とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

キリンチャレンジ杯 日本対イタリア

 W杯前の最後のテストマッチ。このゲームでは坂口がボランチに復活。澤とコンビを組み、宇津木を左SBに起用した。FWは大儀見と大野。ニュージーランド戦と打って変わり、日本は序盤から積極的に前からプレスをかける。しかしイタリアも序盤から意識が高い。2分、イタリアは右サイドからのクロスからFWジレッリがミドルシュートを放つ。
 日本も5分、右SH川澄のスルーパスにFW大儀見が走り込む。がシュートは打てない。キープしてFW大野が落とし、左SH宮間がミドルシュート。イタリアも6分、クロスからCFガービアディニがヘディングシュート。しかし日本が前への意識が高い。連動してパスをつなぎ攻撃を仕掛けていく。
 18分、右SH川澄のパスカットからFW大儀見が落とし、FW大野がドリブルからシュート。ポストを叩く。イタリアも19分、左MFチェルノイアがミドルシュート。日本は26分、FW大儀見がミドルシュート。さらに28分、FW大野のスルーパスからFW大儀見が持ち出してシュート。しかし大儀見へのマークは厳しい。DFがブロック。
 前半も30分を過ぎるとイタリアはほとんど攻めることができず、日本が攻める。31分、CH坂口のフィードをFW大儀見が落とし、左SH宮間がミドルシュート。33分にはFW大儀見の反転から抜け出しをCHストラッキが手で抱えて倒す。PA近くのFKを宮間が蹴るが、GKジュリアニがセーブした。前半はスコアレスで終わる。
 後半頭から日本は川澄に代えてFW菅澤を投入。大野を右SHに回す。5分、左SH宮間のクロスにFW菅澤が落とすが、DFに引っかかってクリアされる。シュートは打てなかったか。そして7分、中盤できれいにパスを回して攻めあがると、FW大儀見の落としからCH澤が左に展開。左SB宇津木のクロスにFW大儀見がDFの後ろから前に回り込んで右足アウトサイドでシュート。これが決まり日本が先制点を挙げた。大儀見の動きとシュート技術が素晴らしい。そしてそこに至るまでの中盤からの連携した攻めの形がよかった。
 その後は日本の攻勢が続く。9分、右SH大野のクロスにFW大儀見が飛び込むが、GKジュリアニがクリア。16分、左SB宇津木の縦パスをFW大儀見が落とし、左SH宮間のスルーパスにFW菅澤が走り込むが、GKジュリアニがセーブ。左SH宮間が中に絞り、左SB宇津木の積極的な上がりを促し、左サイドからイタリアを崩していく。
 17分には澤に代えて鮫島を投入。左SB宇津木はそのまま、鮫島を左SHに上げ、宮間をCHに下げる。すると18分、FW大儀見のポストプレーから左SH鮫島が仕掛けのドリブル。左サイドを突破してクロスを入れるが、中で合わない。23分には宮間のCKにFW菅澤がジャンプするがわずかに届かず。CH坂口が走り込んでヘディングを叩きつけるがバウンドしてバーを越える。
 その後は24分、右SB近賀に代えて有吉。29分にはGK海堀を福元に交代。さらに37分、FW大儀見を下げて安藤を入れて、菅澤と2トップ。イタリアも次々と選手を交代し、お互い攻撃にミスが増える。それでも前への意識が高い日本が攻める。40分、左SH鮫島のスルーパスに安藤が走り込むが、DFがクリア。さらに鮫島のクロスを安藤が落とし、右SH大野がシュート。
 41分には宮間に代えてCH川村を投入。守備を固める。45分、CB石清水から右に展開。右SB有吉のクロスにFW菅澤が抜け出すが、GKジュリアニの飛び出しに左サイドに流して左SH鮫島がシュート。しかしふかしてしまう。アディショナルタイムにはイタリアに攻め込まれてゴール前にクロスを入れられるが、何とか守り切る。そしてタイムアップ。1-0で日本が勝利した。
 1点しか取れなかったこと。終了間際にチャンスを与えたこと。反省点はあるが90分を通して前への意識と攻めへの積極性が見られたのがよかった。連携も終盤にはチャンレンジした末のミスもあったが、だいぶよくなってきた。この内容なら気持ちよくカナダへ行かれるだろう。期待も少しずつ高まってきた。それにしてもやっぱり澤を先発させるのだろうか。宇津木と鮫島の左サイドもよかった。宮間も含めて左サイドを作るのもいいと思うのだが。