とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J2リーグ第31節 水戸ホーリーホック対名古屋グランパス

 W予選オーストラリア戦もあって、Jリーグはもちろん、欧州主要リーグもお休み。と思ったらJ2はやっていた。グランパスは11位ホーリーホックとの対戦。前節、田口の退場から横浜FCに逆転されて連勝がストップ。しかし幸い2位アビスパもドローで勝ち点差は4。このゲームは何とか勝利してJ1自動昇格へ望みをつなぎたいところ。11位ホーリーホックなら楽勝と思いたいところだが、前節アビスパが引き分けた相手がそのホーリーホック。ホームでは13戦負けなしと調子はいい。特に前線に入る快速FC前田大然は脅威だ。グランパスは田口が出場停止で代わりにボランチに入ったのは和泉。八反田を右WBに入れて、和泉を左FWに上げた。

 ゲームは序盤からホーリーホックが厳しいプレスをかけてくる。4分にはDFのミスを拾った右SH佐藤和弘ミドルシュート。7分には元グランパスのCH橋本のFKがゴールを襲う。GK楢崎がファインセーブも、FW前田が詰め寄ってゴール。オフサイドの判定に救われた。グランパス左サイドのピッチが悪く、そのせいもあってか、グランパスにミスが多い。ホーリーホックのペースでゲームは進む。

 9分、左SH湯澤のキープから右SH佐藤和弘のクロスにCH橋本がミドルシュートグランパスも11分、左WB秋山のドリブルからCH和泉がミドルシュートを放つが、DFがブロック。逆に14分、ホーリーホックはCH橋本のCKから右SH佐藤和弘ボレーシュート。ファーに外れたところをCH内田がヘディングで折り返し、CB福井が走り込む。間一髪、左FW青木がクリアした。さらに15分にはCKのクリアからCH橋本がクロス。FW前田が飛び込むが、オフサイド。22分には橋本のCKが直接ゴールを襲う。GK楢崎がファインセーブ。

 グランパスホーリーホックのプレスの前に縦パスがカットされる場面が何度もある。26分には左WB秋山がフィードの処理にもたついて、右SB田向が奪ってミドルシュートグランパスもようやく28分、左WB秋山の縦パスをCFシモビッチが落とし、受けたCH和泉のスルーパスに左FW青木が走り込む。GKをかわしてクロスを入れるが、右FWシャビエルがわずかに届かない。さらに31分には左WB秋山のクロスをCB新井が落とし、CH小林がミドルシュート。枠を外したが、ようやくグランパスの攻めが形になってきた。

 と思った34分、左WB秋山に右SH佐藤和弘がプレスをかけてこぼれ球をCH内田が縦パス。CB新井が収めようとトラップをしたが後ろにこぼすと、FW前田が奪い取ってシュート。ホーリーホックが先制点を挙げた。反撃するグランパス。37分、左WB秋山のスルーパスに右FWシャビエルが抜け出してシュート。しかしGK笠原がファインセーブで弾き出す。その後もCKなどで攻め込むが、ゴールならず。逆にアディショナルタイムにはFW前田がCB新井との競走で追い抜いてミドルシュート。これはポスト左に外れて救われた。1-0。前半はホーリーホックのリードで折り返した。

 後半もホーリーホックのプレスが早い。圧倒されるグランパス。それでも8分、CH小林がヘディングで前に送ると、CFシモビッチがトラップから反転してシュート。これで得たCKをシャビエルが蹴ると、CFシモビッチがヘディングシュート。グランパスが同点に追い付いた。9分にはCFシモビッチの落としからCH和泉がミドルシュート。しかしその後はホーリーホックのプレスに、次第にグランパスの攻撃が停滞する。20分、CB新井にFW前田がプレスをかけて、こぼれ球をFW齋藤が長躯ドリブル。ゴール前で左に走り込んだFW前田にパスを出すが、前田がシュートを打ち切れない。23分にはCKのクリアからCH橋本が戻すと、右SH佐藤和弘のクロスにFW前田がヘディングシュート。枠を捉えられない。

 26分、グランパスは左WB秋山に代えて左FWフェリペ・ガルシアを投入。青木を左WBに下げる。しかし攻めるのはホーリーホック。30分、橋本のCKのクリアを右SH佐藤和弘ミドルシュート。DFのブロックを今度はCH内田がボレーシュート。GK楢崎が正面でキャッチした。その後はグランパスも攻める。31分、右FWシャビエルのFKはGK笠原がナイスセーブ。32分、右FWシャビエルの縦パスにCFシモビッチが抜け出すが、シュートはDFがブロックした。さらに34分、左WB青木のミドルシュートは左ネットに突き刺さる。しかし最後までホーリーホックのプレスが衰えない。結局そのままタイムアップ。1-1。ドローに終わった。

 首位ベルマーレ、2位アビスパともにドローで、上位との勝ち点差は変わらず。それが唯一の救い。相手のプレスが厳しいと、そこを抜け出すパスをつなぐことが難しい。特に悪いピッチの中でどう戦うべきか、統一ができていなかった? 次は9位トリニータをホームに迎える。今度こそ勝利が欲しい。今回出場停止だった田口の奮起に期待したい。