とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ブンデスリーガ 第17節 マインツ対バイエルン

 ブンデスリーガの前半戦が終わり、1ヶ月の長いウィンターブレイクに入る。前半戦首位を決めたバイエルンの前半最終節は岡崎擁するマインツとのアウェイゲーム。岡崎の活躍もさることながら、久しぶりにバイエルンのサッカーを堪能したくて録画した。しかし残念ながらレバンドフスキとシャビアロンソは前節のケガで欠場。他にラーム、アラバ、シャキリとケガ人が続出。それでここまで無敗3失点で来たというのだからすごい。ミュラーがワントップに入り、ボランチシュバインシュタイガーとホイビヤクで組む4-2-3-1の布陣。対するマインツは岡崎のワントップ。クチャジョルが左SH、パクチュホが左SBに入るやはり同じ4-2-3-1。
 序盤はバイエルンが攻勢に出る。2分、左SHリベリーがいつものドリブルからミドルシュート。しかしマインツも前からプレスをかけて一歩も引かない。4分、カウンター攻撃で右SHデブラシスから左に展開、OHマッリのクロスを左SHクチャジョルが右に流して、右SBブロジンスクのクロスにデブラシスがヘディングシュート。だがこれはオフサイドを取られる。
 その後もバイエルンが優勢。5分、左SHリベリーがドリブルからシュート。12分にはCHシュバインシュタイガーのフィードを右SHロッベンとCBハラが競り合い、こぼれたボールにCFミュラーがシュート。しかしCBハラがブロックする。マインツの守備の集中力が高い。マインツの前からのプレスに詰まり、バイエルンの攻撃にいつもの変化がない。シャビアロンソの不在が大きい。ラームもいないし。
 マインツは20分前くらいから岡崎とデブラシスのポジションを入れ替え、岡崎が右SHに出てデブラシスをトップに上げる。右サイドの守備力を重視したか。すると21分、CHガイスから右に展開、右SH岡崎のクロスはGKとDFの間を抜けてファーサイドに。ここに走りこんできたのがCHソト。GKノイアーの股を抜いてマインツが先制する。なんとバイエルン今シーズン4失点目。流れの中からではドルトムントに次いでの2失点目。
 ところが24分、CFミュラーとCBハラが競ると、ハラのファールの判定。抗議をしたが受け入れられず、シュバインシュタイガーが蹴ったFKは見事にゴール左隅に決まった。あっという間にバイエルンが同点に追い付く。
 しかしその後は膠着状態。ほぼ互角の展開で時間が進む。次第にペースをつかんできたのはマインツの方。40分、CHソトから右に展開、右SBブロジンスキのクロスにOHマッリがシュート。GKノイアーがセーブ。43分、左SHリベリーから右SH岡崎がボールを奪い取り、OHマッリから右に流すが、右SBブロジンスクのクロスは精度を欠いた。アディショナルタイム1分、右SH岡崎が粘ってキープすると、右SBブロジンスキがクロス。CFデブラシスが落とすが、左SHクチャジョルの前にDFがクリアする。惜しい場面まではいくが追加点が奪えない。前半は1-1で終わった。
 後半4分、マインツが絶好機をつかむ。CFデブラシスの落としから左SHクチャジョルがスルーパスを出すと、OHマッリが抜け出してGKと一対一。しかしシュートはGKノイアーがファインセーブ。惜しいチャンスを逃した。逆にバイエルンは攻撃がちぐはぐでミスも多い。OHゲッツェもほとんどボールに触れないし、左SHリベリーや右SHロッベンの突破も少ない。28分、ロッベンのFKはGKカリウスがナイスセーブ。弾いたボールをCHホイビヤクがシュートするが、枠を外した。
 バイエルンは32分、OHゲッツェに代えてCFピサロを投入。ミュラーを1列下げる。マインツも33分、クチャジョルに代えて左SBディアスを投入。さらに36分、CFデブラシスに代えてブフリュケ。マッリを前線に上げて4-5-1の布陣で守備を固める。攻めるバイエルンに対して守るマインツ
 このまま逃げ切れるかと思った後半45分、CHパクチュホの横パスを左SHリベリーに奪われてそのままドリブル。途中、岡崎が追いかけて競ったが振り切られ、左SBベルナのクロスに右SHロッベンが合わせてシュート。ついにバイエルンが勝ち越し点を入れた。そしてそのまま逃げ切った。2-1でバイエルンの逆転勝利。残念マインツ
 「リベリーをファールしてでも止めておけばよかった」。ゲーム後の岡崎の言葉だ。確かにそうだが、あの場面でファールは難しかっただろう。後から言える後悔。しかし後悔を口にするほど惜しいゲームだった。これでマインツは9戦勝ちなしの12位で前半を終えることとなった。序盤は岡崎のゴールとともに好調だっただけに前半戦12位は残念な結果。せめてこのゲーム、引き分けでもよかった。
 一方のバイエルンは最後まで、らしいゲームはほとんどさせてもらえなかった。やはりシャビアロンソらの不在が大きかったのだろう。後半戦に向けてバイエルンといえども万全ではないことを示すゲームとなった。とは言ってもこれでブンデスリーガはウィンターブレイク。岡崎やパクチュホらのアジア勢はアジア杯があるのでもっと長くゲームに出られない。後半戦がどんな様子になるのだろうか。岡崎にはまずはご苦労さまと言いたい。