とんま天狗は雲の上

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W杯欧州予選プレーオフ第1戦 スウェーデン対イタリア

 フランスとオランダがいたグループAを2位で通過したスウェーデンプレーオフの相手はこれまでW杯優勝4回の強豪イタリアだ。イブラヒモビッチが代表引退を表明したスウェーデンはベリとトイボネンと2トップ。中盤でフォルスベリがゲームを作り、エークダールとラーションの献身的な動きがチームを支える。対するイタリアはインモービレとベロッティの2トップ。ダルミアンとカンドレーバの両ワイドは強力だ。デロッシをアンカーにバルザーリボヌッチキエッリーニとベテラン3バックで守る。

 序盤ホームのスウェーデンが積極的に攻めていった。4分、FWベリがCBボヌッチに倒されて得たFKをフォルスベリが蹴るが、これは大きく外した。イタリアも6分、左WBダルミアンが左サイドを駆け上がり、クロスにFWベロッティがヘディングシュート。惜しくもポスト左に外した。8分、スウェーデンは左SHフォルスベリのパスからFWトイボネンがミドルシュート。しかし枠を捉えられず。

 その後もスウェーデンがパスを回して攻め、イタリアは堅い守りから両WBを走らせてサイド攻撃を狙う。14分、左WBダルミアンのサイドチェンジに右WBカンドレーバが走り込むが、わずかに届かない。スウェーデンも25分、CHラーションから右に展開。右SBクラフトのクロスを右SHクラーソンが胸で落とし、こぼれ球をFWトイボネンが落とすと、左SHフォルスベリがミドルシュート。しかし枠を外す。

 35分過ぎには左SHフォルスベリの中へのドリブルからヒールパスを送り、場内が歓声に包まれる。40分、FWトイボネンが倒されて得たFKをトイボネンが蹴るが、壁に当たる。アディショナルタイム46分のFKもラーションが外した。前半はスウェーデンがペースを握っていたが、スコアレスで折り返した。

 後半に入ると一転、イタリアのペースでゲームは進む。3分、SCKから右SHカンドレーバミドルシュート。GKオルセンがナイスセーブ。9分にはCBボヌッチの縦パスのこぼれを右IHパローロが拾ってゴール前へ。だがCHラーションがしっかりと身体を入れて、シュートを打たせない。そして16分、右SBクラフトのロングスローをFWトイボネンがフリックすると、CHヨハンソンがミドルシュート。これがCHデロッシに当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれた。スウェーデンが先制。ヨハンソンは12分、エークダールの負傷で交代したばかりの選手。スウェーデンにツキがあった。

 その後はイタリアが反撃する。20分にはFWベロッティに代えてエデルを投入。25分、右WBカンドレーバのパスから左IHベラッティが中につなぎ、左WBダルミアンがミドルシュート。しかしポストを叩いてはね返された。スウェーデンも26分、左SHフォルスベリがドリブルから右に展開。右SHクラーソンがミドルシュートを放つが、GKブッフォンがキャッチする。

 その後も攻めるイタリア。29分カンドレーバ。32分ダルミアンとミドルシュートを放つ。31分には左IHベラッティに代えてインシーニェを投入。スウェーデンは30分、FWキーセテリン。さらに33分には足を攣った右SBクラフトに代えてCHスベンソンを投入。ラーションを右SBに下げて守る。アディショナルタイム47分、左IHインシーニェのパスからFWインモービレミドルシュート。50分にはFWインモービレの落としから左IHインシーニェがシュートを放つが、わずかにポストの左。結局、最後までスウェーデンが守り切って、1-0。プレーオフ第1戦はスウェーデンが勝利した。

 次はイタリアでの第2戦が勝負。だがこのゲームを観る限り、イタリアの攻撃力がそれほど高くない。逆にスウェーデンの守りは堅い。後半のようなゲームが続くと、このままスウェーデンが勝ち切ってしまう可能性も高い。イタリアの15大会連続出場があやしくなってきた。第2戦も注目だ。