とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

セリエA 第15節 ACミラン対ナポリ

 5位ナポリをホームに迎え、勝てば勝点で追い付くゲーム。モントリーボが復帰して2ゲーム目。本田との相性や連携の様子を見たかった。ナポリはELから中2日。ハムシクやインラーをベンチに休ませ、イグアインのワントップ、メルテンスとカリェホンが左右に開き、中盤をデグスマン、ジョルジーニョ、ダビド・ロペスで組む。守備的な中盤と言っていいんじゃないかな。デグスマン以外、よく知らないけど。
 立ち上がりはお互い落ち着いた展開。ミランも序盤から攻勢をかけることなく、ナポリもしっかりと守る。ところが6分、CHモントリーボの縦パスを左FWボナベントゥーラが受けてスルーパス。CFメネスが抜け出し、トラップで二人のDFを置き去りにしてシュート。幸先よくミランが先制した。
 その後はミラン・ペース。デヨングをアンカーにポーリとモントリーボの3人のMFのバランスがいい。モントリーボが攻守にうまくリンクマンとなって流動的に中盤を構成する。22分、ナポリはOHデグスマンのドリブルからクロスにCHダビド・ロペスがミドルシュート。GKジエゴ・ロペスが正面ではね返すと、こぼれ玉を右SHカリェホンがシュート。これもGKジエゴ・ロペスがナイスセーブ。24分にはGKラファエルからのゴールキックを受けた左SHメルテンスがカウンターでドリブル。右斜めに大きくサイドチェンジすると、右SHカリェホンがシュート。またもGKジエゴ・ロペスがファインセーブを見せる。
 ミランも26分、CHモントリーボの縦パスを受けた左FWボナベントゥーラが胸トラップからシュート。しかし枠を外す。右FW本田は32分、本田からの縦パスに走りこんだ右SBボネラのクロスをCHモントリーボボレーシュート。これはDFがブロック。34分、右FW本田のキープから右CHポーリがドリブルで上がり、切り返してミドルシュートを放つ。
 前半の本田はシュートやシュートに直結するクロスはなかったが、右サイドでよくタメを作り、相手選手を惹きつけて地味ながらしっかりとチームに貢献していた。
 後半4分、OHデグスマンのミドルシュートはGKジエゴ・ロペスが正面でキャッチ。すると7分、左SBアルメロのクロスに斜めに走りこんだ左FWボナベントゥーラがドンピシャのヘディングシュート。ミランが追加点を挙げる。12分には左FWボナベントゥーラの縦パスに走りこんだCFメネスからのクロス。右FW本田が斜めに走りこんでDFを惹きつけた裏のスペースに右SHポーリが走りこむが、トラップが長くGKラファエルにセーブされた。
 14分、右FW本田のミドルシュートはGKラファエルがキャッチ。15分、CHモントリーボからのパスにラインぎりぎりで追い付いた本田がそのままドリブル。戻しのパスをモントリーボがシュートを放つが、枠を超える。17分、右FW本田がキープから横パス、右SHポーリがつないでCFメネスがまたDFの間を抜け出すが、シュートは枠を外した。本田は右サイドでしっかり起点となっている。そうでなければDFを惹き付け、左サイドの攻撃を引き出している。パスを受ければタメを作り、モントリーボとの関係も非常によい。
 ゲームはナポリが16分ハムシク、27分デゥパン・サパタ、32分ガルガーノと攻撃的な選手を投入して反撃を試みる。一方、ミランは20分、CBラミが足の故障を訴え、クリスティアン・サパタに交代。32分ムンタリ、40分エッシェンと守備的な選手を投入して守りを固める。
 33分、CFイグアインがシュート。42分、イグアインミドルシュートは強烈だったが、GKジエゴ・ロペスがナイスセーブ。アディショナルタイムには左SBグーラムのクロスをCHダビド・ロペスがヘッドでつなぎ、FWデゥパン・サパタがヘディングシュート。しかしこれもGKジエゴ・ロペスがセーブした。結局このままタイムアップ。2-0でミランが勝利し、ナポリと同率5位に浮上した。
 ゲームもそこそこ面白かったが、それ以上に本田の存在感を確認できたのがよかった。イタリア新聞各紙の評価は低かったようだが、インザーギ監督の評価は高い。本田とモントリーボの連携も十分。ユベントスとローマが足踏みしている間に、いよいよミランの反撃が始まるぞ。