とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J2リーグ第17節 名古屋グランパス対ツエーゲン金沢

 首位に立って浮付いている、とは思わないが、ほとんど自滅といった感じでグランパスが19位ツエーゲンに敗れ、わずか1試合で首位から陥落した。何というゲームをしているのか。こんなゲームをしていてはJ2と言えども、とても優勝などできない。猛省を促したい。

 ここ数試合、ほぼ先発メンバーも布陣も決まってきた感じのグランパス。左SBには青木が先発した。序盤からいい感じでパスを回すグランパス。2分、左SH和泉の縦パスに左SB青木が走り込んでシュート。GK白井にセーブされたが、青木の積極的なプレーが序盤から目立つ。一方、ツエーゲンも高い位置からのプレスにFWが速い走り込みで裏を狙う。5分、右SH杉浦のフィードにFW大槻が走り込んでシュート。10分にはCH小柳のスルーパスに走り込んだFW佐藤洸一がDFを背負って反転からシュートを放つ。さらに14分、左SH和泉のミドルシュートをGK白井がセーブするとすぐにカウンター。右SH杉浦がドリブルで前に運び、左SB宮崎にパス。しかし帰ってきた右SH玉田がクリアした。ナイス守備。22分には、右SH杉浦をCHワシントンが倒し、FKを杉浦が蹴るが、枠を捉えられない。

 すると24分、CB櫛引が積極的に前に上がると、縦パスをFWシモビッチが落とし、走り込んだCB櫛引のクロスをFWシモビッチがシュート。グランパスが先制点を挙げた。その後は完全にグランパス・ペース。28分、FW杉森のパスをFWシモビッチが落とし、右SH玉田がつないでFW杉森が走り込む。DFが何とかブロックすると、こぼれ球を右SB宮原がクロス。このこぼれ球をCH田口がミドルシュートを放つ。GK白井がセーブ。29分には右SH玉田のサイドチェンジから左SB青木が上がってクロス、FW杉森がミドルシュートを放つ。最近の杉森は積極的。いかにもゴールが欲しいオーラを出している。

 32分、FW杉森がループシュートを放つが、わずかに枠の外。42分、FW杉森のクロスからFWシモビッチがミドルシュート。さらに43分、左SH和泉の縦パスをCHワシントンが落とし、左SB青木が駆け上がってシュート。しかしGK白井がセーブする。するとアディショナルタイム1分、とんでもないことが起こった。GK白井からのフィードを拾ったグランパスは右SB宮原がGK楢崎にバックパス。これをキックした楢崎だったが、そこに詰めていったFW佐藤洸一の足に当たり、そのままゴールに転がり込んでいった。ゴール。ツエーゲンが同点に追い付いて、前半が終わった。

 圧倒的に攻めてゲームを支配したグランパスだったが、前半を終わって同点。後半も前半同様、パスをつないで攻めていく。2分、左SH和泉の縦パスをFWシモビッチが落とし、和泉のクロスに右SB宮原が走り込む。がDFがクリア。ツエーゲンは4分、FW大槻に代えて金子を投入する。するとその直後、FW佐藤がヘディングで前につないだパスにFW金子が走り込んでシュート。7分にもFW金子のスルーパスをFW佐藤洸一が落とし、CH大橋がミドルシュートを放つ。15分には左SH中美が中に切れ込んでミドルシュート。後半に入ってツエーゲンがプレスからボールを奪う場面が増えてきた。

 グランパスも12分、左SB青木に代えて左SH杉本を投入。何とか流れを変えようとするが、16分、GK白井からのフィードを拾ったCB酒井がバックパス。しかしこれが弱い。右SH杉浦が奪って飛び出したGK楢崎をかわしてパス。FW金子がゴールを決めて、ツエーゲンが勝ち越してしまう。何とミスから2失点。反撃したいグランパスは18分、FW杉森に代えて佐藤寿人を投入する。すると24分、右SH玉田のクロスをCHワシントンが落とし、CB櫛引がシュート。DFがブロック。こぼれ球を拾ったCB酒井のクロスをFW佐藤が折り返して、左SH杉本がシュート。それでも何とか同点に追い付いた。

 ツエーゲンは28分、左SH杉本の横パスを左SH中美がカットしてドリブルからシュート。32分にはFW金子の落としからCH大橋がミドルシュートを放つ。グランパスも34分、CH田口の縦パスをFW佐藤寿人が落とし、右SH玉田がミドルシュート。しかしGK白井がナイスセーブ。逆に36分、ツエーゲンは右SB石田のクロスに左SH中美がボレーシュート。40分にも左SB宮崎がミドルシュートツエーゲンの前からのプレスにグランパスが攻めあぐねる。

 そして42分、GK楢崎のフィードを拾ったCB作田が前線に大きくフィード。これにFW佐藤洸一が走り込み、CB酒井のスライディングをかわしてシュート。何とまたもツエーゲンがリードした。その後は45分、左SB和泉のクロスからFWシモビッチがシュートするが、GK白井がナイスセーブ。アディショナルタイム4分にはFWシモビッチが反転から強烈なミドルシュートを放つが、これもGK白井がナイスセーブ。続く田口のCKをFWシモビッチがヘディングシュートするが、これは枠に入らない。そしてタイムアップ。3-2。ツエーゲン金沢グランパスに逆転勝利を挙げた。

 それにしてもミスから2失点。3点目もあっけなくFW佐藤の抜け出しにやられ、まさに自滅という感じ。これでまた3位に後退した。いや、まだまだそれだけの実力しかないということか。下位相手のこうしたゲームを確実に勝利していかないと優勝は無理だろう。。そしてもっともっと貪欲にゴールを狙わなければダメだ。次はヴェルディ、そしてアビスパとアウェイゲームが続く。さらに折り返しの第21節にはベルマーレ戦。勝負の正念場。気持ちを切り替え、今度こそ勝利が欲しい。