とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第17節 アーセナル対マンC

 レスターが首位を守る勝利を挙げた後の2位と3位の対戦。アーセナルにすればレスターとの勝点差をこれ以上離されるわけにはいかない。マンCにしてみればアーセナルとの勝点差1をひっくり返し、レスターを追いかけたい一戦。ホームの声援を受けて序盤からアーセナルが攻めていく。

 だが7分、OHダビド・シルバミドルシュートを放つと、次第にマンCがペースを握り出す。10分にはCHフェルナンジーニョミドルシュート。さらに13分、左SHデルフのスルーパスにCHトゥーレが抜け出し、戻しのパスをOHシルバがシュート。DFがブロックする。アーセナルの守備が堅い。マンCに攻めさせても、ゴール前は厚くしっかりと守ってゴールを許さない。マンCは右サイドから攻めていく。22分、右SHデブルイネがドリブルで中に切れ込みミドルシュート。GKチェフがナイスセーブ。32分、CFアグエロポストプレーに右SHデブルイネが右サイドを駆け上がり、そのままミドルシュート。しかし枠を捉えられない。

 すると33分、CBコシエルニの縦パスを受けたOHエジルが前を向いて左に展開すると、左SHウォルコットが中に切れ込んで強烈なミドルシュートを放つ。これがネットに突き刺さり、アーセナルが先制点を挙げた。これがアーセナルの初シュートだった。そのまま前半が終わるかと思ったアディショナルタイム1分、中盤で左SHウォルコットがボールをカットすると、縦パスにOHエジルが左に流す。CFジルーがシュートを放つとこれが見事に決まり、アーセナルが2点差をつけて前半を折り返した。

 このゲームで解説を務めた中村憲剛が、「アーセナルはCHフラミニがOHシルバをマークしているのに対して、マンCはOHエジルをフリーにしている。その差が前半の結果につながった」と解説。なるほど、わかりやすい。

 マンCは後半の頭から左SHデルフに代えてスターリングを投入する。8分、OHエジルの縦パスに走り込んだ左SBモンレアルのクロスに右SHキャンベルがシュート。11分、CBコシエルニのフィードに右SHキャンベルが走り込むが、シュートはGKハートがナイスセーブ。マンCも13分、デブルイネのFKにCFアグエロがヘディングシュート。しかしGKチェフが難なくキャッチする。15分にはOHエジルから右に流し、右SHキャンベルのスルーパスにCHラムジーがシュート。GKハートがセーブする。アーセナルの守備の意識が高い。集中してマンCの攻撃をはね返していく。

 マンCは18分、アグエロが故障を訴え、CFボニに交代。アーセナルも25分、キャンベルに代えて左SHギブスを投入。ウォルコットを右SHに回す。マンCは28分、3人目の交代。OHシルバに代えて右SHナバスを投入する。28分、左SHスターリングが中に切れ込んでミドルシュート。GKチェフがセーブする。30分、ナバスのCKからCFボニがヘディングシュート。しかしGKチェフが難なくキャッチする。

 アーセナルは31分、エジルに代えてCHオクスレードチェンバレンを投入。4-1-4-1にして守備を固める。34分、右SHウォルコットがドリブルからミドルシュート。しかしGKハートがナイスセーブ。そして37分、CHトゥーレが右SBサーニャにパス。戻ってきたパスをダイレクトでミドルシュート。意表を突いたシュートにGKチェフが1歩も動けず。見事に決まる。ようやくマンCが1点を返した。

 さらに反撃を強めるマンC。39分には左SBコラロフのクロスをCFボニが落とし、OHデブルイネがつないでボニがシュート。41分、デブルイネのCKからCHトゥーレがつないでCFボニがヘディングシュート。しかし枠を捉えられない。さらに42分、CHトゥーレの縦パスをOHデブルイネが落とし、トゥーレがシュート。しかしこれも枠を外す。ここでジルーが足の痛みを訴え時間を使う。さらに43分、ウォルコットに代えてチェンバースを投入。オクスレードチェンバレンを右SHに出し、チェンバースが中央を守る。中村憲剛がジルーのプレー、チェンバースのトゥーレへのマークを指摘する。なるほど、わかりやすく的確だ。

 ゲームはこのままアーセナルが守り切って2-1。3位マンCを突き放し、首位レスターに勝点差3のまま付いていく。アーセナルの攻守の集中振りが見事。そして中村憲剛の的確な解説振りにびっくりした。このまま現役をやめてもすぐに解説者としてやっていける。いや、監督をすればもっといいかもしれない。ゲームも面白かったが、中村憲剛の意外な解説振りが最も印象に残った。