とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ブンデスリーガ第26節 ドルトムント対マインツ

 前節、岡崎のアクロバティックなバイシクルシュートが注目を集めたが、一方で香川もほぼ3か月ぶりのゴールを挙げていた。でもこちらはほとんど注目を集めていない。そのプレーぶりを見たくてマインツとのゲームを観戦した。武藤のケガがなければ日本人対決だったのに残念。しかも武藤欠場後、マインツが順位を上げてきたのも残念。マインツコルドバをワントップにマッリ、サンペリオ、クレメンスの攻撃陣。いつものメンバーだが守備がしっかりしたのが好調の原因。前々節にはバイエルンも破っている。対するドルトムントは香川がトップ下に入る4-2-3-1の布陣。ボランチギュンドアンが欠場でバイグルもベンチに置き、シャヒンとカストロが先発した。

 序盤からパスをつないでゲームの主導権を握るドルトムント。しかしマインツの守備が堅い。マインツの攻撃もドルトムントは余裕ではね返し、お互いなかなかシュートも打てない展開が続く。23分、左SBシュメルツァーがドリブルで切れ込んでミドルシュートを放つ。これが両チームにとっての初シュート。GKカリウスがナイスセーブ。マインツも25分、CKからCBベルが放ったミドルシュートが初シュートだ。29分には右SHムヒタリャンからのクロスにCFオバメヤンがシュート。CBバログンがブロックする。

 そして30分、中盤からCHカストロがドリブルを始めると、するすると抜け出してスルーパス。左SHロイスが走り込みシュート。ドルトムントが先制点を挙げた。33分にはOH香川から左に展開。左SBシュメルツァーのクロスにCFオバメヤン、右SHムヒタリャン、左SHロイスが走り込んだが、GKカリウスがしっかり抱え込んでセーブした。前半はこのまま1-0。ドルトムントの1点リードで折り返した。

 後半1分、OH香川が右に流し、右SHムヒタリャンのクロスにCFオバメヤンがスルー。香川がトラップしてそのままゴール前に運んでいくが、GKカリウスが飛び出しシュートは打たせてもらえない。6分、左SHロイスのスルーパスからCFオバメヤンのシュートはGKカリウスがナイスセーブを見せる。7分にも左SHロイスからCFオバメヤンがシュート。さらに右SHムヒタリャンのクロスにCFオバメヤンがシュート。ゴールに迫るが、いずれもGKカリウスがナイスセーブではね返す。GKカリウスがどれだけマインツのピンチを救ったか。マインツ好調の原因はカリウスの好調にあるのかもしれない。

 香川のところにはなかなかボールが渡らない。CHシャヒンが攻撃の芽を摘み、CHカストロがドリブルでボールを運ぶが、なかなか香川にはパスが入らない。左SHロイスや右SHムヒタリャンがサイドから仕掛けてCFオバメヤンが絡んでいくが、ここでも香川がボールに触る場面が少ない。瞬発的なダッシュをする場面が少ないことが原因だろうか。20分、左SBシュメルツァーの縦パスに左SHロイスが走り込み、クロスに右SHムヒタリャンがミドルシュート。21分、CFオバメヤンのシュートのブロックを拾った右SHムヒタリャンが2度にわたりシュート。しかし最後はGKカリウスがセーブする。やはりマインツの守備が堅い。

 23分にはOH香川がプレスを受けつつもボールをキープしたところを右SHムヒタリャンが受けてクロスに左SHロイスがシュートを放つ。そして28分、OH香川からのスルーパスがブロックされたこぼれ球を右SHムヒタリャンが拾い、左に大きくサイドチェンジすると、走り込んだCFオバメヤンのクロスにOH香川がシュート。ゴールに蹴り込み、追加点を挙げる。2-0とドルトムントが突き放した。

 スタジアムが後半15分過ぎから、場内でサポーターが心臓マヒで死亡したことを受けてチャントやフラッグなど組織的な応援が自粛され、時々ため息や声が上がる程度で静かなまま過ぎていく。その後はマインツの反撃もなく、ドルトムントも終了間際、CFオバメヤンのミドルシュートがあったが、またGKカリウスのナイスセーブがあって追加点はならず、そのまま2-0でゲームは終わった。2-0の割にはスタンドもゲームも静かなゲームだった。

 香川もゴールは挙げたものの、全体的にゲームに参加できず、ひとり違うサッカーをやっていた感じ。とにかくボールに触る回数が少なかったし、トラップミスも多い。寄せられてボールを奪われるシーンも多く、内容的にはやや残念な感じだった。このままではシーズン終了後移籍ということにもなりかねない。早く調子を取り戻してほしいと思わずにはいられない。