とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

EAFF E-1サッカー選手権(女子) 日本対韓国

 韓国には2013年以降の3試合で1分2敗と勝てていないと言う。横山や熊谷といった海外選手がいない中で、高倉監督の下、初めての公式戦に臨んだ。鮫島が三宅とともにCBに入り、FWは田中と岩渕。中盤は宇津木と阪口のベテランで固めた。一方の韓国もベストメンバーではないと言うが、全体的に長身で細身。赤いルージュを引いているのがよく目立った。ユヨンアのワントップ、イヨンジュをアンカーに据える4-1-4-1の布陣だ。

 序盤、韓国が積極的にプレスをかけて攻めてくる。しかし7分、日本は左SH長谷川の仕掛けから左に流すと、左SB万屋が駆け上がって、クロスにFW田中美南がヘディングシュート。体制を崩し弱くなったが、コース良くゴールに転がり込んだ。日本が先制点を挙げた。その後は日本も高いDFラインを保ち、プレスをかけていくが、韓国も積極的に攻めてくる。そして14分、右SBチャンスルギのFKをGK池田がパンチングで弾くが、ファーサイドでこれを拾った左SHハンチェリンがクロス。チェックに行ったCH宇津木の手に当たり、PKを取られてしまう。これを右IHチョンソヒョンが決めて、韓国が同点に追い付いた。

 16分にはCB鮫島のバックパスがGK池田と合わず、あわてて鮫島が走ってクリア。続くCKからCFユヨンアがヘディングシュート。18分、左IHイミナから右に展開。右SHカンユミがドリブルで右サイドを突破。クロスに左IHイミナがボレーシュートを放つ。わずかにバーの上。日本は連携がまずく、パスミスが目立つ。32分、FW岩渕のCKにCH阪口がボレーシュート。DFの手に当たってコースが変わり、GKキムジョンミがキャッチする。しかし今度はPKを取ってくれない。

 前半終盤は日本も少しずつペースを取り戻していく。39分、右SH櫨はFW岩渕とのワンツーで抜け出すが、岩渕のスルーパスに届かない。45分、左SH長谷川のミドルシュートはバーの上に外した。1-1。前半を同点で折り返した。

 後半頭から韓国はCHイヨンジュに代えてイソダムを投入。チョソヒョンがCHに下がってイミナをFWに上げる4-4-2に見える。5分、FWイミナの縦パスに走り込んだ右SBチョソヒョンのクロスはCB三宅がCFユヨンアと競るが、こぼれ球をFWイミナが落として、FWユヨンアがシュート。外してくれて助かった。日本も9分、右SH櫨の落としからFW岩渕がつないで、FW田中がミドルシュート。しかしGKキムジョンミが横っ飛びファインセーブ。ゴールを許さない。逆に10分には、右SB大矢の横パスをカットしたFWイミナがミドルシュートを放つ。

 15分、日本はFW田中に代えて左SH中島を投入し、4-2-3-1に布陣変更。長谷川をトップ下に移す。韓国も23分、右SHカンユミに代えてチェユリを投入。24分、そのチェユリがFKからヘディングシュート。GK池田が抑えた。さらに日本は25分、左SB万屋に代えて高木を投入。するとその直後、右SB大矢のCKをCB三宅がフリックして、左SH中島がシュート。ネットに突き刺し、日本が1点をリードする。

 30分、日本は長谷川に代えてFW籾木を投入。籾木は高い位置に入り、4-4-2にする。韓国もCFユヨンアに代えてチョンソルビンを投入する。32分、右SHチェユリがミドルシュート。そして35分、CFチョンソルビンから右に展開すると、FWイミナのクロスに左SHハンチェリンがボレーシュート。これが決まり、韓国が同点に追い付いた。右SB大矢の頭を越されたクロス。大矢の守備にはやや問題あり。しかし38分、GKからのフィードをはね返した左SB高木のヘディングをFW籾木が受けて、FW岩渕につなぎ、左SH中島がミドルシュート。バーに当たったはね返りをFW岩渕が落ち着いてDFをかわしシュート。日本が三たび勝ち越しゴールを挙げた。その後は危ない場面もあったが、何とか守り切り、3-2。日本が勝利した。

 韓国相手に久しぶりに勝利を挙げた。しかし快勝というには遠い。連携ミスも目立つ。月曜日には中国との対戦。さらに連携を高めて中国を一蹴し、来週の北朝鮮戦へつなげたい。がんばれ、なでしこ。