とんま天狗は雲の上

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なでしこリーグ第7節 ベガルタレディース対レッズレディース

 今季のBSフジによるなでしこリーグの中継は深夜の時間帯。それも試合開催後からかなり時間が経ってから放映されるようになってしまった。INACレオネッサ一辺倒でないのはうれしいけど、なんだかな。泥沼の最下位に低迷するレッズレディースの第7節、ベガルタレディースとのゲームを観戦した。

 ベガルタは今季、レッズから岸川を補強。川村と強力なボランチを組んでいる。ここまで4位。まあまあのスタートか。対するレッズレディースは1分5連敗。勝ち点わずか1で最下位を低迷する。岸川が移籍した他は、メンバーの大きな変更はないが猶本の欠場が痛かった。

 4分、ベガルタの右SH嘉数がシュートを放つ。ベガルタの方が攻撃がスムーズだ。そして6分、ゴールキックから始まったレッズの攻撃をCH猶本が収めようとしたところを、CH岸川が後ろからチャージ。左足首を痛めてしまう。一旦はピッチに戻ったが、10分、筏井に交代する。早くも司令塔を失ってしまったレッズ。その後はベガルタのペースでゲームは進んだ。

 11分、右SH嘉数のクロスをFW有町が落とし、CH岸川がミドルシュート。13分、右SB坂井のフィードにFW小野が抜け出してシュート。16分、中盤のこぼれ球を拾ったCH川村がドリブルで前進。DFをかわしてミドルシュートを放つ。23分には右SH嘉数がCH川村とのワンツーで抜け出し、クロスにFW有町がシュート。わずかにポスト右に外す。

 レッズは前からプレスをかけていくものの、パスがつながらない。猶本の故障交代が痛い。31分、FW有町の落としから右SH嘉数がミドルシュート。さらにCH岸川のフィードをGK平尾がパンチングしたボールを右SH嘉数がシュートする。それでも何とかスコアレスのまま前半を終われるかと思った42分、左SH中野のCKにCH川村のヘディングシュートがネットに突き刺さる。ゴール。ベガルタレディースがようやく先制点を挙げた。レッズはアディショナルタイム2分、FW吉良のポストプレーから右SH柴田が落とし、右SB乗松がミドルシュート。しかしGKキャメロンがナイスセーブで弾き返した。1-0。ベガルタ・リードで前半を折り返した。

 後半に入ってもベガルタ・ペースは変わらない。そして9分、左SH中野のFKを右SB坂井とDFが競り合ったこぼれ球をFW有町が押し込む。ベガルタが追加点を挙げた。その後もベガルタ・ペース。レッズは12分、左SH加藤を塩越に交代する。14分、ベガルタは左SH中野のCKからCH岸川がヘディングシュート。ベガルタも18分、FW小野に代えて井上を投入。

 24分、右SB乗松のクロスから左SB北川がシュート。さらにはね返りを左SH塩越が拾って、切り返しからシュートを放つが、GKキャメロンがキャッチする。レッズは左SB北川が元気だが、他の選手に覇気が感じられない。後半になってようやく右SB乗松の上がりが見られるようになったが、右SH柴田も気持ちは見せるが効果的なドリブル突破が見られない。吉良と白木のFWに至ってはほとんどボールに触れない。30分、FW吉良に代えて後藤を投入する。

 34分、左SH中野のCKからFW井上がヘディングシュート。レッズも35分、右SH柴田がミドルシュート。さらに37分、左SH塩越のクロスをFW後藤が落とし、FW白木がミドルシュート。42分、右SH柴田のドリブルから左SB北川がミドルシュート。43分にはFW白木がミドルシュートを放つ。後半は守備を固めるベガルタにレッズが何度も攻め込む場面があるが、決定的なチャンスまで至らない。ベガルタは45分、FW有町に代えて浜田。アディショナルタイムには左SH中野に代えて安本を投入し守備を固め、そのまま逃げ切った。2-0。ベガルタが快勝した。

 レッズレディースはこの後、第8節では伊賀くノ一相手に初勝利を挙げたが、全体に活気がないのが気になる。猶本はケガが癒えず、くノ一戦は欠場。CB高畑のゴールで勝利したが、まだまだ不安だ。この勝利で若い彼女たちの気持ちがよみがえることを願いたい。