とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

Jリーグ開幕戦 ガンバ大阪対名古屋グランパス

 いよいよJリーグが開幕した。今季J1に昇格したグランパスの初戦はアウェイでガンバ戦。ガンバは井手口が移籍したが、そのボランチに市丸と高卒ルーキー福田を置いて、遠藤がトップ下。長沢をワントップに左SH倉田、右SHファンウィジョの4-2-3-1の布陣。対するグランパスには今季期待の元ブラジル代表ジョーが入った。さらにGKにはオーストラリア代表のランゲラック。開幕直前の14日にCBホーシャが加入し、高校2年生のU17代表・菅原とCBを組む。布陣は小林がアンカーに入る4-1-4-1。右IHに新加入の長谷川アーリアジャスール、左IHに和泉。両SHは右シャビエル、左青木。さらに今季、正式加入した秋山が左SBに入った。

 3分、右SHシャビエルのFKにCFジョーがヘディングシュート。GK東口がキャッチしたが、高さを感じる。ガンバも7分、右SBオジェソクのスルーパスに右SHファンウィジョが走り込み、ミドルシュートを放つ。12分にはCH市丸のフィードに右SBオジェソクが走り込んで、クロスから右SHファンウィジョがミドルシュート。バーの上を越えた。さらに13分、OH遠藤の縦パスをCF長沢が落とし、遠藤がミドルシュート。そしてその直後、グランパスの右サイドにルーズに流れたボールに後方から左SH倉田が走り込むと、サイドラインぎりぎりで拾って、カバーに走ったCB菅原をかわし、クロスにOH遠藤が狙い澄ましたミドルシュート。ガンバが先制点を挙げた。

 だがグランパスも負けていない。その直後から16分にかけてグランパスが圧倒的にパスを回して攻め込むと、中盤でボールを奪った右IH長谷川から左IH和泉が中へパス。右SHシャビエルが落としたパスを左SH青木がミドルシュート。これはGK東口にキャッチされた。そして26分、CBホーシャの縦パスをCFジョーがポストになってうまくさばくと、左SH青木の落としから左IH和泉がスルーパス。CFジョーが走り込み、シュートフェイントからクロスを入れると、右SHシャビエルがシュート。グランパスが同点に追いついた。

 27分には右IH長谷川の落としから右SHシャビエルがパス。CFジョーが左につなぎ、左IH和泉が仕掛けたこぼれ球を左SB秋山がミドルシュート。わずかにポスト左に外す。31分、CH市丸のフィードに走り込んだ右SHファンウィジョがミドルシュート。サイドネットを叩く。44分にも右SHファンウィジョがミドルシュート。しかしGKランゲラックがナイスセーブで弾き出す。前半は1-1で折り返した。

 後半3分、ガンバは左SH倉田がミドルシュート。しかし後半もグランパスがパスを回して攻めていく。そして6分、左サイド中盤でFKを得ると、シャビエルのクロスがこぼれたところをCBホーシャが押し込んだ。ゴール。グランパスが勝ち越し点を挙げた。14分には右IH長谷川のスルーパスにCFジョーが走り込み、DFをかわして放ったミドルシュートはバーの上。ガンバは15分、CH福田に代えて矢島を投入した。

 20分、グランパスは左IH和泉がドリブルで持ち込むと、切り返しからミドルシュート。しかしCB三浦がブロックする。ガンバは24分、右SHファンウィジョに代えて、こちらもU17代表、高校2年生の中村敬斗を投入する。すると27分、右SBオジェソクのクロスにOH遠藤がボレーシュート。これで得たCKの流れから、OH遠藤のクロスをCB三浦がヘディングで折り返し、DFのクリアを左SB藤春がボレーシュート。しかしGKランゲラックが落ち着いてキャッチする。

 直後の27分、グランパスは左SH青木に代えて左IH玉田を投入。和泉を左SHに上げる。31分、CKの流れから、SHシャビエルがクロスを入れると、CBホーシャがヘディングシュート。しかし今度はGK東口がキャッチした。そして34分、オジェソクが右SH中村とのワンツーで抜け出し、クロスにCF長沢がダイビングヘッド。これが決まり、ついにガンバが同点に追いついた。するとグランパスは37分、左SB秋山に代えて左SH八反田を投入。和泉を左SBに下げる。

 そして39分、ショートカウンターから右IH長谷川アーリアジャスールがドリブルで運ぶと、縦パスに左SH八反田が走り込み、落としをCFジョーがシュート。ゴール。グランパスが再び勝ち越した。さらに42分には右IH長谷川に代えて左SB櫛引を投入。和泉を左IHに戻し、玉田を右IHに移す。ガンバも44分、左SH泉澤を投入。アディショナルタイム46分、右SBオジェソクのクロスにCH矢島が飛び込むが、シュートはうまく合わせられない。50分には左SH泉澤のクロスがバーを叩く場面もあったが、グランパスが最後まで集中力を保って守り切り、3-2。グランパスが勝利した。

 昨季と同じパスサッカーは変わらず。だが守備力は格段に上がっている。長谷川アーリアジャスールの積極的な動き、シャビエルは守備の場面でも運動量多くしっかりと守備をしていたし、小林のアンカーもさすが。そしてホーシャの守備力は高い。17歳、菅原はどんなプレーを見せるかと期待したが、しっかりと落ち着いて対応しており、ほとんどミスもなかった。結局2点を取られて、3-2と薄氷の勝利だったが、守備力は昨季に比べても格段によくなっている。そして攻撃陣もジョーがさすがのプレーを披露した。まずは幸先のよいスタートを切れた。来週のホーム開幕戦は生観戦の予定。田口の姿が見えたら、思いっきりブーイングを浴びせてやろう。楽しいサッカーが観られて、週末がますます楽しみになってきた。