とんま天狗は雲の上

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なでしこリーグ第15節 ベレーザ対アルビレックス・レディース

 ダントツで首位を独走するベレーザが今シーズン唯一敗戦を喫したのがアルビレックス。勝てば今節にも優勝の可能性があるというゲームだが、さすがに選手はそんなことは考えてもいないだろう。ベレーザはいつものメンバーだが、序盤はアルビレックスが積極的に攻めていった。

 12分、ベレーザの左SH長谷川がミドルシュート。しかしゲームは互角の展開で続く。アルビレックスは守りもしっかりしている。ベレーザの攻撃もなかなか形にならない。膠着した状態でゲームは進んだ。24分、CB岩清水のフィードに左SH長谷川が走り込みシュートを放つ。アルビレックスも29分、FW上尾野辺のFKに左SB渡辺がヘディングシュート。これがアルビレックスの初シュート。ベレーザの守備も堅い。

 31分にはFW川崎の落としから左SH八坂がクロス。右SH佐伯のスルーパスにFW上尾野辺が走り込むが、DFがクリアした。ベレーザがパスを回して攻め手を探すが、アルビレックスの守備も堅い。39分、CH阪口のフィードにDFが競ってこぼれ球をOH籾木がミドルシュート。このまま前半を終えるかと思った46分。GK山下からのフィードをCF田中がヘディングで前に送ると、CB中村がクリアしようと伸ばした足に当たったボールがOH籾木の前へ。そのままシュート。ベレーザが先制点を挙げた。アルビレックスも47分、右SH佐伯のクロスにFW川崎がシュートを放つが、GK山下がセーブ。前半は1-0で折り返した。

 アルビレックスは後半頭からFW川崎に代えて大石を投入する。後半1分、右SH佐伯の縦パスにFW大石が走り込み、クロスにFW上尾野辺。しかしうまくシュートを打てない。GK山下がセーブした。3分には上尾野辺のFKにCB久保田がヘディングシュート。しかし枠を捉えられない。すると6分、右SH隅田のアーリークロスからOH籾木がナイストラップ。そしてGKに上を越えるループシュートベレーザが追加点を挙げる。

 7分にはCF田中がDFと競り合いながらゴール前に迫ってミドルシュートアルビレックスも9分、右SB小原のパスをFW大石が落とし、CH阪口萌乃のスルーパスに左SH八坂がシュート。しかしGK山下にセーブされる。そして17分、CF田中の落としから左SH長谷川がフィード。これに田中が走り込み、ループシュートベレーザが3点目を挙げた。

 これでアルビレックスの集中力が切れる。18分、CH阪口の縦パスをOH籾木が落とし、左SH長谷川のスルーパスにFW田中とOH籾木が走り込む。籾木がシュートを放ったが、わずかにポストの左に外れた。その後、給水タイムがあった直後の23分、OH籾木のCKにCF田中がニアに走り込んで強いヘディングシュート。ネットに叩き込み、4点目を挙げる。さらに27分、GK山下からのフィードにCH中里とDFが競って、こぼれ球をCF田中が拾ってシュート。ベレーザ、5点目。田中美南ハットトリック

 ベレーザはその後、34分右SH三浦。38分には左SH上辻を投入。46分には上辻のCKにCH阪口夢穂がヘディングシュート。バーを叩く。そして47分、アルビレックス陣地中盤でCB岩清水が前にヘディング。DFがヘディングでクリアしたボールを収めたCF田中がうまく反転してミドルシュート。この日、4点目。トータル6点目を入れてゲームを終えた。6-0。ベレーザが圧勝した。

 前半はほぼ互角の展開だったが、後半に入ってベレーザの強さが爆発した。特に田中美南がすごい。2試合連続の4ゴールでこれまで得点女王を走っていた横山を追い越した。そして次節のベガルタ戦に勝利すれば今度こそ優勝が決まる。今シーズンのベレーザは止められない。