とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ブンデスリーガ第10節 マインツ対フランクフルト

 3勝5敗1分。現在12位のマインツは今シーズン、武藤のワントップで戦う。この日はグバミンをアンカーに据えた4-1-4-1の布陣。左右のSHにエツナリとデブラシスが控える。対するフランクフルトは3-1-4-2。残念ながら長谷部も鎌田もベンチ外。ボアテングをアンカーにレビッチとアレの2トップ。CBにはアブラハムが入った。

 2分、フランクフルトのFWレビッチがドリブルで仕掛けて、クロスに左IHシュテンデラがミドルシュートマインツも4分、右IHフライの縦パスをCF武藤が受けて左に展開。左SHデブラシスがミドルシュートを放つ。その後はホームのマインツが積極的に攻めていく。8分には右IHフライの縦パスを受けたCF武藤が仕掛けて、DFの股下を抜いてゴールに迫るが、パスはカットされた。

 フランクフルトも12分、CHボアテングの縦パスからFWレビッチがミドルシュート。お互い激しい攻防が続く。マインツが攻めあぐねると、今度はフランクフルトが連続してCKを得る。24分、左WBウィレムスのCKにCBアブラハムがヘディングシュート。しかし枠を捉えられない。そして37分、マインツゴールライン際でボールを捌こうとした左SBブロジンスキに対して後ろから右WBボルフが迫って突くと、ボールを奪ってライン際にドリブル。クロスにCBベルが痛恨のオウンゴール。フランクフルトが先制点を挙げた。CBベルもボールに触らなければ、後ろにフランクフルトの選手が迫っていたから仕方ない。前半は1-0で折り返した。

 後半も序盤はフランクフルトに勢いがある。3分、CHグバミンに左IHシュテンデラがチェックをかけて、こぼれたボールをFWアレが奪うと、FWレビッチが持ち出してシュート。GKツェントナーがナイスセーブで弾き返した。4分にも左IHシュテンデラがシュート。DFがブロックする。マインツは9分、左SBブロジンスキのクロスを受けたCF武藤が反転してシュート。ポストを叩いたボールをDFがゴールに押し込んだかに見えたが、武藤の位置がオフサイド。10分には右SBドナーティのクロスをCF武藤とDFが競って、ファーに流れたボールを左SHデブラシスがシュート。しかし枠を捉えられない。

 さらに11分、PA内でDFがクリアしたボールをCF武藤と右CBサルセドが競って、倒される。が、PKを取ってくれない。さらに直後にはCF武藤がCBアブラハムに倒されるが、これもノーファールの判定。主審には武藤がすぐに倒れるように見えたのだろうか。確かに武藤にはもっと大迫のような強さが欲しい。

 12分、マインツは右IHフライに代えてサルデルを投入する。お互い激しい当たりの応酬でなかなか攻撃の形が作れない展開が続く。そして26分、左IHラッツァの縦パスにCF武藤が飛び出すと、ダイレクトでクロス。これを右IHサルデルがワンタッチでシュート。マインツが同点に追い付いた。その後も選手を交代しつつ厳しく攻め合うが、ゴールが遠い。武藤は42分、コドロと交代した。44分には右SBドナーティのCKからCBベルがヘディングシュート。しかしGKフラデツキーがナイスセーブ。そしてそのままタイムアップ。ライン=マインダービーは1-1のドローで終わった。

 お互い実力が拮抗している。ドローも仕方ない結果だ。武藤はワントップでよく戦っていたが、競り負ける場面も目立つ。武藤は抜け出す速さで勝負するタイプのFWなので、大迫並みの強さを求めるのは厳しいかもしれないが、しかしワントップで戦う以上、やはり収める強さが必要となる。収めて、落として、いい形で前を向いてシュート。これがマインツの求める形だろう。それができればもっとゴール数も増えるはず。武藤にはこの厳しい環境の中でさらに成長してほしい。もっと多くのゴールを決めてほしい。