とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ブンデスリーガ第7節 アウクスブルク対ドルトムント

 香川がシーズン3ゴール目を挙げた。首位を独走するドルトムントだが、今季はまだそのゲームを観ていない。どんなサッカーをしているんだろうか。香川はどんな役割を? その活躍ともども興味を持って観始めた。相手は5位、こちらも好調のアウクスブルクだ。ドルトムントの布陣は4-1-4-1。バイグルをアンカーに、香川とダウードがIH。って、ダウードって誰だ? FWはオバメヤンをワントップに、右SHヤルモレンコと左SHプリシッチ。ヤルモレンコも今季よく聞く名前だ。

 序盤からアウェイのドルトムントが攻めていく。3分、アウクスブルクの右SHヘラーのクロスにCFフィンボガソンがヘディングシュート。GKビュルキがキャッチする。すると直後のカウンターから右IH香川がミドルシュート。GKヒッツが弾き出す。続くCKを香川が蹴ると、こぼれ球を拾ったSHヤルモレンコがヒールキックでシュート。これがネットを揺らし、ドルトムントが先制ゴールを挙げた。

 右SHヤルモレンコは10分にもミドルシュート。しかし直後の11分、今度はアウクスブルクの左SBマックスのクロスに、左SHカイウビーがヘディングシュート。アウクスブルクが同点に追い付いた。しかしドルトムントの攻勢は衰えない。15分、CBバルトラのフィードにCFオバメヤンがうまくDFを抑えて抜け出しシュート。これはGKヒッツがナイスセーブ。そして23分、アウクスブルクDFの間をルーズボールが抜けていくと、CFオバメヤンが反応して抜け出し、落としのパスを右SHヤルモレンコがつないで、右IH香川がループシュート。芸術的なシュートでドルトムントが勝ち越し点を挙げた。

 32分にもCHバイグルのフィードにCFオバメヤンが抜け出し、GKと一対一。しかしオバメヤンのフェイントにGKヒッツ動ぜず。そしてセーブ。チャンスを逃した。38分、アウクスブルクのCHケディラが足を痛めて、クジャチョルに交代。40分にはそのCHクジャチョルがミドルシュートを放つ。ドルトムントも43分、右SHピシチェクのクロスに左IHダウードがシュート。GKヒッツがナイスセーブ。アディショナルタイム47分には左IHダウードのスルーパスに抜け出した右IH香川がシュート。しかしふかしてしまう。結局、前半はここでタイムアップ。2-1、ドルトムントのリードで折り返した。

 後半に入ると一転、アウクスブルクが攻めていく。8分、左SBマックスのCKのクリアをCHバイアーがミドルシュート。その後もほぼドルトムントが自陣に押し込められる展開。12分、ドルトムントは左IHダウードに代えてカストロを投入。しかしアウクスブルクの攻勢が止まらない。13分、OHグレゴリッチュのミドルシュートで得たCKを左SBマックスが蹴ると、左SHカイウビーがヘディングシュート。GKビュルキがファインセーブ。

 19分、ドルトムントが右SHヤルモレンコに代えて左SHフィリップを投入。プリシッチを右SHに回す。21分、左SBマックスのクロスにOHグレゴリッチュがヘディングシュート。GKビュルキがナイスセーブ。アウクスブルクは22分、OHグレゴリッチュに代えてコルドバを投入。2トップにする。26分、右SHプリシッチのクロスにCFオバメヤンがヘディングシュート。しかしこれもGKヒッツがナイスセーブ。ヒッツ、ビュルキともにスイス代表GKのレベルが高い。

 そして34分、アウクスブルクのCKのチャンスに、ビデオ・アシスタント・レフェリーからの報告があって、主審がゲームを止める。31分のドルトムントのFK時に、アウクスブルクのCHクジャチョルがPA内で右SBピシチェクの身体を引っ張っていたということでPKを宣告。アウクスブルクのCKから一転、ドルトムントがPKのチャンスを得る。ところがCFオバメヤンのPKはGKヒッツに魅せられたようにキックミス。ドルトムント、追加点ならず。

 36分、結局、香川はここでCBエメルに交代。ドルトムントは3バックにして守備を固める。アウクスブルクも右SHヘラーに代えてトミーを投入する。その後もアウクスブルクの攻勢が続く。41分、右SHトミーの落としから左SHカイウビーがボレーシュート。しかし枠を捉えられない。左SHカイウビーは44分にもミドルシュートを放つが、これもわずかにバーの上。さらにアディショナルタイム47分、左SBマックスのクロスがゴール前を通り過ぎるが、走り込んだFWフィンボガソンの足がわずかに届かない。結局、最後までドルトムントが守り切って、2-1。ドルトムントが勝利した。

 前半はドルトムント、後半はアウクスブルクが攻勢。スイス代表同士のGKも活躍。結果的に香川のループシュートが決勝点となった。が、香川は後半、ほとんどボールを触るシーンもなかった。チーム全体が守勢に回った影響もあるが、もっと攻撃に絡んでほしかった。後半のドルトムントは迫力に欠けて、正直あまり面白くなかった。それだけアウクスブルクが強かったということだろうか。

PS.

 ところで、カズオ・イシグロノーベル賞を受賞した。大ファンなだけにうれしいな。おめでとう。