とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ブンデスリーガ第21節 ヘルタ・ベルリン対フランクフルト

 5位フランクフルト、6位ヘルタ。その差は勝ち点差1。CL出場権の4位には勝ち点差2。お互い負けられない状況だが、フランクフルトは連敗中。ヘルタもここ5試合1勝3敗1分と調子を落としている。それでも前節のバイエルン戦は後半アディショナルタイムでの失点で引き分けたが、いいゲームができた。その勢いで順位を逆転したいところだ。

 原口はいつものように右SH。そして長谷部はワンボランチのアンカーでの先発。フランクフルトはCB陣が軒並みケガ、または出場停止で、3バックの中央ヘクターは本職なものの、左右のCBは本来SBのオチプカとチャンドラーが先発した。セフェロビッチとレビッチがFWに入る3-5-2。中盤もリーグ初先発や久しぶりの先発といった選手が多い。

 それでフランクフルトが守りを固める形になるかと思ったら、序盤からフランクフルトのDFラインが高い。5分には初出場の左IHベスシュコフがFKを蹴る。フランクフルトのセットプレーではCH長谷部に右SH原口がマークに付く。序盤はフランクフルトが攻勢だったが、ヘルタも落ち着いて守備をし、次第にヘルタがペースを握るようになってくる。26分には右SH原口の仕掛けにCH長谷部が対応。ボールを奪い取る。

 さらに29分、CH長谷部の縦パスから左IHベスシュコフがさらに縦に入れ、FWセフェロビッチのスルーパスに走りこんだFWレビッチがシュート。GKヤーシュテインがナイスセーブで弾き出す。続くCKを右WBバレラが蹴ると、CH長谷部が原口のマークをはがしてヘディングシュート。しかしGKヤーシュテインがセーブした。ヘルタも41分、左SHカルーのパスを受けたOHダリダがさらに右へ展開。右SH原口が切り返しからクロスを入れると、左SHカルーがヘディングシュート。しかしGKフラデツキーがセーブした。前半はお互い守備が固く、スコアレスで折り返す。

 後半に入ると、今度はヘルタが積極的に前へ出てくる。原口とカルーの両SHが中に絞って両SBの上がりを促し、CHシュタルクがDFラインまで下がって、両CBは広くサイドに広がる。そして7分、左SBブラッテンハルクのスローインをCFイビシェビッチが落とし、CHシュタルクのスルーパスに左SHカルーが抜け出す。左CBオチプカが対応するが、こぼれ球をCFイビシェビッチがシュート。前節に続いてゴールを決めた。フランクフルトも15分、FWセフェロビッチのスルーパスに走りこんだFWレビッチのクロスから左IHタワタがシュート。しかしDFがブロックする。

 フランクフルトは18分、左IHベスシュコフに代えてタラシャイ。24分には右WBバレラに代えてブルムを投入。反撃を仕掛ける。32分にはCBヘクターがミドルシュート。しかし33分、FWセフェロビッチがヘルタのゴール前から帰り際、DFの顔を肘で払って一発レッドカードをもらう。これで勝負はほぼ決した。ヘルタは守備固めで36分、左SHカルーに代えてミッテルシュテットを投入。すると38分、左SBブラッテンハルトのシュートをGKフラデツキーが弾くと、DFのクリアを拾った右SH原口が左に展開。左SHミッテルシュテットのクロスにOHダリダがヘディングシュート。追加点を挙げて、ヘルタがダメを押した。

 その後はCBルステンベルガー、OHドゥダを投入。守備固めと若手の経験を積みつつ、ゲームを閉じた。2-0。終わってみれば、ヘルタの快勝だった。

 フランクフルトはリーグ後半戦、選手の負傷に泣いている。その上に出場停止が重なってはたとえ長谷部でも如何ともしがたい。それでも長谷部は監督の信頼を得て、よくがんばっている。これで3連敗。いよいよ責任を感じるだろうが、キャプテンとしてみんなを鼓舞してがんばってほしい。そして原口もよくやっている。これで5位に上がり、ホッフェンハイムとの勝ち点差はわずか1。次は酒井高徳のヘンブルガー、香川のドルトムント、大迫のケルンと日本人選手との対戦が続く。楽しみだ。