とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

アルガルベ杯グループC アイスランド対日本

 オランダに思わぬ大敗を喫したなでしこジャパン。次の相手アイスランドは初戦、デンマークに引き分けている。日本の先発は隅田を残してオランダ戦から10人を変えた。菅澤と岩渕の2トップ、右SH増矢、左SH横山。ボランチには隅田と猶本。右SBに初戦交代出場でアグレッシブな動きを見せた清水に左SB宇津木。そしてCBには熊谷と高木が入った。GKは山下。

 開始2分、左SH横山がミドルシュートを放つ。序盤から積極的に攻める意欲を見せる。7分にも左SH横山がFKから直接ゴールを狙う。9分にはCH隅田の縦パスからFW岩渕のスルーパスにCH猶本が抜け出してGKと一対一。だがシュートはGKに当ててしまう。少し浮かせばコースは空いていたはず。このあたりの決定力がなでしこの課題か。直後にも右SB清水の縦パスを右SH増矢が縦につなぎ、FW岩渕の落としから増矢がシュート。しかし枠を捉えられない。

 その後も日本が圧倒的に攻めていく。そして15分、右SB清水のアーリークロスにFW菅澤が走り込んでシュート。日本が先制点を挙げた。その後も攻め続ける日本。23分、FW岩渕がドリブルで仕掛けてクロスに右SH増矢がシュート。ポストを叩く。33分、CH隅田の縦パスに右SH増矢がきれいに前に向くと、縦パスを受けたFW岩渕がシュート。しかしGKクドビョーグがナイスセーブ。追加点がなかなか入らない。35分、FW岩渕がミドルシュート。37分には左SH横山がFKからゴールを狙うが、枠を捉えられない。前半は1-0で折り返した。

 後半頭にアイスランドは2人選手を代える。8分、FW菅澤がシュート。13分、FW岩渕がシュート。後半も日本が攻めていくが、なかなか追加点が奪えない。18分、日本は横山をFWに上げ、FW菅澤に代えて左SH長谷川、右SH増矢に代えて大矢を投入した。23分、FW横山がドリブルで上がり、FW岩渕のポストから横山がシュート。しかしGKクドビョーグがナイスセーブ。この時間にはアイスランドもだいぶ日本の攻撃に慣れてきた。25分、左SH長谷川の絶妙なクロスに右SH大矢がシュート。しかしこれもGKクドビョーグがセーブする。直後、CH隅田に代えて中島を投入する。

 そして29分、アイスランド初めてのCKは、日本のゴールライン近くにアイスランドの選手が大勢終結して、ゴール付近が大混雑。その中に放り込まれたCKはいったんDFがクリアするものの、こぼれ球を右CBペルラがシュート。アイスランドが同点に追い付いた。日本は32分、FW横山に代えて田中を投入。その後は日本が必死に攻めていく。35分、FW岩渕のミドルシュートはDFがブロック。CH中島のCKにFW田中がオーバーヘッドシュート。しかしDFがクリア。これをCH中島がミドルシュートを放つが、枠を外した。

 このまま逃げ切られるかと思った40分、CH中島のCKに左SB宇津木がヘディングシュート。これがゴールに飛び込んで、ついに日本が勝ち越し点を上げた。43分には左SH長谷川の縦パスをFW田中がポストになって、FW岩渕が右に展開。右サイドを駆け上がった長谷川がクロスを入れるが、わずかにCH中島に届かない。その後も日本が攻め立てるが、これ以上の追加点はならず。2-1。いったんは同点に追いつかれた日本だったが、何とか勝利して、アルガルベ杯、今季初勝利を挙げた。

 しかしアイスランドの身体の強さに大いに悩まされたゲームだった。前半のうちに追加点があればもう少し楽にゲームができただろうが、決定力に難がある日本。CH猶本も落ち着いてゲームをコントロールしていたが、やはり阪口に一日の長がある。また途中出場の長谷川、中島はやはりよかった。もちろん熊谷の落ち着きは別格。左SBは鮫島よりも宇津木の方が好きだが、速さでは鮫島かな。いずれにせよ、2試合で多くの選手を見ることができた。次はEURO準優勝のデンマーク。今度こそ快勝して、少しでも上の順位で決定戦を戦いたい。ベストメンバー、ベストゲームを見せてほしい。