とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

 クラブワールドカップ 決勝戦 レアル・マドリード対サンロレンソ

 NHKではスペインのリーガは中継しないので、レアル・マドリードのゲームを観る機会は本当に少ない。クロースとハメス・ロドリゲスが加わって、バージョンアップしたレアル・マドリードの活躍を楽しみにした。先発はベンゼマのワントップにクリスチアーノ・ロナウドとベイルが両サイドに開き、中盤はクロースを中央に右にイスコ、左にハメス・ロドリゲスモドリッチはケガで不在だったが、十分豪華な顔ぶれだ。
 開始1分、CHクロースがサンロレンソのCHメルシエルからボールを奪うと、そのままドリブルして左に流し、左FWクリスチアーノ・ロナウドがクロス。CFベンゼマが飛び込むが、芝に足を取られ、届かない。5分にはクリスチアーノ・ロナウドのFKが壁の横を抜いて地を這う。GKトリコがキャッチ。序盤からレアル・マドリードが圧倒する。
 一方、アルゼンチンのサンロレンソは、コロンビア代表のCBジェペスを中心にしっかりとブロックを作って守り、あわよくばカウンターを狙う戦い方。球際強くよく闘っていく。レアルはなかなかクリスチアーノ・ロナウドにボールが入らず、ファールを受けて倒れる場面が多い。28分、ようやくボールに触った左FWクリスチアーノ・ロナウドが高速ドリブル。最後は左に流し、CFベンゼマミドルシュート。GKトリコがセーブした。
 そして37分、CFベンゼマのドリブルから右FWベイルがシュート。DFがブロックしてCK。これをCHクロースが蹴ると、CBセルヒオ・ラモスがヘディングシュート。ついにレアル・マドリードが先制点を挙げる。アディショナルタイムには左FWロナウドのドリブルから強烈なシュートがCBカンネマンの手に当たるが、PKは取らない。前半はレアル1点のリードで終わった。
 前半終了間際にレアル・マドリードは左SBマルセロが故障でコエントランと交代する。すると後半6分、左SBコエントランのクロスを右FWベイルが落とし、CFベンゼマがシュート。の前にDFがクリア。しかしその流れから左MFハメス・ロドリゲスPA内でボールリフティングを見せてキープをすると、CHクロースの横パスから右MFイスコが縦に入れると右FWベイルが受けて、落ち着いてシュート。後半早々に追加点を挙げる。
 サンロレンソは8分、CFカウテルッチオががんばってキープし、落としをMFカリンスキがミドルシュート。21分には左SBマスがミドルシュートレアル・マドリードも18分、ベンゼマミドルシュート。28分、右FWベイルのクロスのCFベンゼマがDFを引き連れてシュート。枠を外す。
 その後もサンロレンソは遠目から積極的にシュートを放っていく。39分、MFカリンスキがミドルシュート。GKカシージャスがナイスセーブ。42分、CHメルシエルがミドルシュート。これもGKカシージャスがナイスセーブ。43分、右SBブファリーニがミドルシュート。必死に攻めるが、レアルが落ち着いてかわす。45分には左SBコエントランがCFベンゼマとのワンツーで抜け出し、クロスに左FWクリスチアーノ・ロナウドがヘディングシュート。これは弱くGKトリコがキャッチしたが、クリスチアーノ・ロナウドが抑えられても、他の選手がちゃんと仕事する。このまま押し切って2-0。レアル・マドリードが2014年クラブ世界一の称号を手にした。
 前半は守りを固めるサンロレンソにやや手こずったが、終わってみれば予想どおりの楽勝。今シーズンのレアル・マドリードは本当にバランスが取れている。クリスチアーノ・ロナウドがゴールを量産しているが、けっして彼のワンマンチームではなく、実力のある選手達がきちんとそれぞれの仕事をこなして、確実に勝利を手繰り寄せていく。フィーゴジダンベッカムらがいて銀河系軍団と呼ばれた頃のレアル・マドリードよりも強いんじゃないか。攻守にバランスが取れたプレー振りは本当に観ていて楽しかった。