とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ソチ五輪を振り返って

 ソチ五輪が終わった。開催前はあまり盛り上がらず、何か突然始まった感もあったが、始まってみれば大いに盛り上がったような気がする。東京都知事選や国会も開催され、マスコミが国民の関心をオリンピックの方に向けようとしていたなんて陰謀論もあったりして。
 開会式前から始まったフィギュア団体で真央ちゃんがトリプルアクセルを失敗して何となく暗〜い感じでスタートしたが、選手入場から始まった開会式はリンクがスクリーンになってなかなか楽しめた。開会式と閉会式でしか見なかった、いっちゃった感じのマスコットは不気味だったが。
 競技が始まると、最初のスノーボード・フリースタイルが面白かった。角野も惜しいところまでいったが、結局メダルには届かず。続く上村愛子も最終滑走者がミスをしてこれは銅メダルと思ったら、なぜか失敗したはずの選手の方が得点が高く、上村は4位。今大会もトリノ五輪の二の舞いかとテンションが下がった。
 暗雲を吹き払ったのが、スノーボードハーフパイプの10代コンビ、平野と平岡。これまでハーフパイプは何が楽しいかわからなかったが、今回のオリンピックではそのすごさと楽しさがわかった気がする。平野のエアの高さはすごい。その陰でスキージャンプ女子の高梨はかわいそうだったけど。一番のテッパンと思われてたのでマスコミも困惑したんじゃないか。平野たちがメダルを取ってよかった。
 翌日にはスキー複合の渡部暁人が銀メダル。これは生で見ていたが、ま実力どおりだった。そして羽生のショート世界最高得点があり、フリーはパトリック・チャンの失敗もあって金メダルを獲得。これでようやくソチ五輪も楽しめるかなという気になった。
 カーリング女子も初戦韓国戦はイマイチだったが次第に雰囲気に慣れてきたか、いい勝負を見せるようになった。もっともイギリスやカナダは強かった。そしてレジェンド葛西の銀メダル、スノーボード・パラレル大回転銀メダルの竹内、スキーハーフパイプ銅メダルの小野塚、さらにジャンプ団体の銅メダルと着々とメダル数を増やしていく。
 今回五輪の最大のクライマックスはショートで16位に低迷した真央ちゃんの感動のフリー演技。自己最高点をマークしたが、滑走順が最終グループだったらもっと高い得点だったのではないか。世界選手権には出場するそうだが、今シーズンで引退するとしたら来年以降のフィギュア界は寂しくなる。羽生と町田、村上で支えていくのか。
 後半メダル獲得が続いたので、女子パシュートなど期待してしまったが、そこまでの実力はなかった。海外五輪では最高のメダル数と言うが、種目数もかなり増えているから、メダル獲得率ではかなり劣るのかもしれない。高梨と真央ちゃんは残念だけど、あとはだいたい実力どおりの結果だったのではないか。小野塚や平岡は拾ったメダルという気もするし。
 とりあえず今日でオリンピックも閉幕。来週にはJリーグも開幕する。いよいよサッカーシーズンが始まるぞ。