とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第3節 北海道コンサドーレ札幌対清水エスパルス

 前節セレッソ戦で2点差を追い付き、いいゲームを見せていたコンサドーレ。第3節の相手はここまで1勝1分、負けなしのエスパルスだ。昨季はJ1昇格したものの降格圏を争う順位に終始したが、ヤンヨンソン新監督を迎えて、今季は一味違うようだ。そのエスパルスと攻撃サッカーに変貌したコンサドーレの対戦。どんなゲームを見せたか、興味を持って観始めた。

 コンサドーレは前節後半から出場して活躍した兵藤が先発した他は、前節と同じ先発陣。一方のエスパルスは北川とクリスランの2トップに、右SH金子、左SHミッチェル・デューク。ボランチは竹内と河井。昨季、1ゲームもエスパルスのゲームを観ていないのでよくわからないが、竹内も河井もようやくレギュラーをつかんだ感じ。立田は今年2年目の右SB。左SB松原も3年目21歳の若手だ。フレイレは昨季途中から加入したブラジル人CB。コンビを組むファンソッコは今季エスパルスに加入した。

 開始1分、右FW三好が切り返してクロスから左WB菅がミドルシュートコンサドーレが序盤から積極的に攻めていく。エスパルスも3分、CH竹内の縦パスに走り込んだ右SH金子のクロスにFWクリスランがヘディングシュートを放つ。ゲームはコンサドーレが長いパスでワイドに振って攻めていくと、エスパルスは前からのプレスから速い攻守の切り替えでショートカウンター。10分、左CB福森のFKにCH深井がヘディングシュートを放つ。そして15分、CH兵藤のサイドチェンジに右WB駒井がクロス。CFジェイがヘディングを決めて、コンサドーレが先制点を挙げた。

 その後もコンサドーレが積極的に攻めていく。25分には右FW三好がドリブルでDFを抜いてゴール前にクロスを入れるが、DFがクリアした。その直後の26分、エスパルスは右SB立田の縦パスに右SH金子が走り込み、クロスをFWクリスランが収めて、DFを背負いながらうまく前を向いてシュート。これが決まり、エスパルスが同点に追い付いた。しかしその後もコンサドーレが攻め続ける。27分にはCFジョーがドリブルで前に運び、クロスに左FWチャナティップが走り込むが、その手前でCBファンソッコがクリア。38分、右FW三好の縦パスに左FWチャナティップが走り込み、クロスに左WB菅がシュート。しかしミスキック。45分にも右FW三好がミドルシュートを放つが、GK六反がキャッチ。前半は1-1で折り返した。

 しかし後半開始3分、左SHミッチェル・デュークのドリブルから左SB松原が駆け上がり、クロスに右SH金子が右サイドから斜めにニアサイドに走り込んでシュート。エスパルスが逆転ゴールを挙げる。6分には右SH金子のFKをCH竹内(多分)が胸で落とし、左SHミッチェル・デュークがボレーシュート。さらに9分、左SHミッチェル・デュークのフィードに走り込んだFW北川の落としを、FWクリスランがミドルシュートを放つ。

 エスパルスのプレスが速く、コンサドーレは次第に攻め手がなくなってくる。13分には、FW北川のFKが壁にはね返されると、FWクリスランがミドルシュート。DFのクリアを逆にCFジョーがドリブルで運び、FKを得ると、左CB福森が壁の下を狙ったシュート。しかし壁の後ろのDFがクリアする。19分にはコンサドーレの波状攻撃から、最後は右FW三好がミドルシュート。しかしエスパルスの守備が堅い。

 21分、コンサドーレはCH深井に代えて右FWヘイスを投入。三好をCHに下げる。エスパルスもFW北川に代えてチョンテセを投入。すると直後の22分、さっそくFWチョンテセがミドルシュート。はね返りを左SHミッチェル・デュークが拾うと、クロスを右SH金子が落として、CH河井が右アウトにかけるミドルシュート。これが決まり、エスパルスが3点目を挙げた。

 ホームの声援を受けて必死に反撃するコンサドーレは24分、左SHチャナティップのクロスにCFジョーがヒールでシュート。しかし左SB松原がライン上でクリアした。33分にはCH兵藤と左WB菅に代えて、荒野と左FW都倉を投入。チャナティップを左WBに下げる。しかし長身FWを3人前線に揃えたコンサドーレだが、彼らになかなかボールが渡らない。逆にエスパルスはしっかりとブロックを作って守る。38分にはFWクリスランのクロスにFWチョンテセがシュート。アディショナルタイム48分にも、FWクリスランのクロスにFWチョンテセがミドルシュートと、逆にエスパルスの反撃を浴びてタイムアップ。3-1。エスパルスが快勝した。

 けっして派手な攻撃をするわけでもないし、守備もオーソドックスに4-4-2のラインを作って守るが、早い攻守の切り替えと規律正しいサッカーで勝ち切った。派手なコンサドーレの攻撃サッカーが逆に色褪せて見える。エスパルスにはこんなサッカーが合っているのかもしれない。これで公式戦3連勝。この勢いはいつまで続くのだろうか。今季のエスパルスはは地味だが、侮れないチームとなりそうだ。