。涼しい。ちなみにペアリフトは乗らなくてもわずか500mの平坦な散歩道だ。
 そこからさらに4人乗りリフトで展望台へ。標高は1600m。リフト乗り場から少し登った展望台からは南アルプスがよく見える。風もあって寒いほど。来た甲斐があった。ただし、ロープウェイは通常2000円を200円割引きで乗ったが、チケット売り場に置かれたスタンプラリー応募用紙を見せると1500円になったらしい。さらに、花桃のシーズンの駐車券を出すと1000円に。惜しいことをした。
 ちなみにヘブンスそのはらのパンフレットには「天空の楽園」と大きく書かれている。これは多分秋の紅葉を指しているらしい。次回は紅葉シーズンに来よう。でもその時は団体客も今以上かもしれない。混雑と言うほどではないが、夏のヘブンスそのはらは団体客でそこそこ賑わっていた。高齢者には絶好の清涼ポイントである。
 展望台リフト山頂駅からは富士見台高原萬岳荘へ向かう高原遊覧バスが出ている。まるで美ヶ原高原の王ヶ頭ホテルみたい。バスに乗ってみるのも面白そうだ。片道300円。もちろん乗らなかったのは言うまでもない。時間もなかったしね。
 帰りは閉店した岡田屋を覗いたり、土産物を物色したりしながら、試験勉強中の娘が待つ下界へと中央高速道路に乗った。短い時間だったが、涼しく楽しい夏の午後だった。