とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

オリンピックが終わって

 平昌オリンピックが終わった。開幕当初は日本人選手の活躍も少なく、北朝鮮の参加が最大の話題だった。4日目の12日が休日だったため、男子モーグルを見ていたら、これがなかなかすごい。遠藤と西が攻めの滑りで予選2回目を勝ち上がると、決勝1回目で堀島と遠藤がさすがの滑りを見せて、原ともども2回目へ進む。しかし、寒い氷温、堅いコースと厳しいコンディションの中、決勝2回目で堀島と遠藤が転倒。最後まで落ち着いた滑りを見せた原が見事3位に入り、日本人選手最初の銅メダルを手にした。

 しかし、金メダルが期待された高木美保がスピードスケート1500mで2位に終わると、スキージャンプ女子の高梨も3位。こちらは想定内とはいえ、少し勢いが落ちたかなと心配した。6日目のスノーボードハーフパイプも期待の平野歩夢は銀メダル。決めた技は優勝したショーン・ホワイトと同じ「ダブルコーク1440」の連続技なのに残念。さらに、海外メディアも金メダル予想をしていたスキー複合の渡部暁人選手も銀メダル。そして夜のスピードスケート1000mでは小平奈緒が銀メダル、高木美保が銅メダル。いずれもよくがんばっていたが、この大会は金メダルが取れない流れかと危惧した。

 こうした嫌な流れを吹き飛ばしてくれたのが、フィギュアスケート羽生結弦。16日のショートプログラムでノーミスの演技で首位に立つと、17日のフリーでは世界中を感動の渦に引き込んだ。さらに宇野昌磨も2位に順位を上げて、金・銀メダルで表彰台に上がった。これで落ち着いたか、翌18日のスピードスケート女子500mでは、小平が待望の金メダル。そして、21日にはパシュート女子で高木美保他の日本チームが見事オランダを破って3つ目の金メダルを挙げた。

 日本女子カーリング・チームの「そだね」が流行語大賞へのノミネートがささやかれる中、準決勝では惜しくも韓国に延長エンドで敗北したが、見事に3位決定戦でイギリスに勝利し、銅メダル。しかし、そのプレーが進む最中に、高木奈々がマススタートで金メダルを挙げて、これで日本の金メダルは4個。高木家には金メダルが3個、銀・銅メダルが各1個そろうこととなった。すごいな。

 一昨日は閉会式を見たが、なかなか楽しいショーだった。また、アメリカからはイバンカ氏、北朝鮮からは金英哲氏が列席するとともに、IOCのバッハ会長も「新たな地平線を示す大会」と称賛した。バッハ会長は今後、北朝鮮への訪問も予定しており、オリンピックを機に、国際関係が大きく変化する可能性もある。2週間開けて9日にはパラリンピックも開幕する。再び日本人選手の活躍を期待するとともに、南北融和がさらに進むことを期待したい。