とんま天狗は雲の上

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ブンデスリーガ第7節 ヘルタ・ベルリン対バイエルン・ミュンヘン

 昨季はあれだけ活躍したのに、今シーズンはこれまで先発の機会に恵まれなかった原口。その原口がなんとバイエルン戦で、メッシに喩えられるドリブルを披露してアシストを決めた。さっそくDAZNで観戦した。ヘルタは前節のゲームでCFイビシェビッチがレッドカードをもらって退場。代わりにカルーがトップを務め、ようやく左SH原口の出番が回ってきた。一方、バルセロナアンチェロッティ監督がミッドウィークのCL、パリ・サンジェルマン戦0-3で敗戦した結果を受けて、突然の解任。代わってサニョル暫定監督がチームを率いる。前節もヴォルフスブルクに引き分けたものの、ここまで4勝2分の2位。さすがにこの監督解任劇には驚いたが、これがチームにどういう影響を与えたか。世界的にはそこが最も注目の的だっただろう。

 序盤から攻めるバイエルン。2分、右SHロッベンのクロスに左SHリベリがヘディングシュート。4分、右SBキミッヒのCKからCBフンメルスがヘディングシュート。6分、CHハビ・マルティネスのスルーパスに抜け出したCFレバンドフスキのクロスにOHミュラーが走り込むが、シュートはうまく合わせられない。そして10分、FKの流れからCNボアテングのクロスにCBフンメルスがヘディングシュート。バイエルンがCBコンビで先制点を挙げた。

 序盤は守備に回ったヘルタだが、左SH原口は守備の局面でも、その運動量を生かしてバイエルンの右サイド、キミッヒとロッベンをケア。さらに積極的に仕掛ける場面も。そして16分、右SBヴァイザーがドリブルで仕掛けて、中へのパスにCHダリダがシュート。さらにその直後、右SHレッキーのクロスにCHダリダがPA内に進入。CHハビ・マルティネスが倒すと、主審がPKを宣告する。しかしビデオ・アシスタント・レフェリーからの意見が付いて、結局、PKは取り消された。

 しかしその後はヘルタも積極的に攻めるようになる。23分、右SHレッキーのクロスにOHドゥダがミドルシュート。25分には左SH原口が右SHロッベンと競って、ボールを奪う場面もあった。31分、左SHリベリのCKにCHハビ・マルティネスがヘディングシュート。33分、CFカルーのドリブルから、DFと競ったこぼれ球をCHダリダがシュート。GKウルライヒがナイスセーブする。35分、CFレバンドフスキループシュート。しかしヘルタのCBシュタルクがクリア。37分、CBボアテングミドルシュートはGKヤーステインがキャッチ。37分、左SBアラバのクロスがDFに当たってコースが変わるが、GKヤーステインがナイスセーブ。44分にはCBボアテングのフィードをCFレバンドフスキが落とし、左SHリベリのパスからレバンドフスキが反転シュート。しかし枠を外した。前半は1-0、バイエルンのリードで折り返した。

 後半に入ると、前半と打って変わってヘルタが積極的に攻めていく。左SH原口が中に入り、流動的な動きで攻撃を作っていく。ところが4分、CHトリッソのフィードをCFレバンドフスキとCBシュタルクが競って、こぼれたボールをうまくレバンドフスキが収めてシュート。バイエルンが追加点を挙げた。

 その直後の6分、右SHレッキーからのサイドチェンジを左SH原口が受けると、中へドリブルをしてDFをかわし、さらに縦に仕掛けて数人のDFを抜き去りクロス。これをCHダリダが押し込み、ヘルタが1点を返した。原口のキレのあるドリブルは凄かった。さらに10分、右SBヴァイザーのクロスからCFカルーがミドルシュート。そして11分、左SH原口の仕掛けを右SBキミッヒがファールで止める。これで得たFKを左SBプラッテンハルトが蹴ると、CBレキクとDFが競ったこぼれ球にCFカルーが抜け出しシュート。ヘルタが同点に追い付いた。さらに13分には右SHレッキーのクロスにCFカルーがミドルシュート。これはGKウルライヒがナイスセーブを見せる。

 バイエルンは14分、右SHロッベンに代えてOHチアゴ・アルカンタラを投入。ミュラーを右SHに移す。しかしその直後、左SHリベリがトラップでボールの上に載ってしまい、その後、左膝を痛めてしまう。結局17分にコマンと交代した。その後も攻め続けるバイエルン。だがヘルタの左サイドは左SH原口が左SBプラッテンハルトと連携してよく守る。このため専ら右サイドから、左SHコマンと左SBアラバがクロスを入れる。しかし中央はしっかり守るヘルタ。33分、左SHコマンのクロスのクリアをCFレバンドフスキミドルシュート。35分にはCHトリッソがミドルシュートを放つ。

 ヘルタは30分、OHドゥダに代えてラザド。35分にはCHダリダに代えてルステンベルガーを投入。守備を固める。さらに42分には足の攣りを訴えた左SH原口に代えてエスバインを投入。バイエルンもヘルタの守備の前になかなかシュートも打てない。終了寸前、アディショナルタイム49分、右SBキミッヒのクロスにCFレバンドフスキがヘディングシュートを放つが、枠を捉えられない。そしてタイムアップ。2-2。バイエルンとドローで勝ち点1を得た。

 ヘルタが挙げた2点ともに原口が絡んだ。攻撃だけでなく、守備の貢献度も高い。バイエルン戦と言えば、昨季第21節、原口が交代した後のアディショナルタイムに同点に追い付かれてのドローが思い出される。今回は最後まで守り切った。次節もイビシェビッチは出場停止。原口には次節にも同様以上の活躍で、今度はゴールを決めてほしい。