とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ第19節 アーセナル対リバプール

 年末年始のこの時期、プレミアリーグは最も忙しいシーズンを迎える。週末に第19節のゲームがあったばかりなのに、既に火曜日からは第20節のゲームが行われている。アーセナルは第15節でマンUに敗戦した後、1勝2分。5位でリバプールを迎える。リバプールもこのところ1勝2分。首位マンCが着々と勝ち点3を積み上げる中、お互い何とか勝利が欲しいゲームだ。アーセナルの布陣は4-2-3-1。右SHにイウォビ、左SBにはメイトランド・ナイルが先発した。一方のリバプールは4-3-3。ヘンダーソンをアンカーにコウチーニョとジャンのIH。3トップは右からサラー、フィルミーノとマネ。

 前半序盤は互角の展開が続く。しかし13分、ヘンダーソンが足を痛め、ミルナーと交代。これでリバプールの布陣は4-2-3-1に変更。ミルナーとジャンがボランチコウチーニョはトップ下の動き。すると14分、OHコウチーニョがボールを収めてスルーパスを送ると、右FWサラーが走り込んで、戻しのパスをコウチーニョミドルシュートを放つ。15分にもOHコウチーニョが左に流し、左SBロバートソンのクロスがゴール前に入る。ゴール前でチャンスを作るのはリバプール。22分にはOHコウチーニョの縦パスに走り込んだ左FWマネの戻しを左SBロバートソンがクロス。CFフィルミーノのヘディングシュートはGKチェフがナイスセーブで弾き出した。

 アーセナルもようやく24分、左SHサンチェスがドリブル突破。CFラカゼットとのワンツーからゴール前に迫るが、止められる。直後にはOHコウチーニョのクロスにCFフィルミーノがヘディングシュート。わずかにポスト左に外す。そして26分、CHミルナーの縦パスに右FWサラーが走り込むと、クロスにOHコウチーニョがヘディングシュート。リバプールが先制点を挙げた。

 30分には左FWマネがミドルシュート。32分、CFフィルミーノの切り返しからのミドルシュートはわずかにバーの上。さらに44分、CHミルナーのスルーパスに右FWサラーが走り込みシュート。GKチェフがナイスセーブ。弾いたボールを左FWマネがボレーシュートするが、バーの上に外す。前半を終わると同時に、場内にブーイングが響き渡る。前半はアウェイのリバプールがゲームを支配した。

 後半に入ってもリバプール・ペースは変わらない。3分、アーセナルのCKをクリアすると、右FWサラーがドリブルで持ち上がり、左FWマネのスルーパスにさらに走り込むサラー。シュートを放つが、これもGKチェフがナイスセーブで弾き返した。しかし7分、右FWサラーのドリブルからCFフィルミーノがポストに入ってさらに縦に入れると、サラーが走り込んでミドルシュート。DFに当たったシュートはGKチェフの手の先をゴールに飛び込んでいく。リバプールが追加点を挙げた。

 ところがここからゲームは意外な展開を見せる。8分、アーセナルが細かいパスをつないで攻勢をかける。一旦は途切れたかと思ったが、右に流れたボールを右SBベジェリンがクロスを入れると、左SHサンチェスが右SBゴメスの前に入ってヘディングシュート。アーセナルが1点を返した。するとさらにアーセナルのパスが回り始める。そして11分、CHジャカが右SHイウォビとのパス交換から無回転のミドルシュート。これが片手でセーブに行ったGKミニョレの手を弾いてゴールに吸い込まれる。あっという間にアーセナルが同点に追い付く。しかしそれだけでは終わらない。さらに13分、OHエジルのドリブルからCFラカゼットがポストになってヒールで送ると、エジルが走り込んでシュート。何と、5分間で3点。アーセナルがゲームをひっくり返した。

 16分にも左SHサンチェスの戻しをCHジャカがミドルシュート。23分にはOHエジルからのパスを右SHイウォビが縦パス。右SBベジェリンが走り込み、クロスにCFラカゼットがシュートを放つ。しかしこれは枠を捉えられない。すると26分、一旦はCKをはね返されたが、右FWサラーが奪い返して、横パスをCHジャンが縦へ。CFフィルミーノが受けてミドルシュート。GKチェフが必死に伸ばしてボールに触るが、弾いたボールは無情にもゴールの中へ。リバプールが追い付いた。

 その後も28分、CHジャンがヘディングシュート。38分、左SHサンチェスがミドルシュート。44分、右FWサラーがシュートとお互い攻め合うが、ゲームはそのままタイムアップ。壮絶な打ち合いのゲームは3-3のドローで終わった。しかし何といってもアーセナルの怒涛の3ゴールが凄い。それともリバプールの守備を批判すべきか。好敵手同士のゲームはプレミアらしい面白いゲームだった。そして既に第20節が始まっている。この時期のプレミアリーグは本当に大変だ。