とんま天狗は雲の上

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J2リーグ第20節 名古屋グランパス対V・ファーレン長崎

 3試合続けて先制するも逆転負けで8位まで転落したグランパス。もうこれ以上負けるわけにはいかない。シモビッチをベンチに置き、佐藤寿人が先発。杉森を右SHに置いて、和泉をトップ下に置く4-2-3-1の布陣。天皇杯で2ゴールの青木を左SHに上げて、左SBには久しぶりに内田が先発した。CBは小林と磯村。GKには3試合ぶりに楢崎が帰ってきた。

 序盤からいつものようにパスをつないでいくグランパス。11分、CB磯村のフィードを右SH杉森が落とし、CF佐藤がミドルシュート。14分にはOH和泉もミドルシュートを放つ。15分が経過した時点でのボールポゼッション率はグランパスが驚異的な80%。ほとんどグランパスがパスを回しているが、決定的なチャンスは訪れない。V・ファーレンも19分、CH島田のCKを左WB翁長がつなぎ、右WB飯尾がミドルシュート。しかしDFがブロックする。

 グランパスがゲームを支配するが、V・ファーレンも守備を固めてなかなかゴールの気配がない。それでも28分、CHパジャルドの横パスを左SH青木が奪って、DFをかわしてシュートを放つ。そして34分、左サイド中盤深い位置でFKのチャンスをつかむと、左SB内田のキックはゴール前絶妙の位置に飛び込み、CB高杉がオウンゴールグランパスが思わぬ形で先制点を挙げた。

 これでV・ファーレンも攻めざるを得なくなってくる。37分、CH島田のFKにCF中村がニアに飛び込むヘディングシュート。V・ファーレンのセットプレーはなかなか怖い。38分にはCH田口がロングシュート。早く追加点がほしいグランパス。40分、V・ファーレンはショートCKから左WB翁長のクロスにニアでCB田代がヘディングで競って、流れたボールにCB高杉がヘディングシュート。しかし枠を外す。押し込まれるグランパス

 ところが43分、中盤右サイドからのOH和泉のクロスに、ファーサイドで左SH青木がヘディングシュート。これがゴール左隅に決まり、グランパスが待望の追加点を挙げた。前半を2-0で折り返す。

 するとV・ファーレンは後半頭からケガで3試合欠場していたCFファンマを投入する。中村を左FWに下げて、幸野がパジャルドに代わってボランチに入る。すると3分、CH島田のCKに飛び出したGK楢崎が触れず。CFファンマの前にこぼれるが、しっかりと打てず、枠を外す。助かった。CFファンマは身体が大きく強いので要注意。グランパスも8分、CF佐藤に代えてシモビッチを投入する。シモビッチの方が技術はある感じ。

 13分、CH島田のCKに左WB翁長がヘディングシュート。右に外す。グランパスは18分、左SB内田が左足首を痛めて交代を余儀なくされる。代わりに入ったのは18歳の深堀。深堀はシモビッチと並んで2トップに入り、和泉が左SH、青木が左SBに下がる。21分、左WB翁長の縦パスに左FW中村が走り込み、クロスをCFファンマが落として、右FW澤田がミドルシュート。しかしGK楢崎が正面でキャッチした。

 グランパスは初出場の18歳深堀が積極的に仕掛けるが、V・ファーレンのDFがしっかりと対応し、突破を許さない。逆にV・ファーレンのペースでゲームは進む。すると30分頃に和泉を再度トップ下に戻し、深堀を左SHに下げるよう風間監督が指示。34分にはCHワシントンの縦パスからOH和泉がドリブル。切り返してミドルシュートを狙う。DFがブロック。この方が前線のタメがシモビッチだけでなくなり、攻撃に多様性が生まれる。V・ファーレンは26分CH碓井、36分左SH田上を投入する。

 37分には右WB飯尾のクロスから左WB翁長がミドルシュート。わずかにバーの上。グランパスも40分、青木に代えて左CB櫛引を投入。3バックにして逃げ切りを図る。43分、CH島田のCKからCB田代がヘディングシュート。グランパスアディショナルタイム、CH田口のスルーパスに右SH杉森が抜け出してシュートを放つが、足を攣ってうまく蹴れない。その後の処置もあって長いアディショナルタイムとなったが、そのままタイムアップ。2-0。4試合ぶり、グランパス勝利した。

 ようやく長いトンネルから抜け出した。しかし今節も首位アビスパ、2位ベルマーレは共に勝利し、勝ち点差は6。次は折り返しのベルマーレ戦。次も絶対勝利が必要だ。