とんま天狗は雲の上

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ブンデスリーガ第8節 バイエルン対ドルトムント

 無敗同士による首位決戦。だが、ドルトムントはこの2戦ドローを重ねて、勝ち点差は4。ドルトムントにとってこれ以上は引き離されたくないところ。そのゆえか、それともケガなのか、両SBをこれまでのギンターとシュメルツァーではなく、右SBパパストソプロスと左SBピシチェクを起用。CBはベンダーとフメルスで組んできた。また中盤もバイグルをアンカーにカストロギュンドアンの3ボランチ。香川をトップ下にFWにムヒタリャンとオバメヤンを並べる。

 対するバイエルンハビ・マルティネスを中央にアラバとボアテングの3バック。中盤もシャビ・アロンソをアンカーに左CHチアゴ・アルカンタラと右CHラーム。ミュラーをトップ下に右SHゲッツェ、左SHコスタ。もちろんワントップは絶好調レバンドフスキという布陣。アルカンタラを左に開く3ボランチというのはこれまであまり見ていない。

 序盤、ドルトムントが積極的に攻めていく。しかしカウンターの場面でパスが合わない。15分、FWムヒタリャンのドリブルからクロスを入れるが、走り込んだOH香川の手前でCHアルカンタラがカット。バイエルンの守備の巧さが際立つ。19分にはCHシャビ・アロンソミドルシュートを放つも枠を外す。20分、FWムヒタリャンのミドルシュートも枠を捉えられない。バイエルンの攻めはドルトムントがゴール前にしっかりブロックを作って守る。25分、左SHコスタがドリブルから切り返して右SBパパスタソプロスをかわしシュート。GKブエルキがナイスセーブを見せる。

 しかし26分、CBボアテングからのフィードにOHミュラードルトムントDF陣の裏を取って飛び出し、GKをかわしてシュート。バイエルンが先制する。やはり慣れないDFラインで、一瞬の飛び出しに左SBビシチェクがミュラーにつられてギャップを作ってしまった。

 35分にはバイエルンのカウンター。CFレバンドフスキから前にパスを出すと、OHミュラーがドリブルで前進。さらに右CHラームがドリブルでつなぎ、左に流すと左CHアルカンタラがPA内に侵入。切り返したところをFWムヒタリャンが倒してしまう。PK。これをOHミュラーが落ち着いて決めて、バイエルンが追加点を挙げる。

 2点差を付けられたドルトムントカストロを右SDHに上げて、布陣をいつもの4-2-3-1に戻す。するとその直後の36分、左SHムヒタリャンから右に展開。右SHカストロのクロスにCFオバメヤンが走り込んでシュート。ドルトムントが1点を返した。その後、バイエルンも4-2-3-1にフォーメーションをチェンジ。ボアテングとマルティネスでCBを組んで、アラバを左SBに上げ、ラームを右SBに移す。その後は落ち着いた展開のまま前半を終了した。

 ところが後半開始早々、またもCBボアテングからのフィードにCFレバンドフスキが走り込むと、そのままシュート。バイエルンが3点目を入れる。フメルスとベンダーの慣れないCBコンビの弱点を突いた形。これで2点差を付けられたドルトムントは8分、OH香川と右SHカストロを下げて、ロイスとヤヌザイを投入する。しかしなかなか攻撃の形を作れない。ドルトムントは10分、右SHゲッツェのスルーパスにCFレバンドフスキが走り込み、落としをOHミュラーがクロス。ゲッツェが走り込みシュートを放つが、ここは大きくふかしてしまう。

 しかし13分、OHミュラーから右に展開。右SHゲッツェの絶妙のクロスにCFレバンドフスキが走り込んでシュート。バイエルン、4点目。バイエルンの一方的な展開になってきた。18分にはSHコスタが右サイドから切り返してミドルシュート。GKブエルキがナイスセーブ。ドルトムントも19分、CFオバメヤンの落としからCHギュンドアンのループパスに左SHムヒタリャンが走り込んでシュート。しかしわずかにポストの右に外す。

 すると21分、中央に入ったコスタから左に展開。左に回ったSHゲッツェが中にドリブルをしながらパスを入れると、CHアルカンタラが上がってくる。DFが対応してブロックしたが、こぼれ球をゲッツェがシュート。中央がぽっかり空いていた。バイエルンがダメ押しの5点目を決めた。

 その後は23分ビダル、31分キミッヒ、さらに35分にはコマンとバイエルンが選手を交代。ドルトムントも31分、ロイスのFK。34分にはヤヌザイがFKを放つが、バイエルンビダル、コマンといった交代選手が積極的にゴール前に迫る。42分、左SHムヒタリャンのミドルシュートはGKノイアーがナイスセーブ。結局このままタイムアップ。5-1でバイエルンが完勝した。

 前半序盤はドルトムントも健闘したが、守備に配慮した布陣変更が裏目に出て、結局そこを突かれて失点。さらに香川の交代で攻め手もなくなった感じ。バイエルンリベリーロッベンがいなくても別格の強さ。このままどこまで勝ち続けるのか。二人が復帰したらどこまで強くなってしまうのか。ブンデスリーガは早くもバイエルンの独走状態となってきた。