とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第28節 川崎フロンターレ対セレッソ大阪

 前節ヴィッセルに引き分けて、終了間際のゴールで劇的な勝利を挙げた首位アントラーズとの勝ち点差が8に広がった2位フロンターレ。だが今節、昼間のゲームでアントラーズサガンに敗戦。優勝を狙うためにも絶対勝利が欲しいところだ。対するセレッソは、サンフレッチェベガルタと2連敗。4位ながら、首位アントラーズとの勝ち点差は13。ほぼ優勝は潰えた。だがやはり昼間のゲームで3位レイソルも敗戦。ACL出場権のためには、ここで何とか踏ん張りたいところ。フロンターレはケガの大島と阿部に代わって、CH森谷、左SH長谷川が先発。小林悠がワントップに入った。対するセレッソは左SB丸橋が出場停止で、代わりに田中裕介。さらにCHソウザに代わって若い秋山を先発させた。

 前半4分、セレッソは左SH柿谷のクロスにOH山村がオーバーヘッドで狙う。9分にはCH山口のクロスにCF杉本がヘディングシュート。しかしフロンターレが次第に盛り返し、ゲームの主導権を握る。12分、右SH家長のパスをOH中村憲剛がダイレクトでスルーパス。CF小林悠が走り込むが、わずかに届かない。15分には右SH家長の縦パスからOH中村憲剛が右に展開。右SBエウシーニョの戻しのパスからOH中村がゴール前にパス。左SH長谷川が走り込むが、GKキムジンヒョンがセーブする。セレッソも直後の15分、CF杉本が左SB田中裕介とのパス交換からシュートを放つ。

 そして18分、右SH家長のパスからOH中村がミドルシュート。DFに当たり、コースが変わったが、GKキムジンヒョンが素晴らしい反応で弾き出す。しかし続くCKをOH憲剛が蹴ると、ニアにCB谷口が走り込んでヘディングシュート。フロンターレが先制点を挙げた。21分には右SBエウシーニョがドリブルで抜け出し、そのままシュート。GKキムジンヒョンがナイスセーブ。36分にはCH山口の横パスを右SBエウシーニョがカットして、縦パスに走り込んだCF小林が反転からミドルシュート。わずかにゴール左に外した。

 セレッソも必死で反撃するが、うまくつながらない。CF杉本、そしてOH山村のところに縦パスが入らない。逆にフロンターレは右SH家長とOH中村憲剛の距離が近く、家長のキープからOH中村憲剛が面白いように長いスルーパスを通していく。そして45分、OH中村のCKをDFがクリアしてファーサイドに流れると、CHエドゥアルド・ネットのクロスにCF小林悠がライダーキック。ゴールに押し込み、前半のうちに追加点を挙げた。前半を終えて2-0。フロンターレのリードで折り返した。

 後半もフロンターレ・ペース。5分、右SH家長の縦パスを受けたCF小林悠がDFを突破してドリブルからシュート。GKキムジンヒョンがナイスセーブで弾き出す。そして7分、OH中村憲剛から左サイドへ大きなサイドチェンジをすると、左SB車屋のクロスのクリアを右SBエウシーニョが叩き付けるボレーシュート。ピッチをすべるようにしてゴールネットに突き刺さり、フロンターレが3点目を挙げる。さらに13分にはCH森谷が豪快なロングシュートを叩き込み、4点目。4-0とフロンターレがリードする。

 19分、セレッソはここでようやくCH秋山に代えてソウザを投入する。するとその直後の19分、CHソウザのクロスからOH山村が胸トラップをしてミドルシュート。GKチョンソンリョンがセーブする。ソウザ投入で前への推進力を取り戻したセレッソは23分、CHソウザが左サイドから積極的なミドルシュート。これをGKチョンソンリョンが弾いたところを左SH柿谷がシュート。ようやくセレッソが1点を返した。

 これでセレッソが攻め込むかと思ったが、30分位には逆にフロンターレが攻め込んでいく。34分、セレッソはCBヨニッチに代えてOH清武を投入。山村はCBに下げる。さらに40分には左SH柿谷を下げて、FWリカルド・サントスを投入。清武を左SHに回す。だがなかなか思い通りには攻められないセレッソフロンターレは41分、左SH長谷川に代えて右SB田坂を投入。エウシーニョを右SHに上げて、家長を左SHに回す。さらに42分にはCHエドゥアルド・ネットに代えて板倉を投入する。

 すると44分、CF小林がピッチ中央で粘って落とすと、OH中村憲剛がダイレクトでフィード。これに右SHエウシーニョが走り込み。GKの上を抜くループシュート。これが決まり、フロンターレは5点目を挙げる。そしてその後も攻撃の手を緩めないフロンターレアディショナルタイムにはCH板倉の縦パスに抜け出した左SH家長がGKをかわそうとしてPA内で倒される。しかし西村主審、PKを取らない。47分にはGKキムジンヒョンにOH中村憲剛がプレスをかけてボールを奪い、シュートを放ったが、枠を外す。結局、これでゲームは終了。5-1。フロンターレが大勝した。

 これでアントラーズとの勝ち点差は5。アントラーズはまだこれからレイソル戦など、嫌なカードが残っている。フロンターレとしてはただ勝ち続けるだけ。大島の離脱は痛いが、家長がチームにフィットして得点力はさらに高まった。この勢いで、アントラーズ追撃開始だ。