とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ウェストハムのキック&ラッシュに苦しみつつも、最後はゴールラッシュ。アーセナル無敗を守る。

 スカパーが8日まで無料放送でプレミアリーグ第7節をたくさん観ることができる。とは言っても時間が足りない。それでもアーセナルは外せない。ポドルスキーとジルーはまだ十分なじんだとは言えないが、カソルラが完全にチームを掌握。アルテタをボランチに置いて、攻撃に厚みができた。ジェルビーニョも絶好調で頼もしい。
 第7節の相手はここまで3勝1敗2分けと好調のウェストハム。とは言っても相手に恵まれた感が強い。ゲームは序盤からアーセナルが圧倒する。2分、こぼれ球をジルーがシュート。GKヤースケライネンがナイスセーブ。6分、カソルラが右に展開し、ポドルスキーのクロスにカソルラがシュート。
 ウェストハムは典型的なキック&ラッシュ。CBから最前線のキャロルに向けてロングボールを放り込み、こぼれ球を狙う。相手に渡ればまた守備を固める。その繰り返し。だが、アーセナルもなかなかシュートまで至らない。
 すると21分、左SBマッカートニーの縦パスを受けたCHディアメがそのままドリブル。マークに付いたラムジーを抜き去り、GKマンノーネと一対一から肩口を抜くシュート。ウェストハムが先制した。これでウェストハムに勢いが出る。32分、CHノーブルのCKにキャロルがヘディングシュート。高い。さらに直後、ディアメのドリブルから縦パスをキャロルが落とし、ノーブルが左に展開。左SHジャービスのクロスにキャロルが飛ぶ。音が聞こえてくるようなガチンコ勝負。
 だが、ツボに嵌るとアーセナルも強い。41分、ディアメのところでボールを奪ったアルテタが前に預けると、ジルーが左に展開。ポドルスキーがクロスを入れると、ジルーが走り込んでスライディング・シュート。きれいにアーセナルが同点に追い付いた。速く美しいアーセナルらしいゴール。
 ロスタイム2分にはノーブルのFKをキャロルが落とし、OHノーランがシュート。ウェストハムも自らのサッカーで反撃する。
 後半に入っても同じ展開。キャロルめがけてロングボールで勝負。こぼれ球を狙う。アーセナルにボールが渡ればキャロル一人残してゴール前を固め、そしてまたロングボール。12分にはスローインからキャロルがバックヘッド。ジャービスがシュート。
 打開を狙って16分、ジェルビーニョに代えてウォルコットを投入。20分、ポドルスキーのドリブルからクロスにカソルラがシュート。ウォルコットに当たってこぼれる。ウォルコットが拾って左にパス。ジルーのシュートはサイドネットに刺さる。ウェストハムも22分、マッカートニーのクロスにキャロルがヘディングシュート。GKマンノーネに競り勝つ。直後にポドルスキーの縦パスからカソルラがシュート。両チーム、オープンな攻め合いになってくる。
 しかし攻守がめまぐるしく交代する展開になるとアーセナルが速くて強い。28分、ポドルスキーがドリブルからシュート。GKヤースケライネンがセーブ。そして32分、カウンターからウォルコットがボールを持つと、カソルラに預けて猛ダッシュ。カソルラからジルーに渡り、スルーパスウォルコットが抜け出し、シュート。ついにアーセナルが勝ち越した。
 しかしウェストハムは変わらない。34分、ノーブルの縦パスをディアメが落とし、ノーランがシュート。アーセナルのとどめは38分、アルテタからラムジーを経由してウォルコットが中に切れ込む。パスを受けたカソルラが迷わずミドルシュート。きれいにゴールネットに突き刺さった。アーセナル3点目。
 その後はアーセナルがパスを回してウェストハムのプレスをかわしながら時間を稼ぎ、隙を見て攻撃。39分、ラムジーのスルーパスにジルーが抜け出してシュート。さらにロスタイムにもカソルラのスルーパスからジルーがシュートを放つが、GKヤースケライネンに止められた。ジルーは完調には今一つかな。それでもウェストハム相手に強さを見せつけて勝利した。
 負けたとは言え、ウェストハム・サポーターには楽しいゲームだった。狙いははっきりしていたし、アーセナルも苦しんでいた。最後は力負けしたが、サポーターにウェストハムのサッカーを強くアピールした。これだからこそクラブが地域に根付くのだ。ウェストハム・ファンがうらやましい。