とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

女子W杯 準々決勝 カナダ対イングランド

 日本戦に続いてカナダ対イングランド戦を観る。勝ち上がった方が次の日本の相手。イングランドは今大会初めての観戦。序盤からホームの大声援を受けてカナダが積極的に攻めていく。イングランドはしっかりと守りを固めて早めに前に放り込み、FWカーニーらがドリブルで仕掛けていく。縦に速いが、プレスもしっかり。逆にカナダがボールポゼッション高くゲームを作っていく。
 8分、MFシュミットの縦パスから右FWシンクレアが大きくサイドチェンジ。左FWタンクレディがシュートを放つが枠を捉えられない。すると11分、意外な形でカナダが失点する。バックパスを受けたCBセッセルマンにFWテイラーがプレッシャーをかけると、ボールコントロールをミス。テイラーが奪い、寄せるDFをかわしてミドルシュート。これが決まりイングランドがワンチャンスをモノにする。すると今度は14分、ハーフライン近くからのFKをCHウィリアムズが蹴ると、ファーサイドで右SBブロンズがフワッとしたヘディングシュート。これがゴールに吸い込まれ、あっという間にイングランドが2-0とリードした。
 序盤、突然の失点に動揺するカナダ。ゴール前に全員で円陣を作って落ち着かせる。反撃開始。18分、MFシュミットのFKに左FWタンクレディがヘディングシュート。19分には左FWタンクレディの落としから右FWシンクレアミドルシュート。しかしイングランドの守備が落ち着いている。しっかりと守り、カナダに決定的なチャンスを作らせない。30分、CHスコットからのフィードにCFベランジェが走り込み、クロスに右FWシンクレアがヘディングシュート。しかし枠を捉えられない。イングランドのプレスが厳しい。なかなか前を向けない。
 それでも42分、右FWシンクレアPA前で起点を作り、左に流すと、MFローレンスが左に持ち出してミドルシュート。GKバーズリーが弾いたところをシンクレアが詰めてシュート。カナダが前半のうちに1点を返した。後半に向けて意気上がるカナダ。
 しかし後半が始まると、イングランドのプレスが早い。そして3分、FWカーニーがミドルシュートイングランドが攻めの姿勢を見せる。ところがその直後、GKバーズリーが右目の不調を訴え、チェンバレンに交代する。前半の失点はこの目の故障も影響していたのか。何もなければいいのだが。続いてイングランドが攻めていく。10分、FWカーニーがドリブルで前に運び、左に流してFWテイラーミドルシュート
 追い付きたいカナダは17分、右SBウィルキンソンに代えて右FWマセソンを投入。CFだったベランジェを右SBに回す攻撃的な布陣。19分にはFWシンクレアがFKを蹴るが、枠を外す。26分には左FWタンクレディに代えてレオンを投入。31分、FWカーニーのドリブルで得たFKをCBホートンが蹴るが、GKマクラウドが正面でキャッチする。32分にはFWレオンのクロスにクリアをCFシンクレアがシュート。DFがブロックする。
 32分にはカナダがスコットに代えてカイルを投入。イングランドはCHウィリアムズに代えてFWホワイトを投入。4-4-2に変更。カーニーを左SHに回す。カナダは38分、MFローレンスの落としから左FWレオンがクロス。MFシュミットが走り込むが、シュートは枠に入らない。43分、右SBベランジェのミドルシュートはGKチャンバレンがキャッチする。45分、シュミットのCKからCFシンクレアがヘディングシュート。しかし枠を外す。
 アディショナルタイムは5分。だがイングランドのプレスがこの時間になっても衰えない。最後までカナダに自由に攻撃をさせず、そのままタイムアップ。2-1でイングランドが勝利。準決勝で日本との対戦が決まった。
 攻撃力は強力だけど、各所に課題が多いカナダ。それに対してイングランドは強力な攻撃力はないもののプレスが早く守備がしっかりと整備されたチーム。日本にとってもカナダに比べればやりにくい相手だが、なでしこらしいサッカーを展開すれば勝てない相手ではない。焦らずじっくりと戦えば必ず日本が勝利するはず。また時間がかかるかもしれないが、勝利を信じて気持ちを強く持ってプレーしよう。優勝まであと2勝だ。