とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第1節 清水エスパルス対ヴィッセル神戸

 1年ぶりにJ2から昇格してきたエスパルスだが、昇格の最大功労者の一人である大前が移籍してしまった。チョンテセは残ったものの新たなメンバーはCHフレイルとGK六反くらい。野津田も加入したが、彼も含めて若い選手が多い。対するヴィッセルは昨季第2ステージで2位。ペドロ・ジュニオールは移籍したものの、代わりに田中順也が加入し、十分、昨季の実力を残している。今季は初タイトルを狙うと選手の意気込みも高い。

 3分、右SH野津田のクロスからFWチョンテセがミドルシュートヴィッセルも4分、FW田中順也ミドルシュートを放つ。ゲームはエスパルスが細かいパスをつないで押し込んでいく展開。14分、右SB六平のクロスにFWチョンテセがヘディングシュートを放つ。序盤は様子見な感じだったヴィッセルだったが、20分を過ぎるくらいから次第にカウンターを主体に押し返してきた。だが、なかなかシュートまで至らない。35分、左SH渡邉千真がようやくFKでゴールを脅かすが、GK六反が難なくセーブした。お互い中盤は厳しくよく守るが、攻撃力に乏しい。前半はこのままスコアレスで折り返した。

 後半2分、左への大きな展開に走り込んだFWチョンテセがクロスを入れると、DFのクリアをCH河井が拾ってミドルシュートを放つ。ヴィッセルも7分、CH藤田の縦パスにFW田中順也が走り込み、クロスに右SH大森が走り込むが届かず。右SB六平のクリアは危うくポストを叩く。GK六反が抑える。エスパルスは前半、FW金子がよく動き、右サイドのSH野津田、右SB六平のクロスから攻撃を作っていたが、後半になると、なかなかFWにパスが入らなくなる。一方、ヴィッセルも前半からFWレアンドロがボールに触れない。右SH大森もまだチームにフィットしないのか、仕掛ける場面がほとんどない。前への推進力があったペドロ・ジュニオールの役割が大きかったか。

 14分、左SH白崎の縦パスを受けたFWチョンテセが反転してミドルシュート。しかし枠は大きく外す。エスパルスは17分、右SH野津田に代えて村田を投入する。その直後、ヴィッセルはFWレアンドロが足を痛め、タンカで退場。代わりに大槻がFWに入る。そして26分、FW大槻の落としから左SH渡邉がミドルシュート。DFに当たって続くCKを田中が蹴ると、CB渡部がヘディングシュート。GK六反はファインセーブを見せるが、左SB橋本が押し込んだ。ゴール。ようやくヴィッセルが先制点を挙げる。

 直後の27分、ヴィッセルは右SH大森に代えて小川を投入。エスパルスも28分、FW金子に代えて北川。ヴィッセルは30分、左SB橋本を松下に交代する。32分、左SH渡邉千真ミドルシュート。35分には左SB松下のクロスにCB渡部がヘディングシュート。しかしGK六反がキャッチする。エスパルスも37分、右SH村田の突破からクロスを入れるが、左SH白崎がうまく合わせられず、シュートが打てない。絶好機だったのに。その後も激しい攻防が続くが、ヴィッセルの守備が堅く、エスパルスが攻めきれない。そしてタイムアップ。ヴィッセルが幸先よく開幕戦勝利を挙げた。

 ヴィッセルレアンドロ、そして左SB橋本もケガでの交代した様子。選手層が心配だが、小川や松下などの若手も育っていて、今シーズンが楽しみだ。一方のエスパルスは大丈夫かな。J2とJ1のレベルの差が如実に出たゲームだった。金子、白崎、松原、野津田と若い選手が多く、負けが続くとまた一昨年の二の舞になりかねない。チョンテセが引っ張るんだろうけど、もう一人、支えになるベテランが欲しい。ゲームは互角だったけど、今後を考えると両チームの差は大きい。